ハチ的こみトレ12レポート
部屋と打ち上げとYシャツと京都と私

戻る


9月6日

 こみトレ前夜。宿に入り、明日に備えて英気を養ってるというか、ベッドの上でゴロゴロしてるハチ。

 実は、月曜に休みが取れてねぇ。打ち上げで心置きなく呑めるだけじゃなくて、2次会にも参加できるんで、もぉ張り切って、大阪までやってきた次第。Kも来る事になってるが、仕事の都合で当日の朝一番に行く事になってる。よって、部屋はシングルで取ってる。

 ――なワケで、心おき無く気兼ね無く、サンテレビ土曜深夜恒例の、ラブホ提供エロ番組を見てるワケだわ。さて、明日はどうなる事やら。

 それにしても、エアコンという文明の利器、ステキだなぁ……いやいや、ハチの自宅の部屋は扇風機しか無くてね。(環境には良くないんだろうけど)昨夜は、冷房をガンガン効かせまくったよ。ってか、自宅では扇風機しか使ってないし、冬はこの前のシーズン以降、暖房を使わない事にしてるんで、一夜の贅沢ぐらいは許してくれるよな?


9月7日

 こみトレ当日の朝が来た。

 本来なら、先に言ったKみたいに、朝一番の新幹線で来ても良かったんだけど、どうしても2次会に出たくてね。ずっと前に、休みを取って出ようとしたけど、トバし過ぎたのが悪かったのか、武田さんと一緒に大阪の街を歩くだけで、もぉグロッキー。ギブアップし、泣く泣く宿に戻った苦い思い出があるのよ、うん。

 だから、前日から現地入りし、キッチリと体調を整えてから、打ち上げに挑もうという魂胆。宿がインテックスに程よく近く、結構長い時間寝れて、調子は上々。

 ハチの場合、即売会の朝は、多めに腹にブチ込み、昼は原則として食べない事にしてる。当然、朝食のバイキングでは、和洋様々なメニューを喰らいまくり…たかったが、(普段は13分目ぐらいの所を)9分目程度で押えて終了。ってのも、あんまり時間が無かったから。いや、サークル入場の〆切には、充分すぎる時間はあったんだが、後の打ち上げの申し込みをしないといけない。

 ってのも、前回は、一般入場直後に打ち切られたんよ。だから、前回よりも規模が拡大された今回においては、サークル入場時間内に打ち切られるという最悪の事態も考えないといけなくなってきた。なワケで、急々と宿を出た。

 あ、今の内に謝っておくけど、時系列上では、福田総理が辞めるとか言い出した頃なのに、実際これ書いてる時には、麻生氏がとっくに総理になっているという体たらくなんで、細かい記憶が曖昧なのはご容赦願いたいです。

 最寄の地下鉄阿波座駅の中に降りていくハチ。難波で一旦降り、窓口で色々やってるハチ。さぁ、ここで秘密兵器の登場。その名も「スルッとKANSAI 2dayチケット

 これは、関西圏のほぼ全ての私鉄やバスが2日間乗り放題になる代物。旅行の手配をする際、代理店で引き換えチケットを買っておいたんだが、同席していたKに何故か馬鹿者及び愚者の烙印を押され、後日、よーするさんにも同趣旨のコメントを貰う羽目になった。

 いや、確かに3800円と、ちょっとお高めで、こみトレの事を考えるなら地下鉄の一日乗車券で充分。でも、翌日は観光を予定していて、もしも二日酔いレベルが軽度なら、京都まで遠出しようと考えてる。それに、翌日は財布の中身がどうなってるか分からないんで、確実に足が確保できるのは強い。多少割高でも、使う価値はあると判断した。

 さて、サークル入場開始時間を、多分15分ぐらい過ぎた所で、インテックス入り。いの一番で受付に向かうと、何故か西鉄ライオンズの復刻版キャップを被ったKが先に居た。どうせなら巨人の帽子でも被ってくれば良かったのに。(尤も、その結果、南港の魚の餌になっても、当方は一切、関知しないが)

 その後は、いつものように設営して、始まる時を待っていると、打ち上げ受付終了のアナウンスが!悪い予感が、見事に的中。――はぁ…もうこんな事態にまで達してしまったか。

 1100時、いつものように、サークル入場開始。当日は、少なからぬ方々が来訪して下さり、感謝感激でした。皆様、ありがとうございました。

 ――ふと、会場を見回してみるハチ。会場を広くした割には、あんまり変わらないような気がする。サークルが飽和状態になるのは、時間の問題かな。となると、インテ複数館か、高い経費を覚悟の上での、京セラドーム開催か。

 んな感じで、イベントが終わりつつある1430時頃、Kが去っていった。ああ、そういえば、朝一番で来たとか言ってたんで、宿にチェックインしておくんだな。去り際にKは、「帰りは、無理してニュートラムに乗ろうとするより、歩いてコスモスクエアまで行った方が早い」と、ハチに言って去っていった。つまり、シティ開催時の交通規制と同じルートだな。

 Kが去ってしばらくの後、ザアアアアァァァァァァァ……と轟音の如き、雨音が。おぉ、天はKの行いを見ておられた!

