ハチ的韓国遠征写真館


 出発に先立ち、まずは福岡空港の国際線ターミナルへ。海外は、高校の修学旅行で中国に行って以来なんだが、当時は確か、国際線ターミナルなんて無かった筈。

ターミナルバスの下車地点近くより

 …あれ?思ったよりも簡素で小さいような。中に入ると、更に小ささを実感できる。ハチですら、まず迷わない。超絶過密な国内線と比べると、犬小屋のようだ。

 そんなこんなで、手続きを済ませ、搭乗口で出発の時を待つ。

逆光をどうしても、何とかできなかったのが辛かった

 飛行機に乗り、仁川空港へ。ここで、ヨースルの人及びKと合流。ソウル市内へ向かう。その途中、早速、珍妙なモノを発見。

思わず拝んだり拝まなかったり

 仏壇にある線香立てを巨大にしたようなブツ、と思いきや、これでも灰皿。中に詰まってるのは、灰ではなく砂で、これにタバコを突き刺して消す。ヨースルの人によると、韓国の路上にある灰皿は大抵、砂が入ってる物件だという。

 翌朝、SEED9見学に赴くべく、ソウル市内を移動するのだが、

外国に来た気がしねぇ

 ……全然違和感が無いんだわ。日本のとある街を歩いてるような感じで、韓国に来た気がしない。看板がハングルなのと、道路が左ハンドルの右側通行なのが、ハチの脳に、辛うじて外国であることを認識させているに過ぎない。

 朝食に、本場のロッテリアのバーガーを食らおうって事に――っと、思ったら、本場は日本の方だと、ヨースルの人に指摘された。

 いやいや、ハチってば勉強不足でねぇ。そもそも、日本のロッテの方が韓国のロッテ財閥より先ってのを知らなかったんよ。ロッテ財閥は、在日韓国人のロッテ創業者が、日本での儲けを握りしめて母国に進出し、向こうで大当たりして大財閥となったモノなんだとさ。

 韓国の食事は基本、『安い・美味い』なんだが、ファーストフードは割高でねぇ。日本で食ってるのと、それほど変わりない値段のも、ザラにある。

 あと、ユニークなのは「カップルセット」の存在。バーガーとドリンクを2組と、共有サイドメニューの組み合わせ。これは、韓国では、大人数での食事を好む習慣から出来たモノだとか。だから、当然カップルでなくても、野郎同士で頼んでも構わないし、大食漢なら一人でも良い。

 ゴタクはこのぐらいにして、食事にしよう。

左二つが韓牛プルコギバーガー、右端がエビ・アボガドバーガー

 写真の内、プルコギバーガー2個と大袋のポテトが、カップルセットって事になる。さて、肝心のプルコギバーガーは、モスバーガーを巨大化したような、肉と野菜とソースがボリュームあふるる、結構なお味の代物だった。

 それじゃ、そろそろお楽しみ。ソウルの街で発見した、怪しい物件をば。

おねえさんラーメン 居酒屋『勝負』

 あのさぁ、韓国って日本の隣だよな?このセンスは明らかに、欧米人の間違った日本観以外の、何物でもない。在韓米軍目当ての商売…でも無さそうだし。う…む、謎は深まるばかり。

 では最後に、土産に買ってきた、韓国のパチモンお菓子を。

かっぱえびせん……のようなモノ ポポロン……のようなモノ
きのこの山……のようなモノ
 
おっとっと……のようなモノ
(既に食べられた後なんで、箱のみで恐縮)

 これらは勿論、現地法人による販売……とかいう殊勝なモノでは無い。只、シャンプーや洗剤といった日用品の類は、現地企業との合弁会社による、正規物件が多いそうだ。

 こんな感じで、初の韓国旅行が終わったワケだが、今度はもうちょっと、日程に余裕を持たせて行きたいな。あと、懐にもな。

 ――っと、そうだ。ハチが現地入りする前、韓国コミックワールド(テクノがやってたコミックワールドと同じ)があったそうで、一般で行ってたとか。んで、Kが何冊か本を買ってた。

東方やひぐらし、らき☆すたとかハルヒ、狼と香辛料も確認できる

 字が分からなくても、元ネタが分かる本が多い。ま、あちらで同人やろうって人々は、日本の作品が好きだろうしね。写真じゃ分かり難いけど、成人向けも何冊かあって、局部の修正レベルは、(意外にも!)日本とほぼ同じだった。

 あと、フキダシは横書きで、殆どが左綴じだった。ヨースルの人によると、ハングルは(縦でも書けるけど)横書きメインだとか。そういえば…と、前に貰った、あずまんがの韓国訳(勿論、正規版権ものな)を引っ張り出すと、フキダシは、欧米の日本コミックの如く強引な横書きだったな。

 これで本当に終わり。食事も美味かったし、楽しかったんだが、唯一の不満がコーヒーの不味さ。これには、マジで辟易した。

 韓国の缶コーヒーはブラックは殆ど無い。これはまぁ、良しとしよう。しかし、後味が変。ヨースルの人に奨められて、何種類か飲んでみるが、どれもこれも、同じような妙な後味。ヨースルの人によると「韓国でコーヒーといえば、こんなもの」だそうだ。

 他で例えるなら、ミロのような麦芽飲料に近い味…か。この後味は、甘味料に由来するものかもしれんな。あと、ホテルの部屋にあった、アルミパック入りのインスタントを飲んでみた。日本でも見かけるメーカーの代物なんで、大丈夫かな…と思ったら、すんごい薄いんでやんの。これは湯の量の問題じゃなくて、元々の濃度の問題ってトコ。

 なんかもぉウンザリして、同じく部屋にあったティーバッグの緑茶を飲んだら、これが、韓国で飲んだソフトドリンクの中で2番目(1番目はペプシ)に美味かったという罠。


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