ハチ的コミケット76従軍記
カツサンドあれば全てよし!
の巻
8月15日
朝0800時をちょっと回った頃、遠出専用のコールマン製キャリーバッグを転がしつつ、福岡駅のコインロッカーに駆け込むハチ。
どうやら間に合った…か。あ、いやね。例年なら、仕事終わって一旦家に帰る事を前提に、飛行機の時間とかを決めてたんだけど、今年は思い切って職場から空港に直行することにした。おかげで、かなり早い時間設定が可能になった。で、出勤の時に全ての荷物を持って行って、コミケ遠征用の荷物だけを駅のロッカーに預けて、仕事に出かける手筈になってる。
ロッカーの入り口で、荷物の中から、仕事用の用具一式を引っ張り出す…っと、仕事終わった後に着替えるつもりの、シャツの着替えが無い。いやいや、完璧に準備したつもりでも、どっか抜けてるモノだ。仕方ないんで、近くのコンビニで調達してきた。
何やかんやで、仕事終了。福岡駅のロッカーから荷物を取り出し、まずは博多駅へ。真っすぐ空港に行かないのは、差し入れに大のひよ子が欲しいからでねぇ。福岡空港にも時々見かけるんだけど、確実に入手できるのは、ハチが知る限りではマイング博多駅名店街のみ。いそいそと買い、地下鉄に飛び乗って空港へ。
福岡空港。お土産も買ってるので、速やかに搭乗手続きを済ませて、出発ロビーへ。
定時を多少遅れて、2130時ごろ羽田に到着。例年なら、20時やら21時やらのギリギリの便に乗ってるんだけど、今回は1945時のJAL便で出発。21時台に羽田に居るって事は、その日の内にホテルに着ける公算が高い。今夜は、少しはゆっくり寝れるかなーとか思いながら、京急に乗る。
さて、今回のお宿は、ホテル日本橋サイボー。例年は、りんかい線に出来るだけ近い宿を選んでたりしたが、その枠を無視して地下鉄沿線で安いとこ、で代理店に選んでもらったら、この宿になった次第。地下鉄に揺られ、都営浅草線人形町駅の近い出口から出る。
2250時ごろ、ホテルに到着。いやぁ〜かなり早く着いた。少し寝られるかな?で、チェックイン。「お客様、朝食は…」いや、食べたいのはヤマヤマなんですけど、早く出なきゃいけないんで。「…でしたら、どうぞ」と、代わりにペットボトルの水を貰った。
部屋に入ると、いやいや、一泊どころか5時間弱しか居ない部屋にしては、かなり贅沢だわな。まずは…エアコンのスイッチを入れて、ガンガンに効かす。ハチの部屋にはエアコンが無くて、扇風機だけで暑さに耐えてるので、たまにはこんな反エコロジーな贅沢したって、バチは当たらないよな?
さて、とりあえず、テレビをつけてみる。この頃は、ホテルもすっかり地デジになったよな…おや?ここはCSも見れるんだ。何があるんだろ……って、BS11でヴァルキュリアだと?!いかんいかんいかん!このまま見入ってたら、間違いなく寝そびれるっ!!慌てて、から騒ぎにチャンネルを変えるハチ。
ふぅ…風呂入って、大人しく寝るか。その前に、自販機でビールを買っ……おぉ、忘れてた。宿で飲もうと買って来たドリンクがあったんだ。と、バッグから取り出したのは、アリナミンR。薬屋でたまたま見かけて、「これから頑張るとかではなく、一日の疲れを取って明日に備える」というコンセプトに惹かれ、実験的に買ってみたんよ。まずは飲んでみよう、んぐんぐ…うん、飲みやすい味だね。他で例えるなら、リポDをオロナミンCで割ったような感じ。
さて、自販機にビールを買いに行く。自販機とランドリーが隣接してるんだけど、洗濯機を回してる人がいた。その旅慣れた様子から、もしかして戦友か?!とも思ったが、多分違うだろう。本当にコミケを戦う戦友ならば、明日の決戦に備えてもう寝てるか、BS11でも見てるだろうし。
自販機を見たら、ビールの他に200円でつまみが売ってたので、ビール2本と一緒に買ってみた。出てきた物件は、350ml缶サイズの容器に入った、ピーナッツ&おかき。200円なら、どうせちょっとしか入ってないだろうと高を括ってたら、これが、かなりずっしりと重い。
