[ このレポートは旅行直後に書いた原稿と写真を元に 2002/5 に再現したものです。]
2、目 的 家族旅行 (同乗者:妻、三女)
3、場 所 能登半島一周
4、内 容
今回のドライブは天気に恵まれそうだ。同行者は妻と三女(ロンドンから帰国中)と私の3人だけである。宿舎は国民宿舎と国民休暇村を予約してあり、休暇村は設備もよさそうである。
[1日目]
今回は家族旅行にしては早朝の出発である。学生が夏休み中ということもあり、渋滞する前に首都圏を抜け出てしまう計画である。私はツーリングで早起きは慣れているが家族のものはやや苦手のようだ。4時起床、5時に自宅を出発した。
(1)諏訪湖SAを目指す
5時に自宅を出て八王子ICから中央道に入る。あとは約150kmの諏訪SAまでノンストップだ。道路は渋滞することなくスムーズに進んだがゆっくり走行したので予定より10分遅れて6:40に到着した。
ここのレストランで朝食を取る予定だったが開店は7:00からだ。ただ待つのも能がないので次の地点まで走ることにした。よく確認しなかったが、長野道の松本ICまでSAはなくゆったりしたレストランもない。従って、乗鞍に向かう途中で食事しようとしたが、早朝のためどこのレストランも開店していない。ついに乗鞍高原の土産店に隣接した「おやき」の店で朝食の代用することにした。皮がやや硬いが味は割合よかった。
(2)急遽乗鞍岳に行くことに決定
この店で「おやき」を食べていると通過する車の数が少ないことに気付いた。店員に確認したら「今なら山頂の駐車場も空いている」という。そこで、急遽、乗鞍岳に登ることにした。といっても、車で頂上付近の「畳平」駐車場までである。
(3)乗鞍は最高
ここは来ようと思っても天気の状況や道路渋滞など中々難しいのだが、今日は本当にラッキーで、天気は快晴、駐車場は5分程で入れるなどスムーズに事が進んだ。2年程前にバイクツーリングで来た時も最高の天気だったが、今日もそれに劣らない良い天気であった。私はこの景色を撮ろうとCANON EOS100 と NIKON のデジタルカメラで何枚も写真を撮った。 気温は12℃で肌寒い。妻と三女は記念撮影をすると早々に土産屋に入ってしまった。 私は30分後に駐車場で待ち合わせる約束で右側の岩山「魔王岳」に登った。ここからは周囲360°の展望が出来素晴らしい。 この岩山の頂上付近で景色を見ながら電子楽器(鍵盤付)で演奏している人がいた。音は外には出さず、聞きたい人はヘッドホンで聞いている。中々面白い光景だ。でも、自然を大切にしている人なのだろうとお思いながらシャッターを押した。 |
魔王岳頂上からのパノラマ |
(4)白川郷
白川郷に行く途中、ロックフィールダムで有名な御母衣ダムで小休憩して写真を撮った。
飛騨白川郷は、昨年1月に二輪車ツーリングで来たが、家族と一緒は初めてだ。今日はゆったりしたスケジュール故、旧遠山家民俗館に立ち寄り、合掌造りを見学した。三女は思ったより関心を持って見学していた。
それから、白川・合掌集落に向かったのだが前回より早めに国道から離れて集落に入ったらそれは正解で、前回より白川郷らしい風景を沢山見ることが出来た。写真も良いアングルで撮ることが出来たので満足。
御母衣ダムと愛車プログレ | 旧遠山家民俗館 | 白川・合掌集落 |
(5)国民宿舎・五箇山荘
ここは昨年ツーリングでも宿泊したがあまり印象に残っていなかった。国民宿舎では人気が高いと何かのパンフレットでは見たのだが、改めて観察するとそうでもない。古い設計なので部屋は長方形の8畳間だ。通常8畳間は正方形なのだが長方形だと6畳のように狭く長い。少なくとも部屋の居心地は良くない。 食事も「中の下」といったところであったが、風呂だけは改築したらしく新しくきれいだった。私は風呂は満足したのだが、妻と娘は「女風呂は狭い」とのことで、住、食、風呂とも不満だったらしい。 しかし、この宿の窓からの夕暮れはなかなかのものだった。 |
[2日目]
2日目はこの五箇山荘から、能登の千里が浜まで走るだけなので、ゆっくり途中を見学することにした。娘が観光本で調べた金沢市を中心に見学することにした。
(1)鯛焼き
観光雑誌によると、ここの鯛焼きは美味しいとのことで。まず第一にここを目指して走った。町の裏道のようなところで、近所の人に聞いてようやくこの店を見つけることが出来た。二人は早速に平らげて大満足。私は運転で食べることが出来ずお預けとなった。
