日本産カワモズク属  戻る
 4  和   名  カワモズク
 学   名  B. gelatinosum (Linnaeus) De Candolle
 後続異名  B. moniliforme Sirodot カワモズク、 var. rubescens Sirodot、
 var. obtrullatum Kumano et Watanabe、 B. decaisneanum Sirodot ヒラカワモズク、
 B. radians Sirodot、B. reginens Sirodot ベニカワモズク、 B. godronianum Siro.コカワモズク
 埼玉産地  入間市谷田の泉,川越市龍池弁財天池,鶴ヶ島市大谷川,越生町上野一区,
 カテゴリー  準絶滅危惧(VU)
 熊野資料  p.87
 藻体は雌雄同株.輪生枝は融合し,時々球形,棒形,太さ257-972μm,主軸には皮層があり,円筒形の細胞のみからなる.造果器をつける枝は分化せず,長い.造果器は長さ20-68μm,太さ5-17μmの棍棒形,杓子形または披針形の受精毛をもつ.1-11個の果胞子体は輪生枝叢内に,または外の様々な位置に散在する. 造果器をつける枝は分化せず,長い.果胞子体は球形,有柄,太さ40-139μm,造胞糸は2-4個の円筒形の細胞,果胞子嚢は倒卵形,長さ8-16μm,太さ6-12μm.
タイプ産地:不明
 選定標本:OXF Dillenius herbarium,DilleniusがHistoria Muscorum,tab.7,fig.42の図を描くために用いた標本をCompere(1991)が選定した.
 分布:欧州:フランス,ドイツ,イタリア,ポーランド,ポルトガル,ベルギー,スウェーデン
アジア:インド,イラク.東アジア:中国,湖南省,南岳,遼寧省旅大,韓国,光陵,慶南
 大洋州:豪州.
 南米.北米:北は,米国,Alaska州,カナダ(水温16-24.5℃),Yukon,地方,Newfoundland州,米国,RhodeIsland州やBa伍nIsland,南はTexas州やLouisiana州に分布する.
 日本各地に分布するが,消滅する地点が著しく,残る地点でも僅かに生息するのみである.

戻る