ハチ的こみトレ14レポート
3度目の正直、2次会突撃に成功セリ!

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9月6日


 こみトレ当日の0400時。アセトアルデヒドが残る体を、ベッドから起こすハチ。といっても、ホテルでは無く、自宅のだけど。

 いつもなら、前日入りして宿で朝を迎えてるんだけど、前の日に職場で飲み会があってね。そんなワケで、朝一番の新幹線での出発にした。0500時、出発。タクシーを拾って、博多駅へ。

 博多駅に到着して色々した後、0600時発のぞみに乗り込む。乗ってる間、ちょっとヒヤヒヤのハチ。ってのは、この便は東京まで行くんで、下手に寝入ってしまうとアウト。次の0604時発ひかりレーススターだと、新大阪止まりなんだけど、のぞみの席を取ってるんで。

 のぞみだと、万一乗り遅れても、のぞみでもひかりでも、後の便の自由席に乗れるんだけど、ひかりで取っちゃうと、ひかりだけしか乗れないというデメリットが付いてくる。いや、それで困った試しは一度もないんだけど。

 ま、いざ乗ってみると、心配するまでもなく、ちゃんと起きていられたけどね。

 新大阪からいつものように、地下鉄で…の前に、買っていたスルっとKANSAI2dayチケットの引換券を変える。スルっとKANSAIを使うって事は、去年の12と同じく、京都観光を考えてる。去年は北野天満宮と金閣を見に行ったけど、今年は金銀閣清水寺の、京都観光の王道を目指すつもり。…っと、話は反れたけど、そんなこんなで、0930頃、インテックスに到着。

 サークル設営をしておこう…っと、その前に、打ち上げの参加申し込みをしておかねば。ふむふむ、13の時と同じ、WTC内の居酒屋ね。はい、前金払いましたよ…と。前回は開場後かなり後も募集を行ってたぐらい余裕があったんで、余裕かまして申込してたハチ。

 が、後でKから聞いた(一緒に来てた)から聞いた話では、1000時前の時点で、既に募集枠ギリギリだったらしい。もしかして間一髪で間に合ったのかな?ふぅ、危ない危ない。ってか、場所を変えても直ぐに一般締め出しかよ?!うーん、世の中上手くいかないものだねぇ…一般を収容するには、ハイアットリージェンシーの大宴会場でも借りるしかないのか?

 さて、打ち上げ申し込みが終わったら、このイベントでするべき事は終了。ふぅ……じゃねぇ!設営だ、設営。まずは、バッグを開けて、取り出しますは…

 (パンパカパーン)折りたたみカート〜

 先に紹介した、アマゾンで買った代物。前使ってたのより、ずっと軽いし、バッグの隅に収まるコンパクトさが凄い。これって、イベント会場への移動で街中を転がすよりも、会場内で、宅配便ブースと自スペースの往復にて、最大の威力を発揮するわな。

 1100時。ほぼ予定通りに開始。ここから先は、特筆するべき事はないので、しばらく略。

 1500時、早めに片づけを始めるハチ。ってのも、これから打ち上げ宴会が1700時に始まるんだけど、その前に一旦、ホテルにチェックインしておかないといけない。今回のお宿は、三井ガーデンホテル大阪淀屋橋。ここ数年で、関西遠征の時の定宿化してるルートイン大阪本町の方が、インテックスから近いんだけど、ハチがツアーを取った旅行会社には、ルートイン大阪本町の設定が無くてね。

 それにそこの旅行会社のスタンプカードを持ってるモノだから、どうしてもここのツアーで決めたい。で、あまり高くなく、地下鉄沿線で朝がビュッフェの場所、で選んでもらったら、ここになったってワケ。

 ただ、大阪の中心部に入っちゃってるんで、インテックスからは結構遠い。行って戻ってくるには、ちょっとキツい。早めに切り上げてインテックスを後に。結局、乾杯からはちょっと遅れての会場入りになっちゃったんだがね。

 開いてる席に案内されたんだが、これがまた、窓際の景色が良い場所でねぇ。

南港を一望できるビュースポット でもちょっと怖い

 そんなこんなで、飲み始めるハチ。最初にビールを飲み、ジョッキに行って、焼酎に。おっと、ここでシフトチェンジせねば。折角、明日に休みが取れたんだし、二次会に行きたいモノ。が、過去何度か、休み取れてチャンスがあったものの、酔い潰れて行けなくてね。