(2)忍者寺(??寺)
金沢は駐車場がないので困る。殆どの道路が駐車禁止でその上、幹線以外の道路が狭い。この寺の近くに見学予約時間の10分前に到着したのに駐車場探しに時間を費やし、結局、予約時間を5分オーバーしてしまい、間に合わず再予約となった。幸い、30分後の予約が取れた。
それにしても、金沢の街の道路事情は最悪だ。左折すべきところを一本道を行き過ぎたら次の大きな交差点で左折すれば行きたい所に行けるとと思ったら大間違い。信号があっても左折する道がない。なんと4本も先まで行ったが左折できず、Uターンして元に戻った。やっとのことで寺に着いたら駐車場は又先の別の場所だと言う。
忍者寺は本当は忍者用に作ったのではなく、敵の攻撃を少しでも遅らせるための工夫とのことで、その仕掛けは「忍者の館」そのもので興味深かった。
(3)兼六園
ここには私は何度か来たことがあるが、金沢で一番の名所故、家族では初めての訪問となった。入り口近くにある二股型の石灯籠をバックに記念撮影をした。何箇所かのポイントを廻って資料館前に来ると美しい苔が生えていた。この苔が見もので中に入らぬように針金のようなものが地面から50cm位の所に縦横に張り巡らされている。 たまたま近くに来た外国人夫婦が「この糸は庭に入らないように張ってあるのかしら?」との質問をしてきた。「そうです」と答えた、これを機に少し話をした。ニューヨークから来たアメリカ人だという。「ニューヨークには行った事があるか?」との質問に、「私は一度行ったが長女は数回行っている」というと、「あの娘かというので」「今日は来てないが、この娘は今ロンドン大学に在学中で、今日は夏期休暇中でここに来ています」というと、「ハッピーな家族ね」などと言って感心していた。そして、「Have a nice trip.」「Thank you.」でお互いに分かれた。 |
(4)石川県立博物館
ここは煉瓦造りの建物で落ち着いた感じがする場所だ。旅行雑誌の表紙にもなっているところなので訪問したいと思った。 調べてみると、元日本軍の弾薬庫跡とのこと。弾薬庫にしては大変洒落た建物だ。兼六園から暑い日の中を15分も歩いてここに来て、写真だけ撮って又、兼六園入り口の駐車場に戻った。こんなことなら最初から車で来ればよかったのにと思うが考えようによってはこの暑い中を歩くのも体を鍛えることになるのかもしれないと自ら慰めて、エアコンの効く車に戻った。 |
(5)能登道路
金沢市のほぼ真北に能登道路の端の入り口があり、順調にここまで来られた。後は日本海を左に見てほぼ一直線に快適な道を走る。ここは暴走する車もなく左に日本海、右に松林を見ながら走るのだが、ここのドライブは最高に良い気持ちだ。
あっという間に千里が浜ICに着き、そこから10分ほどで今日の宿である「休暇村・千里が浜」に到着した。
(6)休暇村・千里が浜
ここは昨日の宿とは異なり、スケールも大きく部屋も広くきれいだ。トイレは各室についており娘は大変気に入ったようだ。夕食のレストランも柱のない広い空間となっており素晴らしい。食事もテーブルに乗り切れないほど料理が豊富で妻も娘も大変気に入ったようだ。私も気に入ってビール大瓶一本と日本酒2本を飲んで楽しんだ。
宿舎と愛車 | 小さな天文台 |
(7)小さな天文台
この休暇村内に宿に隣接して小さな天文台がある。夜暗くなると、ここの係りの方の案内で、星の説明をしてからここの大きな天体望遠鏡で星の観測をさせてくれる。その他、この建物の屋上からはあのミルキーウェイ(天の川)がはっきり見えた。
子供の頃は東京でも空を見上げれば天の川を見ることが出来たが今は全く見ることが出来ない。久々に童心に帰って素晴らしい天体を鑑賞した。
[3日目]
今日は能登半島を一周して、富山県まで行かなければならなず、かなりハードなスケジュールだ。それでも見学したい場所も多く、一日でこなすには大変のようだ。
(1)気多大社
能登最大の神社で立派だ。我々は早めの到着だったので訪問客は殆どなく静かな環境を堪能できた。
門 | 本殿 |
(2)金栄山○○寺
ここは予定したより大規模な寺院なのには驚いた。特に五重塔は立派だ。
金栄山○○寺 | 国家に詠まれているさざれ石 | 五重塔 |
今回は暑い夏の最中にありながら楽しい家族旅行が出来た。