平成21年9月15日
坂小のお客さん

バックネットの裏の植え込みの中にこんなお客さんがいました。
調べてみたら
ジャコウアゲハの幼虫でした。
名   称   ジャコウアゲハ(幼虫)
食   草   ウマノスズクサ(馬の鈴草)などウマノスズクサ科の蔓草。
特   徴   体は円筒形で黒く,腹部第3,4節に白い横帯が並んでいる
撮影場所 坂戸市立坂戸小学校校庭
撮影日付 2009/09/15
ジャコウアゲハの成虫(雄)
後羽ねには赤い斑点が7つあり、体の側面に赤い線が入っています。
メスの羽ねは白っぽく、後羽ねには黄褐色の紋があります。
ジャコウアゲハの食草はウマノスズクサというツル植物です。よく見たら垣根の所に巻き付いていました。大変めずらしい草です。
トランペットのようなおもしろい形の花が咲きます。

    
ウマノスズクサ 学名 Aristolochia debilis 
 
野原や川のふちに自生する、つる性多年草です。夏に紫緑色の独特な花を咲かせ秋に結実します。花が馬の首にかける鈴に似ることからこの名が付きました。
 Aristolochiaはギリシャ語の「aristos(最良)」+「locheis(出産)」、「debilis(軟弱)」の意味で、安産の効能があると伝えられていますが、食べると腎臓に障害を起こすとも言われています。
 ジャコウアゲハはこの毒に強く葉を食べて毒成分を体内にため込んでしまいます。このジャコウアゲハを食べた小鳥などは、その毒で死んでしまいます。そんなわけでジャコウアゲハは他の動物に襲われることが少なく、ゆっくりゆっくりと飛んでいます。

 ジャコウアゲハの幼虫はウマノスズクサの葉や茎を食べて育つ。全身に突起があり見るからに恐ろしい姿をしている。4回の脱皮を経て幼虫は蛹になり羽化して成虫になるが、交尾したメスは必ずウマノスズクサの葉の裏側に産卵します。
葉の裏に生み付けられた卵 卵の拡大写真
茎を食べている幼虫たち
ヒマラヤスギの枝でさなぎになった 二本の糸でブランコだ