 それに、次の冬は理由あってサークル参加が出来ないので、この機会を逃すと、当分は無理。モトなんて取れなくていいから、何としても、二次会に行かねば!その為には、程々でキープしつつ、2時間何とかして粘らないと。

 そう思いつつ、焼酎のロックを揺らしていたら、いつの間にか、STRIKE HOREの花羅さんが席に来ていて、ハチを「信じられないモノを見た!」という目で見ていた。そりゃそうだ。飲み会の席で大人しく飲んでる八兵衛さんは、自然界には存在しない物質だってのが、学会での定説だしな。花羅さんは、この光景を学会で発表して、ノーベル賞でも取るといいよ。

 しばらくすると「これ試してみない?」と。来たよ、デスソース。挑発されたら、自称・九州最凶の酔いどれ同人屋としては、受けないワケにはいかない!で、差し出されたのは、『Z Nothing Beyond』という、前回試したのとは違う銘柄。『Z』とラメ入ってる明るいラベルからは、それほど凄い物件とは思えない。残ってたカッパ巻きに1滴垂らし、試してみる事に。

 口にした瞬間、あれっ全然辛くない?ってか、全く辛くないぞ?――いや、違う!辛いモノって、このテの遅発信管型の方が、キツ……

 AHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHH〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 脳裏で警告を察したその瞬間、口の中が発火。いやいや、人間ヤバくなると、トムとジェリーみたいな絶叫を発するモノだね。辛いを通り越し、痛い。そこら辺にある飲み物を手当たり次第に飲んだが、その程度じゃ間に合わない。ビールピッチャーに水を汲んでもらい、それを口一杯に含んで、ようやく少し楽になる。

 が、しばらくすると、また痛くなる。水を飲み込み、更に口に含む。それの繰り返しで、必死に口の中の消火活動にいそしむハチであった。

 恒例のジャンケン大会が始まる。まずは主催が用意した代物が出される。参加者からも用意したりするんで、そんな人々は会場の隅っこに並ぶ事に。ハチも持ってきてるので、その列に。で、口の中がまだ凄い事になってるんで、ビールピッチャーを手にね。

 さて、ハチの番になった。いくつか持って来てて、何回かに分けてのジャンケンに。まずは、貰って嬉しい普通のおみや。『さよなら麻生総理(当時)総理の地元・飯塚の銘菓セット』と称して、ひよ子(普通のじゃ面白くないので、福岡限定大のひよこ)と千鳥饅頭を。モノがモノだけに、かなりの好評。

 続いては、部屋の中から見つけてきた処分に困ったもの色々。とらのあなの夏コミカタログ特典のファイルと、アルミの袋に入っていて中身が不明のカードと、夏コミで大友印刷がサークルに配ってたクリアホルダーの3点。これも意外と好評だったな。

 普通ならここで終わるんだけど、今回は珍品を持って来た。先の日記に書いた、三浦あずさ誕生日記念記念09 IN 荒尾競馬の、記念馬券と出走表のセット。痛レースの存在自体は知られてるだろうから、どうかな?と思ったけど、予想外の大反響。馬券に「三浦あずさ〜」ってレース名が入ってるのが、よっぽど珍しかったらしい。

動画サイトで見るのと、物的証拠をオフで見るのとは別って事か

 そんなこんなで、打ち上げ終了。速やかに帰る…って事はなく、ダラダラとそこら辺を徘徊してるんだが。その間にハチはコソコソとドーピングをしておいた。ドーピングはいつも飲む前にやってたんだけど、それだとなまじ強くなるので、強くなった分、際限なくガブガブ飲んじゃうんで、結果、飲み会が終わるころにはボロボロになるってオチが多かった。

 そんな折、試したのは、肝臓水解物系ドリンク(今回はレバコールロイヤルS)とソルマック胃腸液。近所の薬屋で、『飲んだ後セット』と称して肝臓水解物ドリンクドリンクと胃腸薬ドリンクのセットが売られてたんで、それをヒントに、飲んだ後のドーピングを試してみた。実は昨日の夜、職場の飲み会の後で試していたんだけど、かなり気分が良くなった。これは期待できる。

