【二輪車ツーリングのすすめ】 Motorcycle Technique

第23回 自分で修理(燃料警告灯)
No.23 : Let's repair motorcycle by yourself.(The fuel gauge)


Ver.1.1 2007/06/01
 軽微な修理は自分でしよう。

【保守の重要性】
 先ずは日頃の保守(メインテナンス)が重要です。洗車、注油、タイヤ空気圧確認、オイル確認、電球類の点滅確認、等々色々あります。
 その中で、多少の異常が発見できれば保守できます。また、将来の故障が予測できることも有ります。

【修理は簡単なものから】

(1)簡単なものから始めよう。
 修理は初めからプロに任せるのではなく簡単なものは自分でやってみましょう。例えば、電球類は近くのDIY店で同じ規格の物を購入し自分で交換する。保守点検で電球が黒くなっているものはそろそろ寿命なので早めに交換しましょう。

(2)プロの技術を参考に。
 プロにお願いするときには、どこが故障しどのように修理したかを伺うこと。もし修理現場を見せてくれるお店なら修理方法を見ているだけで勉強になります。(危険なので工場内に顧客を入れない店が普通)
 初回プロに直していただいた修理でも次回は自分でやってみる。徐々にプロの技術を習得することが出来ます。

(3)メンテナンスマニュアルを購入する。
 自分の購入した二輪車のメインテナンスマニュアルを購入すると簡単なものは手順が書いてあるので容易に修理できます。

【今回は燃料警告灯の修理】 2007/05/14

(1)燃料警告灯の点灯
 先日ツーリングに行ったとき朝突然走行中に燃料警告灯が点灯した。勿論燃料はほぼ満タン状態である。今回はこの修理をすることにした。

(2)原因究明
 原因究明が最も大変で時間も掛かります。原因が分かれば修理時間は大 して掛かりません。
 今回はまず燃料を測定するゲージ(燃料計又はセンサー)であるが、私のバイクには燃料計は付いてないのでセンサーを探す。マニュアルの絵ではタンクの燃料注入口にフロ−トのようなものが付いている。
 ところが、燃料注入口は星型ネジが6本で止まっている。私はプラス/マイナスドライバーやヘキサレンチ(6角ネジ用)はあるが、星型レンチは持っていない。開けるためには必須でDIY店で手に入れた。4.8mmのL型星型レンチ\480を購入した。

燃料注入口を開けてみたが   .
 ところが開けてみると写真のようにフロートのも様なものにパイプが繋がっている。一本のパイプはオーバーフローのドレインパイプであるが、フロートのようなものについているパイプでどのようにして燃料を感知するのか不思議だ。
 この日は元に戻してマニュアルとにらめっこ。色々考えているうちに以下の結論に至った。タンク内側の別のところにあると思われる(開けてみなければ分からない)センサー又はリレーの故障と推測できた。リレーの故障と言う可能性が大と判断した。

(3)修理行程
 そこでKモータースに質問したら同じ推測だった。しかも、私はそれに賭けてリレーの発注をしようとしたら、お店のリレーを貸してくださると言う。ご好意に甘えてそのお借りしたリレーを自分の愛車に差し込むと見事機能して燃料警告灯は消えた。原因は特定できた。
 原因が判明したので早速正式にリレーを発注した。
 部品納入後、これを挿入して修理完了である。
燃料警告灯リレー外観 燃料警告灯リレー基板(LSI etc.) 燃料警告灯リレー基板裏側

(4)費用
 項番  工具/部品  値 段 
 星型レンチ   380 
 燃料ゲージ・リレー  4,680 
  合 計  5,060 

  原因の追求が出来れば修理は割りと簡単です。
  本修理の見積「@原因究明に1万円以上+A部品代」=総額 \15,000 以上。

以上
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