第十七回:自分で修理しよう。
No.17 : Let's repair motorcycle by yourself.
【修理は簡単なものから】
(1)簡単なものから始めよう。
修理は初めからプロに任せるのではなく簡単なものは自分でやってみましょう。例えば、電球類は近くのDIY店で同じ規格の物を購入し自分で交換する。保守点検で電球が黒くなっているときがそろそろ寿命なので早めに交換しましょう。
(2)プロの技術を参考に。
プロにお願いするときには、どこが故障しどのように修理したかを伺うこと。もし修理現場を見せてくれるお店なら修理方法を見ているだけで勉強になります。(危険なので工場内に顧客を入れない店が普通)
初回プロに直していただいた修理でも次回は自分でやってみる。徐々にプロの技術を習得することが出来ます。
(3)メンテナンスマニュアルを購入する。
自分の購入した二輪車のメインテナンスマニュアルを購入すると簡単なものは手順が書いてあるので容易に修理できます。
【修理の一部をご紹介】
(1)電球類の交換
切れ易いのはウインカーのランプとテールランプです。ウインカーは名前の通り点滅するので切れ易いのです。前照灯は点灯したままなのであまり切れません。私の経験では切れたことはありません。
(2)ケーブル類の交換
油圧式でないブレーキケーブルや速度計ケーブル等は簡単に交換できます。
(3)ブレーキフルードの交換
ブレーキフルードはDOT番号というのがあるので、自分の二輪車が何を使っているかを確認して同じ物を入れる。通常フルードタンクに明記してあり、DOT3又はDOT4です。
廃液処理や交換後の処理が大変なので今は殆どプロ任せ。フルードが塗装面に触れると塗装が剥がれたり、金属面につくと腐食してしまいます。
(4)ブレーキパットの交換
ブレーキパットは意外と簡単に交換できます。特に国産車はメンテナンス性がよく簡単です。ABS付の車は調整が大変なので初めての人はやめた方が無難です。
【燃料漏れの修理】 2002/08
(1)燃料パイプの劣化
燃料パイプの劣化により燃料が漏れていることを発見。燃料パイプは意外としっかりしておりひび割れなどはない。それでもタンクから出ている金属製のパイプとゴムパイプの間から燃料が漏れ出しているので、市販の締付バンドで締め付けた。これは一応解決した。
(2)タンク内のドレインパイプ劣化
解決したと思った燃料がまだ他から漏れている。
燃料が多すぎたり、燃料が夏などの高温で膨張しオーバーフローしたときに外部に流すためのドレインパイプが燃料タンクの中を通って燃料パイプのすぐ上にあるやや細いパイプで繋がっている。
この「タンク内のドレインパイプ」のバンドで締められた部分が痩せてタンクの圧力が高くなるとその間から燃料がドレインパイプに押し出されるということが分かった。
(3)修理行程
原因がわかれば修理はそう難しくはない。
そこで、また、タンクを取り外し、タンクが倒れないようにロープで引っ張り固定した。燃料パイプとドレインパイプをを取り外し、この部分の丸い蓋を外す。
すると中はカナリ複雑で燃料ポンプもついたいる。即ち、ポンプは燃料タンク内にあるのだ。しっかりとよく出来ている。
ドレインパイプもそんなに劣化していないが圧力が掛かると接続部分から漏れ出すので接続部分を市販の締付バンドで留めれば良いのだ。
あとは元に戻すだけで完了。
私のBMW R100-RS | 燃料タンクを取外す | タンクをロープで固定する |
燃料パイプを取外す | 中にポンプが入っている | 内部パイプを締め留める | パイプをバンドで留める |
原因の追求が出来れば修理は割りと簡単です。