 これから2次会になるんだが、程々に抑えたのが効いたんで、全く問題無し。まずは参加者を分けるために、一旦外に出る。その後、地下鉄で難波界隈に移動。

WTCを出た直後の2次会隊 まずは最寄りの駅に 

 えーっと…WTCの入り口で点呼取った時には、20人弱は居た筈なんだけど、地下鉄に乗るころには、何故か10人前後に減ってるんだが…「あぁ、構わへん。どうせ、場所知ってるやろ」と、我らが武田さんは全然気にしてない様子。

難波の街を征く2次会隊 とあるビルの中へ まずは、ここに入ってるショップに行くらしい

 その後、ホビーショップバニラとかいう同人ショップへ。ここは、プレゼント提供とかでお世話になってるとかで、「まずはここで何か買え」との、お触れが。お手頃な値段の中古同人誌が多数あったんで、勢いで何冊か買う。

 買い物の後も、しばらくダラダラ居残る。まぁ、入った時点で既に閉店時間で、事実上、武田さん一行の貸し切り状態なんだが。店が入ってるビルから外に出る。

 ここでもう一回、2次会の点呼を始めると、そこら辺でウロウロしていた人々が、何故かこっちに寄って来て、点呼に加わる。んで、その人々が合流して結局、元の20人弱になったんだよねぇ。後から加わった人たちって、一体何だったんだろ?地下鉄での移動中に脱落していた人々なのか、締め出された一般組が、事情を知ってて待ち構えていたのか。

 紆余曲折を経て、2200時頃、難波のとある焼肉屋へと到着。

日本橋界隈どっかの焼肉や 店名も場所も失念

 もちろん、このパーティーなのだから、食べ放題コースのある店で、食べ放題をチョイス。この頃のハチは、さっきの肝臓水解ドリンクと胃腸薬のコンボが効を奏していて、体調は、ほぼベスト。久々の本格焼肉に、ガツガツと食らうハチ。更には隣接した席のお残し処理を買って出た上で、仕上げにクッパまで頂いて、満足この上ない時間を過ごした。

 心地よくホテルに戻った時には、日付が変わるかどうか、って時間だったか。ちなみにかかった料金は、焼肉代が4000円でお釣りが出る程度、タクシー代やバニラでの買い物込みで、一葉さんではちょっと心細いけど、諭吉さん程では無いって程度か。先にバニラで買った本を読みながら、ハチ的大阪の夜は、さらに更けていくのでありましたとさ。


9月7日

 携帯タイマーの音で目を覚ますと、時間は0830時。ここのホテルの朝食はバイキング形式で、ラストオーダーが0930時。そろそろ起きないと、あまり食べられない。そろそろ起き出して、シャワーを浴びる。

 地下のレストランでのバイキング。昨日の焼肉も、何のその。これからの観光に備えて、ガツガツと詰め込むハチ。良い所のホテルなんで、流石に美味しいんだけど、種類がちょっと物足りなかったかな。これはレストランの広さの問題だろうけど。

 とはいえ、短時間で張り切り過ぎたハチ。かなり苦しい。けふぅ…なワケで、チェックアウトのギリギリまで、ベッドで寝転んで過ごしてた。

 1100時、ホテルを後にする。晩夏の日光が、容赦なくハチに突き刺さる。いそいそと、京阪淀屋橋駅に行き、京阪に乗り込む。ここから丹波橋で近鉄に乗り換えて、京都駅まで行く。今日の京都観光は、先にも言ったように金閣と銀閣、清水寺の京都王道を制覇するつもり。事前に調べたルートでは、京都駅を始点に、バスで清水寺→銀閣→金閣のルートを回る。

 帰りの新幹線から計算して、京都滞在のリミットは1700時前後。京都駅に到着した時点で、1300時過ぎ。全てを回るには、ちょっと無理があるかな?金閣は去年に行ったんで、もしダメでも構わないけどな。