つまみの量を検分して、ちょっと考えた末、更にもう1本、ビールを買ったハチがいた。
風呂――といっても厳密にはシャワーで済ましてる――で、今日の仕事からの汗を流し、ビールを頂く。先ほどのアリナミンRが、効いてきたようで、全身が軽くなった。飲みながらリラックスして、しばし休息の時を過ごす。
8月16日
0500時ごろに目を覚まし、シャワー浴びて汗を流し直して、0600時頃に出発。まずは、近くのコンビニで、朝食の調達。ハチはイベント時は、朝に詰め込めるだけ食らって、昼は食べない事にしてるんで、買えるだけ買い込む。
地下鉄に乗り込み、いざ出発。ところで、地下鉄からりんかい線に乗り換えるのに、新木場経由と大崎経由の、二つのルートがあるんだけど、昨日、Kに聞いてみたら、大崎経由が良いとか。浅草線から一旦JRに乗り換えて、更にりんかい線に乗り換えるので、一見遠回りっぽいけど、後で調べてみると、こっちの方が早く着くから、不思議。
大崎からりんかい線に乗る。(確か0700時頃だったかな)この時間だと、流石に座れる。……あれあれ?意外に混まない。立ってる人がポツポツいるぐらいで、コミケ輸送列車とは程遠い様子。朝の西鉄バスの方が、よっぽどキツいぐらい。ちょっと不思議に思いながらも、国際展示場駅に降りる。
流石に駅のホームはそれなりに混んでたけど、酸欠するほどではない。始発組のピークを越して一段落した、という所か。
国際展示場駅からエントランスプラザへの大階段を、てくてくてく――と歩いていく。カート持ちならば、中央のスロープを使う所だろうけど、ちょっとボコボコしてるので、注意が必要かな。そんなこんなで入場して、自サークルに到着。机の下を見ると…おぉ、新刊はちゃんと出来てるな。で、まずはチラシの山…前に、バッグを開ける。
(パンパカパーン)カート〜
これは、宅配便に頼んでいた荷物を取りに行ったり、後で宅配便に持って行くためのモノ。去年、100円ショップの小さな台車で済ませたら、思った以上に動きにくいし、思わぬアクシデントで長距離移動を余儀なくされるしで、散々痛い目にあったので、今年はちゃんとしたカートを持って来た次第。しかし、結構スペースが犠牲になったので、次はもっとコンパクトな物件を探す事にしよう。
鳥の受取スペースで荷物を受け取る。地元のシティ福岡と関西のこみトレも、全部この箱で済ませるつもりで、POPまで全て収納し、更に、新刊をこの箱に入れて持って帰ることも想定して、かなり大きい箱で送った。100円渡して受け取り、カートに積んで…おぉっ、かなり楽だぞ。やっぱ持ってきて正解だった。
再びスペースに戻り、まずはチラシの片づけ。毎度毎度の愚痴になるんだけど、B5のチラシを片づけて、時々A4が混ざってたりすると、凄くムカつくんだわ。個性と言ってしまえばそれまでなんだけど、片づける側からすると、面倒この上ない。――そうだ、A4のチラシを作りやがった、サークル泣かせの印刷所やらイベントやらを晒してしまおう。そうと決まれば、一枚残らず、ちゃんと持って帰らないと。
設営完了。しばらくする事が無いので、先にコンビニで調達した朝食を、もふもふと食らう。そうこうしてる内に、10時数分前。そろそろ拍手が――って、もう拍手?!待て待て、まだ数分あるぞ?!と思いきや、やっぱ誤発だった。改めて拍手。
猛然たる黒い肉津波が、会場を縦横する。この時間帯って、外周のごく一握りのサークルを除くと、本当にする事が無いんだよね。(当の外周サークルは地獄を見ているわけだけど)今回はオールナイトニコマスで、しつこいほど宣伝したんで、何人か来るかもしれないので、簡単に留守にするワケにもいかない。
いや、待てよ?どうせ誰も彼も、大手周りで忙しいだろうし、午前中に、今居る東館の一部だけでも回れるんじゃないか?少なくとも差し入れ参りだけでも消化できれば、本格的なサークル周りが楽になるのではなかろうか?
