第17回「那須茶臼岳登山・銀河高原ビール画廊鑑賞の旅」

                               Ver.1.01  2000/11/10
                               Ver.2.01  2000/12/03
1、日  程   平成12年11月10日(金)〜12日(土)

2、目  的  家族旅行 (同乗者:妻)

3、場  所  那須茶臼岳登山・銀河高原ビール画廊鑑賞

4、ドライブコース[1日目]11/10(金)
0km     5km  中央道渋滞 23km       52km 環八渋滞 44km
自宅────八王子IC──────調布IC────高井戸────大泉IC
8:05    8:15         10:10     10:35-55    11:20

圏央道渋滞 48km   61km       65km  東北道  171km
────和光北───川口JCT────浦和料金所────上河内SA────
   10:25〜30    10:55       11:00     11:55〜12:10

213km      214km(昼食)      232km      235km
那須IC────そば(やしお)────茶臼岳登山────国民休暇村那須
12:30      12:35~13:10     13:15~15:40     15:50

[2日目]11/11(土)
235km         239km     250km     251km
国民休暇村那須────殺生石────お花の城────銀河高原ビール
10:00        10:15~35   10:55~11:45   11:50~13:35

 (昼食)        255km 東北道 389km     402km
そば屋(玉野屋)────那須IC────蓮田SA────浦和料金所────
12:10--55       13:00     15:30〜35    15:45

408km  首都高  457km  中央道  478km         481km
川口料金所────三鷹料金所────八王子IC───(GAS) ──自宅
15:50       16:40       16:50         17:10

5、内  容
 今回のドライブは久しぶりに那須に行くことにした。
 先週の新聞情報によると、日光は紅葉まっ盛りというので那須も見頃かとの予測と期待が
ある。

<1日目>
(1)ゆっくりの出発で渋滞に巻き込まれる
 今日は金曜日なので、次女の出勤に最寄り駅までの送りを車でしようと思うので、その後
に出発することにした。従って、いつもと同じ5:40起床とし、自宅を8:00出発とし
た。
 中央道はもう混雑しており、府中ICから渋滞が始まった。道路標識によると高井戸まで
110分である。調布IC手前では高井戸まで50分の表示、いろいろ思案したが、調布I
Cで高速を降りて国道20号で高井戸まで行くことにした。R20はわりあい空いており順
調に流れた。それでも40分かかった。
 環八は万年渋滞でもうあきらめるしかない。大泉ICで東京環状道に入ったがここも車で
いっぱいだ。ツーリング時はここを7時頃通るので渋滞することはないのだが、やはりこの
時間ではどうしようもない。

(2)蓮田SA
 ツーリング時にいつも休憩する蓮田SAで休憩。金曜日というのに人出が多くSAは混雑
していた。ハイウエイマップを頂きお茶を飲んで出発だ。後は渋滞もなく車は順調に進だ。

(3)昼食
 以前来たとき、よさそうなそば屋がICの近くにあったような気がして探した。昔風の大
きな建物があったので入ったが、中は大衆食堂のようでがっかりした。

(4)茶臼岳登山
 那須はもう2回来ているので、今まで行ってない茶臼岳のロープウェイに乗ることにた。
今日
泊まる国民宿舎の先にあるので好都合だ。小さな駐車場が3つ程ありロープウェイ乗り場近
くの小さな駐車場に止めることができた。

(5)茶臼岳ロープウェイ
 茶臼岳の紅葉はとうに過ぎ、茶色い山肌をしている。ここのロープウェイは30人乗位だ
が、約20人程の乗客があり、まあまあの賑わいだ。一時間に3本の割合、即ち、20分に
一本の間隔で運行している。待時間も5分程で順調に乗れた。
 一人往復1,100円でやや高い感じはするものの、自分の足では簡単に登れるものでは
ないので、高いようで実際は大変安いのだと思う。
 山は全体が溶岩でできたらしくゴツゴツとした大きな岩の塊でできている。この岩に生え
た木々の紅葉は大変美しいらしいが、もう時期を過ぎて赤茶色になっている。7分程で山頂
駅に到着た。