 到着した近鉄京都駅は、JR京都駅に隣接してて、京都各地を走る市バスのバスターミナルもあって、と、正に京都観光の拠点とも言える場所。まずは、バスターミナルでバスを待つ。近鉄京都のホームから気づいたんだけど、修学旅行の団体と被ったらしく、バスターミナルは制服の山。観光客の中には、バスの列と込み合うバスに閉口してた人々もいたけけど、ハチの如き福岡人にとっては、西鉄バスのラッシュアワーに毛が生えた程度。別に、ど〜って事無い。

 バスに揺られて、まずは清水寺に。といっても、清水寺のすぐ傍に「清水寺バス停」とかがあるワケじゃなく、まずは清水道バス停で降りてから、歩く事に。

ここからスタート


 ガイド本では徒歩10分とか言ってたんだけど、これが坂道でねぇ。ヒィヒィ言いながら歩いて行った。

これが延々と続く

 途中で分岐点があって、その片方は「清水寺近道」ときた。近道をチョイスするハチ。確かに近道なんだろうけど、更に急な坂道で、更にヒィヒィ言いながら歩いて行った。

 何とか到着。

清水寺の玄関口 仁王門 その向うに三重塔

 いよいよ、清水最大の名所である、本堂へ。舞台はさぞ景色が良いんだろうな――っと、その前に。実はこの近くに、穴場があるんだよね。本堂の門に入るか入らないかって場所で、右手の脇に逸れると、ここからの景色が良くてね。本堂の舞台は混んでるのは間違いないし、ゆっくりと写真撮るには、向いてるかもしれない。舞台は、やっぱ混んでたので、見るだけにしておいた。

左下の建物は秦産寺だろうけど、右上は一体ナニ?

 敷地内を見て回ってる途中、絵馬掛けがあって、何で神社に絵馬なんだろう?とか不思議に思ったけど、まぁいいや、と、ちょっと眺めてた。流石に世界遺産の観光地だけあって、外国語の絵馬が少なからずあったね。

 ――これ書いてる今、改めてガイドを読み直すと、どうやら、いつの間にか、清水寺と隣接してる地主(じしゅ)神社に入ってたのに、気付かなかっただけっぽい。何でも、ここは縁結びの神を祀(まつ)ってるとか。どうりで、北野天満宮に無かった、外国語絵馬が沢山あったワケだ。

 今度は奥の院に。そこから、寺の外周をぐる〜〜〜〜〜っと回るんだけど、ここから見る景色が結構良くてねぇ。本堂の舞台より、よっぽど良いかも。余計なコメント付けないんで、ちょっと見てやってよ。

 帰りは、さっきの「近道」とは逆の道を下っていく。両脇にズラリと、土産物屋の列。まだ行く所も残ってるし、朝にホテルのバイキングで思いっきり腹に詰め込んだんで、全然、腹が減ってない。そんなワケで、土産物屋も休憩処もシカトして、先を急ぐ事に。

 続いては、銀閣こと慈照寺に。これがまた、例によって、公共の交通機関のすぐ近くに、ってワケではない。それなりに遠い場所にバス停があり、そこから、てくてくと歩かされる。ま、徒歩5分程度と、先の清水寺寄りは、ずっとマシだけど。しばらく歩くと、お約束の土産物屋ロードが、延々と延びてる。

銀閣で「一休」ってのは、ちょっと微妙じゃなかろうか?(左手前から2件目)

 さて、銀閣。銀閣本体である観音殿は、あいにく現在、修復中。

2009年9月上旬現在の銀閣 下がスカスカ

 なので、自然、見物のメインは、砂盛りが美しい庭園になる。

向月台 傍の観光客が「巨大なプリン」と称してたが
言い得て妙!
銀沙灘 こんな見事な模様が、延々と延びてる
 

 庭園を一通り見て回ったら…ってか、去年見た金閣寺に比べると、かなり狭いっていうか、建物が手狭にまとまってるのが印象的。義政時代の室町幕府の凋落ぶりが反映されてるのか、それとも、東山文化の美意識がそういうモノなのか、ハチには分かんないな。

 庭園の後は、展望所へと歩いて行く。要は山登りなんだが。もう1600時近くなっていて、疲れがピーク近くなっているハチには、正直どうでもいいけど、ここを通らないと出口には行けないので、仕方なく登っていく。