 1500時、閉会し、片付けしたり、荷物をネコに預けたりしてる間も、雨は降り続く。ハチも、一度宿に帰っておきたかったけど、傘を持って来てなかったし、かと言って、ニュートラムに乗って行くと、戻って来れるのが、いつになるか分からない。

 諦めて、インテの敷地で時間潰すか…と思ってたら、雨がやんだ。やはり、天はハチの行いを見ておられたのだ!!

 急いで宿に戻り、下着を着替え、途中買っておいた、コンビニおにぎりを放り込む。これはハチがいつも主張してる事であるけど、こみトレ打ち上げでは食事は出る事は出るが、どうしても不足する。よって、呑みの闘いを少しでも有利にしたければ、打ち上げの前に、(軽食でもいいから)何か、腹に入れておくべきなんだよね。

 戦場である居酒屋の前には、早くも打ち上げ参加者――サークル者ばかりで、一般参加者が、事実上締め出されたのは残念だが――が集まっていた。しばらく待っていると、我等がドン・武田が登場。ゾロゾロと店に入って行く。

 この打ち上げは、同じ座敷席で行われるが、毎回同じ所に座るが故に、半ば指定席として黙認されている席に座る。程なく酒や料理が運ばれ、例の号令と共に宴会が始まった。

 ガブガブと呑んでて、ふと前を見ると、見た事のある顔が…って、かなめみおの、森下要&つやつやみお夫妻じゃないか。意外な人の登場に、正直、戸惑う。一番何より戸惑ったのは、机を挟んだ距離よりも短い距離で遭遇したみおさんは、2児の母ってのがウソなんじゃないかってぐらいに、すっごくスタイル良いって事よ。要さんは幸せ者ですな、ええ。

 酒が進む。ハチが座ってる席には、STRIKE HOREの花羅さんも居て、話に――いや、どちらかってーと酒に――花が咲く。本来なら、2次会に備えて、適当に抑えておくべきなんだが、そんな事をすっかり忘れ、呑みまくる。覚えてる限りでは、ビール大瓶が(最低)5本、焼酎をベースとした謎の液体1杯、ポン酒1合を呑んだかな。

 打ち上げが終了し、二次会に同行するんだが…すごく気持ち悪くなったんよ。店を出た直後は、極めて上機嫌だったんだが、地下鉄に乗った途端、一気にWhoooooops……って、来てね。

 一旦、トイレに駆け込み、便器に跪(ひざまず)きながら思い出したんだが、ハチは子供の頃、半端無く乗り物に弱くてねぇ。後に、バスを通学、後に通勤に更には電車も使うようになって、一日中、本読みながら乗ってても平気になった。その一方で、ある程度酒が回ると、子供の頃並みに乗り物が弱くなってねぇ。泥酔した飲み会の帰り、電車やバスに乗るのが辛いのなんのって。こうなると、水分をとりまくって、リバースしたがる胃を、何とかなだめつつ、家に着くのをじっと待つしか術が無い。

 ――丁度、こんな現象に陥ってるわけだ。トイレによる合法的リバースによって、少し回復したが、2次会恒例のコース(らしい)日本橋の同人ショップに着く頃には、もう限界。泣く泣く、撤退を決断する憂き目となったのだった。ああぁぁぁぁ……


9月8日

 ――気付いたら、携帯のタイマーの音が鳴り響いていた。目を覚ますと、宿のベッドに寝ていたハチ。それはいいんだが、昨夜に武田さんと別れて以降の記憶が、全然無い

 その割には、ちゃんとズボンが畳んであって、短パンに着替えていたし、さっきの携帯のタイマーも、朝食やチェックアウトに間に合う時間に、セットしてやんの。これが、帰巣本能ってヤツだろうか。早目に帰ってきて、よく寝たので、二日酔いは皆無。上機嫌で朝食へ。

 食堂へ向かうと、どっかの学校の運動部か何かが泊まっているらしく、屈強な男連中が、オカズ(書籍やDVDにあらず)を、ドカドカと盛り付けていた。ハチも京都観光に備え、腹ごしらえを始める。見ると、昨日は無かったタコ焼きが置いてあった。ほぉ…大阪では朝からタコ焼きかい?と思いつつ、皿に盛った。

 タコ焼きを一個、口に入れて驚いた。外がカリっとしてて、中がふんわりという、世間で言うところのタコ焼きの理想形じゃないか。ってか、そんな状態のタコ焼きを初めて食べたよ。これがタコ焼きと言うのなら、ハチが生まれて32年間食べてきた、ボール状で中にタコが入った物件は、一体何だと言うのだろうか!?