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 噴煙の険しき山の紅葉消ゆ

(6)牛ヶ首(眺望台)
 牛の首のようになった稜線の頂上にこの名前の眺望できるところがある。ロープウェイ頂
上駅からここまで約1.2kmを歩く。ゴロゴロと大きな石がころがっている荒野のような
ところを茶臼岳の中腹の高さの山の周囲を歩く。しかし、この道は折角登ったと思うと又下
り、そして又登るといった感じで、1.2kmの割には大変な道だ。それも、道というより
大きな石を避けて直径50cmくらいの石の上やその間を歩くといった感じなので歩きにく
い。

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 人の群黙して登る秋の山

 道のようになっていないので、ルートを間違わないように大きな石に黄色のペンキで矢印
が書いてある。これが道の印、本当の道標(みちしるべ)だ。30分程で牛ヶ首に到着し、
記念撮影をした。山頂からやや下の西側から激しく蒸気を噴出している。その山と青く晴れ
渡った空とのバランスが素晴らしい。やはり自然は美しい。

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黄色のペンキで矢印が 牛ヶ首に到着 青空と山との調和が素晴しい

(7)蒸気噴出口付近
 牛ヶ首からすぐ下のところで、小さな穴から蒸気を噴出している。家内はこれだけで満
足。というより、それ以上歩きたくないらしい。
 私は好奇心が強く、勢いよく噴出している場所がどうしても見たくて、また歩き出した。
家内が立ち止まった所が見下せるところでこちらに来るように手招きしたが、首を振ってい
る。もう声は届かない。仕方なく一人で噴出口に向かう。そして、その位置からは牛ヶ首は
もう見えない。
 硫黄のたまったところや、手作り露天風呂、そして蒸気噴出の山肌などを写真に納めた。
撮影が難しいパノラマ写真も撮ってみた。

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硫黄のたまったところ 手作り露天風呂 蒸気噴出の山肌と私

(8)牛ヶ首には誰もいない
 撮影が終わり、元来た道を戻る。少し薄暗くなり始めて、牛ヶ首にはもう誰もいない。家
内は待ちくたびれて、先に下山したらしい。私が牛ヶ首に戻った時、先方の稜線近くを歩く
家内の姿が見えた。私は一層足を速めたが、遂にロープウェイ山頂駅までに家内に追いつく
ことは出来なかた。私が駅に到着5分後にロープウェイは出発した。タイミングは抜群であ
った。
 しかし、家内からは「夕暮れのあんな寂しいところへ女性一人を残していくなんて、、」
とこぼされた。自分の好奇心を優先させたことを反省した。

<2日目>
 那須国民休暇村に宿泊した。全55室、貸し別荘26戸の大きな宿泊施設だ。

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那須国民休暇村とプログレ

(1)	朝から雨のち雪
 起床したとき道や屋根がぬれていたので、雨が降ったのだろうと思った。その後、朝風呂
から出ると、かなりの雨が降り出した。しばらくすると、それが雪に変わり、我々としては
シーズン初の雪を見ることが出来た。
 しかし、ここから下界の街がよく見下せるのだが、市全体がぽっかり晴れているのがよく
見える。

  下界晴れ山は厳しき雪が舞う

(2)	山を下る毎に気温が上がる。殺生石見物。
 愛車プログレには外気温が表示される。スタート時は気温2℃、少し山を下ると3℃→4
℃と温度が上がってくる。
 殺生石(河原)に立ち寄ったが小さな駐車場は一杯だ。それでもどうにか車を止め小雨の
中をゆっくり一周した。青森県・恐山の小型版だ。

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殺生石(河原) 青森県・恐山の小型版 芭蕉の句

(3)	お花の城
 山を下り、那須のリゾート地に来ると気温は7℃になっていた。山から下りてこの周辺に
来る直線道路は綺麗に紅葉している。かといって車を止めて写真を撮るといった情景ではな
いので車の中から豊かな気持ちで満面の紅葉を楽しんだ。
 昨年も来た「お花の城」に立ち寄ったが、ここはいつも観光バスのツアー客が立ち寄り大
賑わいだ。我々、二人は、ここの植物園の一角にある客のいない静かな喫茶店で、イギリス
の庭園で楽しんだように、草花や木々の緑を見ながらゆっくりコーヒーを楽しんだ。