展望所からの銀閣 山道一帯に無数に立ってた、ツッコミどころ満載の看板

 全然腹は減ってないけど、折角京都に来たんだから、何か京っぽいのを口にしたい。でも、帰る時間をそろそろ考えないといけないな…と思ってた所に、ふとハチの目に入ったのは『抹茶愛す(京阿彌)』とかいう、ペットボトル入りの冷やし抹茶。微糖と無糖の2種類あって、ハチは無糖を買う。賞味期限が当日のみって所に、期待が持てる。さっそく飲んでみよう。んぐんぐんぐ…

1本350円也

 ――おぉっ、これは凄い!本当に、しっかりと抹茶の味がするよ。茶道で飲む「あの」お抹茶を、アイスで飲めるように、多少口当たりを軽くしたような感じ。無糖タイプだったけど、お抹茶のような、微かに甘い後味がするのは、お見事!ペットボトルのお茶とはとても思えない、見事な仕事に、脱帽の一本だったな。こりゃ。

 金閣に行く時間が無いので、ここで京都駅に戻る事に。ただ、今の時間からのバスが、ちょっと大変でねぇ。京都回り観光から戻る観光客と、日常生活でバスを使う人とで、被るんよ。夕方のバスの利用は、覚悟した方がいいかな。

 1700時をちょっと回ったところで、京都駅に到着。帰りの新幹線の時間もあるんで、来た電車に飛び乗り、大阪へ。近鉄から京阪に乗り換えて、淀屋橋に。さらに地下鉄に乗り換えて、新大阪に。この帰り道で思ったんだけど、荷物を新大阪に預けるべきだったな。そりゃ、ロッカーは京都駅に無数にあるけど、京阪や地下鉄のラッシュアワーに旅行荷物は、ちょっと…じゃない、かなり辛いモノがあるよ。

 新大阪に着いたのは1830頃。新幹線は、1909時のぞみの席を取ってる。あんまり時間は無い…な。急いで土産を買いに行く。そして、帰りのお楽しみ。車内で、蓬莱の豚まんとビールを頂くを実行に移すべく、さっそく駅内にある551蓬莱の店に…あれ?冷凍のチルド品しか置いてない。こりゃどういう事だ?!確か去年の夏は、この店で、熱々の物件をテイクアウトで買った筈。

 確か、新大阪駅には他にも551蓬莱の店があった記憶が。…もしかして、間違えたか?タイムリミットが迫る中、自由席覚悟で、新大阪駅内を駆け回るも、どの店もチルド品しか売ってない。

 どうやら蓬莱の豚まんは無理らしい――この結論に、愕然とするハチ。こうなると、代わりに駅弁なんてのは、絶対にイヤ!何が何でも、豚まんを食べたくなってしま……いや、待てよ?確か、他にも豚まん売ってる店あったよな……おぉ、そうだそうだ、地下鉄への乗り換え口のマックの近くに、そういうのあったぞ!

 タイムリミットが迫る中、思い出した場所に行くと――あったあった。ここって、皇蘭っていうのか。さっそく豚まんを買い込み、新幹線改札口へ…っと忘れてた。途中のキオスクでビールを買い込み、新幹線へと急ぐ。

 発車3分前に、何とか到着。新幹線が動き出す中、まずは、お疲れさん自分、と、乾杯。続いて、豚まんを頬張る――んむんむ…中身はジューシーだし、皮もんまい。うん、悪くない。新幹線の中にて、至福のひと時を堪能した、ハチであった。


9月8日

 (日付は便宜上翌日にしてるけど)後日、551蓬莱のサイトの店舗一覧を見てみたら、やっぱり新大阪にある店は全部、チルド物しか売ってないらしい。まぁ、あそこで買う人ってのは大抵、土産目的で、ハチみたいに新幹線で食らおうなんて物好きは、居ないって事だ。

 店舗一覧をよく見てみると、梅田周辺に店が結構あるじゃないか。梅田から新大阪までは、地下鉄で2駅。って事は、新大阪で先に土産物を買っておいて、コインロカーにでも入れておいて、梅田に行く。梅田のどっかの店――地下鉄梅田駅に近い、阪急百貨店がベタ―か――で豚まん買って、急いで新大阪に舞い戻る。

 多少のリスクはあるけど、上手くいけば、豚まんが冷める前に新幹線で食らう事が可能。次はこのテでやってみよう。


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