 …ふむ、流石は大阪。こんな場所のタコ焼きでも、決して手を抜かないのか。

 チェックアウトし、いよいよ京都観光へ。っと、その前に、新大阪へ行き、荷物をコインロッカーにブチ込んで、身軽に。これで準備万端。

 最初の目標は、北野天満宮。いやいや、元祖の大宰府天満宮を見慣れてるハチとしては、本家の方を、一度は見ておこうと思ってね。まずは阪急京都線にゴトゴトと揺られ、西院で京福に乗り換えて、北野白梅駅に到着。――が、ここで早速、手間取ってしまうハチ。

 いやねぇ…大宰府と同じ感覚で、駅を出てしまえば、すぐに参道があるのとばかり思っていたんだが、まずはバスを1区間乗って、やっと参道に行けるんだわ。今になって気付いたんだが、大宰府はそれ一つしかないんだけど、京都は寺社仏閣が、そこらにウジャウジャしてるから、こんな感じになっちゃうんだろうな。

 参道をテクテクと歩いてる。歩いてるんだが……大宰府と双璧をなしている天満宮にしては、コンパクトっていうか、ぶっちゃけて言ってしまえば、心なしかチャチなんよねぇ。この規模で、正月に、切羽詰った受験生らを受け入れる事が、本当に出来るんだろうか?と心配になるぐらい。

 ついでなので、絵馬のスペースを見てみる。ここの絵馬は、筆を使って墨で書く事になってるのがユニークに思えた。が、筆の状態が悪いのも、少なくない。なので、参拝の際には、マイ筆かサインペン等を持参する事を奨める。

 状態が悪いといえば、絵馬。日本でも屈指の古さを誇る絵馬置き場とからしいが、藪のド真ん中に立ってる。ヤブ蚊が凄いの何のって。しかも、地面スレスレまで吊るしてるもんだから、下の方は雨や泥にまみれてしまって、字が判別できない状態になってる。折角の願いを込めた絵馬が、んな扱いされたんじゃあ、受験生は良い気分しないと思うよ?

 参道を引き返してる間、やっぱ、太宰府の方が上だな…と思いつつ、北野天満宮を後にした。

デジカメは持参したんだけど、バッテリー切れだったんで、携帯にて

 この時点で、時計はまだ正午を差したばかり。まだ時間があるので、どっか行っておこう。…どこにしようか、とバス停をふと見ると、金閣寺が近いらしい。決めた、金閣に行こう。

 バスに揺られて金閣寺へ。まずは、受付で参拝料400円を支払い、パンフレット&入場券を兼ねたお札を受け取り、いよいよ境内へ。おぉお!これは凄い!!金閣が本当に金ピカなのは勿論、背後に広がる衣笠山の緑のパノラマに、ワンポイントで煌いている金閣の組み合わせは、美しいの一言。

デジカメで撮れなかったのが残念

 さて、モノがモノだけに、人気があるのだろう。観光客の外国人比率が、極めて高い。外国人と日本人比率は、ハチが見た限りでは6:4ぐらい。折りしも、修学旅行の団体が来てたんだが、それでもコレだ。なワケで、パンフは英語と中国語とハングルを含めた、4ヶ国語表記になってたりする。

上の写真の、裏の位置から撮ったモノ

 金閣を見に来てた外国人は、中国人や韓国人はいうまでも無く、欧米人が多かったのが印象的だった。彼等は、輝く金閣の姿から、ネロ皇帝の黄金宮殿ドムス・アウレアにでも、思いを馳せていたりしたんだろうか?