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お花の城 ここでコーヒーを楽しむ

(4)	銀河高原ビール
 ここもいつものように観光客で賑わっている。ここも昨年立ち寄ったが、割合よい雰囲気
なので、今年も立ち寄ってみた。2階のヨーロピアンキャンドル展を見た後、定番の銀河高
原ビールの工場見学をした。出口近くに小さなギャラリーがあり、そこにも立ち寄った。

(5)	小さなギャラリーで大きな出会い
 ギャラリーに入ってすぐ、右側の壁に新聞記事が貼ってあり、それによると、この作品は
ローゼンタールさんのもので、奥様は日本人(洋子さん)、お子さんの名はミカエルちゃ
ん、そして、ローゼンタールさんは元日本でトップビジネスマンであったことが分かった。
 そして、絵を見ていると、奥の方で「ミカエルちゃん」と呼ぶ声がした。もしやとして見
ると、その子とそのお母さん、即ち洋子さんだった。洋子さんは大変美しく、日本人離れし
た顔立ちの方だった。

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洋子さんとミカエルちゃん 作品の前の洋子さん ゆっくりお話を伺う

(6)	洋子さんの考え方に感激
 洋子さんの話によると
 ローゼンタールさんは米国人、米国の大学を卒業後、来日して日本が気に入ったとのこ
と。元々優秀な方であり、その上日本語が上手に話せるとのことで、米国企業日本法人のト
ップビジネスマンに抜擢された。
 洋子さんはその時、この企業の秘書を勤めており、彼と知り合ったとのこと。その後、意
気投合して結婚した。その後ローゼンタールさんは地位や経済的に何不自由もない生活をし
ていたのだが、ある日、このままサラリーマンで終わってよいのだろうかとの疑問をもち、
信頼できる洋子さんに相談した。
 洋子さんの返事は「人生は一つしかないので、自分のやりたい事をやったらどうか」との
アドバイスをし、即決まってしまった。

 この考え方は、私の長女の考えと良く似ており、他の娘も基本的には同じ考えである。
又我々両親も同感であるので、この洋子さんの考えに感激した。

しばらくお待ち下さい
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人生について語る 夢の多い作品

(7)	積極的かつ行動的
 決まれば即実行。会社を辞めて、自然の多く残っているギリシャの田舎町に引っ越した。
2人共ギリシャ話は初めてなのに、訪問したこともない地へ引越荷物を送ってしまったとい
うのだから、この行動力には感動した。
 そして5年、地元の多くの人達となじみ、今はかなり売れる画家として生活している。

 今回は里帰りを兼ねて、日本に半年間程居る予定とのこと。
 しかし、ミカエルちゃんの今後の教育のことを考えて、日本又はアメリカに移り住みたい
との方針。彼は日本を好きなことと、洋子さんの実家が黒磯なので、両親との残り少ない生
活も大切にして日本に住む可能性が大とのことだった。

(8)	自然に生きる
 ギリシャでの自然の中で生きる生活について永い時間話を伺った。今、自然の大切さを忘
れかけた日本人を愁うと共に今から考えを見直す時であることを今日のお話で益々考えを新
たにした。

(9)	意気投合
 お互い意気投合していつの間にか一時間半もの長い時間をこのギャラリーで過ごした。
しかし、あっという間の出来事のように思えた。
 そして、別れの時、洋子さんは大変うれしい言葉を我々に投げかけて下さった。「又、近
いうちにご一緒に食事をしたり、ドライブをしませんか?」我々二人は当然快諾した。

 今日は予期せぬ出来事で、充実したドライブの旅が出来た。

6、費  用
        ガソリン    5,775
        高速道路   10,560 (600+500+3900+360+3900+700+600)
        宿  泊   21,615 
        飲  食    3,980 (1700+600+1680)
        ロープウェイ  2,200
        土  産    3,780
     ---------------------------------------------------------------
        合   計   47,910

7、走行距離

  総走行距離:481.0km  燃料:50.0L  燃費:9.6km/L
 (TOYOTA PROGRES ODO:20653km)
以上


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