そう考えたハチは、1100時頃、一旦サークルを出た。ちょっと歩いただけで、ハチの考えが間違ってた事に気づかされたね。開場1時間は、まだまだ列が強烈なんでね。直線距離上は数メートルに過ぎない場所に移動するのにも、肉津波で動きが止まったりの遠回りしたりので、やたらと時間がかかるんだわ。サークルを周ると言っても、片の手で収まるほどの数なんで大丈夫、と高を括っていたハチは、肉津波に押され揉まれ潰されて、僅か10分ぐらいで、既にグロッキー。15〜20分ほどで帰ってこれると思ってたのが、何だかんだで1時間弱かかった。
ひぃ…ひぃ……と言いながら、サークルに戻ってみると、お隣のサークルさんが「差し入れ持って来た人が居ましたよ」と。自サークルを見ると、置手紙付きの菓子折が鎮座してあって、「留守でしたので差し入れを置いておきます 猛者猛者」
はぁぅああああああああ……やっちまった。いつも差し入れをくれる、猛者猛者さんじゃないか。留守ですれ違いとは、何たる不覚!後で会ったんだが、急ぎの用があったとかで、仕方なく置いてきたんだとか。相当申し訳なそうにしてたけど、いやいや、留守にしてたハチが悪いし。
しばらくしてる新刊お買い上げ第一号の方が。どっかで見た事のある人だな…思いつつ、ありがとうございましたーと送り出して、やっと気付いたハチ。あっ、宮原さんだ!
迷彩で固めたスタイルは相変わらずだったのに、パッと見、全然気付かなかった。何ていうか…イベント会場で見せる、特有の覇気が感じられなかったんだよね。先の2日間がよっぽどハードだったのか、新型インフルで体調を崩したのか、はたまた、総選挙の準備で選挙管理委員会の手伝いに駆り出されて死にかけたのか。それにしても不思議な感じだったよな。何はともあれ、お身体にはご自愛アレ。
昼過ぎになり、会場の人の動きも落ち着いてきた。そろそろ…かな。釣銭その他貴重品をハンドバッグにしまい込み、買い出し用の財布に実弾を装填。宝の地図を手に、いざ出陣!サークルを後にしたハチ。
サークル周りそのものは、何年も書いてきてるんで特筆することは無い。んでもまぁ、東と西の移動って、いつも骨が折れることったら無いな。東→西への移動は比較的楽なんだけど、(その反動でもないんだろうけど)西→東が大変。一応、カタログにはルートが書いてあるんだが、その通りに行けた試しが無い。
あの状態では、列の流れに身を委ねるしかなく、看板に「東方面」ってあるので、まぁ、大丈夫だろうと歩いてると、あれ?あれあれあれあれ?!いつの間にか、会場の外に出てしまい、いかにも出口っぽい駐車場にまで行かされて、かなり焦ってると、再び館内に誘導されて、なんとか東へと到着〜毎年こんな感じ。
予定時間の20分遅れで、サークルへ帰還。後は、終わるまで座るのみ。そうしてる間にも、知人縁者の方々が来て下さって、オールナイトニコマスつながりからもヌル村Xさんらが来て下さった。来て下さった皆様には、改めて厚く御礼申し上げます。ありがとうございました。
1500時を回ると、そろそろ片づけを意識しないと。並べてる本の一部を箱に入れたりで、ぼちぼち片づけ始める。1530時を回ると、見切りをつけて本格的に片づけを始める。帰りの負担を楽にしたいんで、買った本とか、箱に詰めるだけ詰めておきたいんだが…あら?どう頑張っても、チラシ類が入りきれない。バッグの方は、持参したカートで面積食ってるんで、あんまり余裕ないし、コミケのチラシとなるとハンパ無い量で、全部集めると、結構な重さになる。――仕方ない。チラシ専用のゴミ箱で処分して来るか。これで、A4チラシの公開はパーになったワケだ。残念。