面白い感じで逆光が照ってた
夕佳亭(せっかてい)という茶室

 敷地内をぐるりと回り、出口へ。出口は駐車場に繋がっていて、近くに売店があるんだが、そこに抹茶ソフトが売っていた。まだまだ残暑がキツい折、当然の事ながら大人気。ハチも買って食べたが、けっこうなお味で、これは当りだったね♪

 金閣を去り、適当にバスに飛び乗るハチ。帰りの新幹線の時間には、あと1時間半程ある。もう一箇所ぐらいは、見られるかな?と思ったハチは、金閣を見たんだから、と銀閣を見に行こうと、銀閣へ向かうバスに乗り換えた。

 ――遅い。なかなか着かないのにちょっと焦りだしたハチは、バスの中の路線図を見てみた。そうしたら、これがまた、かなり遠くにあるんでやんの。これは間に合いそうに無いんで、途中で引き返した。それに、もう日が傾いてきたし、無理して行っても、閉場してる可能性が高いしな。またの機会にしよう、うん。

 京福と阪急を乗り継いで、大阪に舞い戻る。さて、お疲れ様って事で、新幹線で夕食兼一杯でも、と新大阪駅内を物色してたら、551蓬莱があったんで、豚まんと叉焼まんを買い込んで、更にキオスクでビールを調達。

 新幹線に乗り込み、八兵衛さん恒例の、一人酒盛りの開始。肉汁あふるる約束の地の豚まんを頬張り、ビールを流し込んだときの至福といったら、もぉ、天にも昇るが如く。これが為に、大阪に来てよかったと本気で思えたぐらい。大阪遠征の終わりは、大抵はハプニングでグダグダになってるか、タクシーの中で疲れきってる記憶しかないが、今回は楽しく締めくくれて、幸運だったな。

 食い物と言えば、京都滞在中に食べたモノは、先述の、金閣寺の売店で食べた抹茶ソフトと、電車の待ち時間中、ちょっと小腹が空いたんで食らった、たまたま駅の近くにあった、天下一品のラーメンだけで、京都らしい物件は全然食べてなかったな。ま、食べに行ったとしても、どーせ観光客価格なんだろうけどさ。


9月9日


 トレジャー遠征も終わり、週末のドームを待つだけのハチであるが、ここで一つ、考察をしてみたいと思う。

 先に書いたように、関西遠征の間の足は、スルッとKANSAIの2dayチケット3800円也を使った所、Kやよーするさん等の「鉄」側の人から罵詈雑言を頂いたわけだが、果たしてハチは、彼等が言うように本当に馬鹿者だったかのか?期間中、カードを使っての全行程の運賃を、計算してみよう。

 7日
 地下鉄なんば駅(厳密には、言われるままに行った近鉄の窓口でだが)で、チケットをカードに変える。そして、本町経由でインテックスに行くべく中ふ頭まで(270円)→一旦、宿のある阿波座へ(270円)→打ち上げ会場へ引き返すべく、中ふ頭へ(270円)→記憶が曖昧だが、大阪のオタエリアって事で、多分なんばまで乗ったんじゃなかろうか?(270円)→全然覚えてないが、財布の中身に異常は無かったので、地下鉄で阿波座まで乗ったに違いない(200円)

 7日合計1280円(※1)

 8日
 阿波座から、まずは大荷物を預けに新大阪に(230円)→南方から阪急に乗るんで、新大阪から西中島南方まで行く(200円)→阪急で南方から西院まで(360円)→京福で北野白梅町へ(200円)→バスで北野天満宮前へ(220円※2)→金閣寺へ行こうと思ったら、間違えて立命館大学へ行ってしまう(220円)→大学前から改めて金閣寺前へ(220円)→そうだ、銀閣へ行こう。とバスに乗るが、諦めて、どこかのバス停に降りる(220円)→北野白梅町へ戻ってくる(220円)→京福で西院まで乗る(200円)→阪急に乗り換え、西院から南方まで行って大阪に引き返す(360円)→西中島南方に乗り換え、地下鉄で新大阪へ(200円)。

 8日合計2850円

 両日合計4120円(3700円※1)

 ※1:地下鉄の一日乗車券でケリがつくので、正確には850円。
 ※2:京都市バスは、1路線間220円均一。

 改めて計算してみて驚いたけど、意外とモトを取れるもんなんだな。大して目的も無く、適当にブラブラと徘徊して回る際には、絶大な威力を発揮するようだ。大阪は地下鉄で事が済むので、一日乗車券の方が便利だが、これがもし2日間とも京都滞在だったり、京都と神戸だったり京都と奈良&和歌山とかの比較的遠距離を旅して回る場合だったりすると、完全にモトは取れる。

 スルッとKANSAI2(3)dayチケットは、意外とバカには出来ない事を、Kに対し声高らかに宣言した所で、旅の馬鹿話はおしまい。

 しかしまぁ、トレジャー名物の打ち上げが、サークル入場時点で打ち切りってのは、(STRIKE HOLEの花羅さんの受け売りになるが)極めて忌々しき事態。何とかしなきゃいけないわな、こりゃ。ってか、青豚が本気で、会場規模を広げる気があるのなら、手伝いを志願するするぐらいの事は、しなきゃいけないのかねぇ…


戻る