1600時。閉会のあいさつと拍手で、終了。荷物を鳥に預けに行く。ついでに、隙間埋めに使って無用になった段ボールや、先のチラシも、ついでにまとめて持って行く。いやいや、こんな時にはカートは便利だね。かなりの大荷物だったけど、すんなりと事を終えて、戻ってきた。
国際展示場駅へ、てくてくと歩くハチ。水上バスの使用も視野に入れて、敢えて帰りの切符を買わなかった事など、すっかり忘れてる。忘れてるで思い出したんだが、花火大会を始めとする各種夏のイベントでは、とある人々が、しつこいほど来ていて、ウチワ配ってたけど、流石にコミケには来なかったよな……って、いるよ?!青い街宣車が
青い街宣車でおなじみのあの政党が、国際展示場駅前に街宣車を乗りつけ、ウチワを配ってまわってた。あの時ばかりは、あの連中に感心したね。泡沫とはいえ、政党レベルでここまでやったのは他にいなかったし。が、戦い終えて疲れきってる人々には、彼らの訴えは耳に入るはずもなく、反応は全般的に冷ややかだった。せいぜい、ネタのつもりでウチワを持ち帰る人々が、チラホラ居た程度。
帰りは、一昨年からやってる、竹芝で降りて東京モノレール浜松町に乗り換えるルートを選択。で、いつも思うんだけど、帰りに切符を買え買えと言ってる割りには、すんなりと買えてしまうのは何故なんだろ?宅配便の準備をしてる間に、一般の帰宅ピークが過ぎてしまってるから?東京モノレールでは、運悪く座れなかったのは残念。景色は相変わらず良かったけど。
羽田に到着。まずは土産を買う。今年は職場の人々にも配るか…と、土産物屋を物色する。あ、東京ばな奈が無難なのは分かってるけど、ハチはバナナ嫌いなんで。人形焼きがコストパフォーマンスに優れてていて良いんだけど、なかなか見つからない。仕方ないんで、少々割高でも小分けできる物件を適当に見繕って買った。
ちなみに、空港の搭乗エリアの土産物屋にはそこらへんに人形焼きがあってねぇ。更に調べてみると、ハチが見落としていただけで、普通にあったりする。何か悔しい。
土産を買ってしまえば、後は手続きを済ませて、さっさと出発ロビーへ。ここで、ロビーの売店中の売店を駆け回って、カツサンドを買って回るハチ。ビッグサイトで同人誌を物色するよりも真剣だったかもしれない。まだ時間が早かったので、かなり残ってた。で、買ったのはこれ。
これを撮った後で、更にもう1種類増える |
多彩なカツサンドを入手したからには、酒も居る(のか?)。ビールも買ってきて、さぁ、帰りの準備は万端。機内でビールと一緒に、カツサンドを頂く。売り上げはともかく、非常に気分良く夏コミ遠征を終える事が出来たハチだったとさ。
8月17日
翌日、頼んでいた荷物が戻ってきた。(いや、翌日だったかも。何せ、これ書いてるのが一ヶ月後の事なんで、記憶があいまいでねぇ)中身は…無事だ。さて、ここらへんで、恒例の戦利品公開でもやっておくか。
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と、ここまで書いてきたのは、9月の大連休、世間様で言う所のシルバーウィークの真っ最中。いやいや、豪快に遅れたものだ。今考えれば、時間はいくらでもあった筈だったんだよねぇ。
仕事帰ってきてから書こうと思っても、疲れたんで、今夜は飲んで早朝に書こうかな、と飲んで寝たら、何だかんだで起ききれず、ギリギリに目を覚まし、慌てて仕事に行く。で、今日は少しでも書こうと思って、仕事が終わるころにはビール及び各種酒類がが恋しくなり、明日に早起きすればいいや、と飲んで――の無限ループ。
ホント何とかしないとねぇ。書いてる間にも、これは面白いぞ?ってネタを入手することも少なくないんだけど、これ書かないと書けないんで、いつの間にか忘れたりするんだよね。
ってか、こみトレのレポートが、まだ残ってるんだけどね。