リプレイ日記

偽善者デニム君の大冒険

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 第四話

 やあ、僕デニム。これからクリザローの町に行くんだ。監督官のニバスとか云う奴を追った味方を救出するんだ。
 それにしても、公爵って太っ腹だね、見かけもだけど。支度金に2万ゴートもくれたよ。僕としてはこのまま逃げて豪遊したいところなんだけど、そういう訳にはいかないだろうね。トホホ…


「タインマウスの丘が近いぞ」

 何だ、デコ。誰も発言を許可してないぞ。

「敵の部隊が駐留してる可能性があるぞ。気をつけろ」

 デコのくせに偉そうな。

「そうね、油断は禁物よ」

 姉さんまで…わかったよぉ〜ボンクラどもに警戒を命令するよぉ〜

 
 タインマウスの丘が近い。ちなみに作者のIME辞書だと「多淫マウス」って出るんだって。どんな風に学習させてるのやら。あれ?ジジイが居るぞ。

「ズズズ…あ"〜〜っ、やっぱりお茶はいいのぉ」
…あのジジイすっかり油断してる。これならいけるぞ。やい、ボンクラども、経験値と戦利品を頂くぞ!…あれ?トリが飛んできた。

「お前達だけでは心細いのでな。オレがついていってやるぜ」
 あ、奴はランスロットの所のトリ。あのさ、余計な事しないでくれる?

「オレの名はカノープス、命のいらない奴はかかって来い!」
はいはい、あんたはトリで十分。あ〜っ!あのトリ、勝手に敵にトドメ刺しやがってぇ〜!せっかく弱めて僕が殺ろうと思ったのにぃ〜〜!!

「大した事なかったな…よお、デニム。やっぱオレがいないとダメだな、ハハハ…」
畜生!敵を独り占めしやがって…今度のトレーニングはトリ、貴様ターゲットな。


第三話

 良い子のみんな、元気かな?僕は今、アルモニカ城前でトレーニングをやっているんだ。って言っても公爵か押しつけたボンクラな手下どもに石を投げてるだけだけどね。

「隊長、キュアリーフを発見しました」

 ボンクラ1号がトレジャーを拾ってきた。何、キュアリーフ?ダメダメ、やり直し!もう一回探して来い。…これで前回、トレジャーを探さなかった理由が分かったかな?そう、トレジャーはランダムで内容が違うんだよね。大抵はキュアリーフなんだけど、たまにヒーリングが手に入るんだよね。だから、すぐに拾いに行かないでセーブできる状態にして何度でも拾いに行くんだ。

「隊長、キュアリーフです」
ダメ!

「隊長、マジックシードです」
却下!

「隊長、キュア…」
ダ〜メ、ダ〜メ。もう一回ね☆

「隊長、財布です」
僕が預かる。

「隊長、キラーカーンです」
埋めて来い!

「隊長…」
ダメ!(以下略)

 今現在のヒーリングの在庫は姉さん所持の1個。でも、ワガママ姉さんは自分の気分で、死にかけの仲間に魔法をかけないで杖でぶん殴る事もよくあるんだよね。かと言って、姉さんのヒーリングを取り上げると姉さんは本当の役立たずなんだよね。クレリックにクラスチェンジできるのはまだまだ先だけど、回復魔法を店で買えるのは2章以降だから将来のためにヒーリングをできるだけ多く確保したいんだよね。回復役が多いと楽になるしね。

「た、隊長…(ハアハア)クリアブラッドを(ゼエゼエ)見つけました」
ダメ!ヒーリング見つけてくるまで食事抜きだからね、頑張ってねぇ〜☆


第二話

 やあ、僕デニム。アルモリカ城まで来ちゃった。これから不本意ながらも公爵のハゲを助けに行くんだ。ゼノビアの騎士とかいうオッサン連中が何か言ってるけど無視、無視。

「よし、行くぞ。君達は下がっていてくれ」

 はいはい。言われなくても下がるよ。それじゃ、頑張ってねぇ〜☆

「ウォルスタ人の三××め死ね!」

 ガルガスタン兵が危険な言葉を吐きながら襲ってきた。よせば良いのにデコが剣を抜いて突っ込んで行った。それじゃ、僕は安全な所へ避難させてもらうよ。くわばら、くわばら…
 
 …それにしてもあのオッサン達強いよなぁ。え?僕はこのまま傍観してるかって?とんでもない。僕だって有意義に行動てるよ。トレジャー集め?違うね、今はやらない。何故かは後々わかるよ。僕はというと、将来の為に経験値稼ぎの投石に勤しんでいるってワケよ。それも敵じゃなくて、ゼノビアのオッサンにね。奴の方がレベルが高いし、味方なんで危険がないしね。手を汚さずに大きな仕事をする、まさに僕にピッタリだね。
 
 オッサンの背後に隠れるんだ。そして、こうやって投げる!よしよし、あのオッサン不思議そうな顔してキョロキョロしてる。次はこの先の尖った石を投げようかな〜るんるん〜☆あ、オッサンがバカ騎士を殺った。やれやれ、終わったか、あ〜かったるい。



「諸君達の活躍で助かった。礼を言う」

 この脂性のハゲ公爵がロンウェーだ。どうだい、セクハラを絵に描いたようなヤなオヤジだろ?
 
「君達のような若者が活躍するとは、ウォルスタの未来も明るいと言うものだ」

 脂性の顔を近づけないでくれる?…これで終わりと思ったんだけど、何と僕たちは奴直属の騎士団とやらへの入団を強制されて公爵の仕事を押しつけられる事になったんだ。ツイてない…

「…トレーニングが大事だ。これだけは覚えておいてくれ」
ゼノビアのオッサン。ランスロットが別れ際にエラそうに僕に忠告を抜かしている。はいはい、分かったからこの辺にしてくれる?

「ところで、デニム君」
はい?

「レベルは上がったかね?」
え?!も、もしかして…さっきの投石、わ、わかってたとか?ハ、ハハハ……


第一話

「おい、ランスロットを殺るぜ」

 いきなりデコがワケの分からないことを言いやがった。

「今、ゴリアテにランスロットの野郎が来るんだぜ、殺るんなら今だぜ!」

 広大なデコに汗を光らせながら語るデコ、むさ苦しいからどけてくれないか。おい、ちょっと待て、僕はそんな面倒な事は嫌いなんだよ。第一僕はともかくデコには暗黒騎士には絶対勝てないって。だろ?姉さん。

「そうね、今しかないわ。父さんの敵が取れるわ」

 な、何ィ?!ね、姉さん、台本と違うじゃないかぁ〜

「デニムも行くわよね」
 イヤ。

「決まったわ。弟も張り切ってるわよ。行きましょ、ヴァイス」
 だからイヤだって。

「よし、二人ともオレについて来い」
 人の話を聞けぇぇぇ!!このデコがぁぁぁぁ!!!!!

「よし、挟み撃ちだ。デニム、お前はそこから回り込んでくれ」

 ああ…とうとう来てしまった……まったく、あのデコ何考えてるんだよぉ〜暗黒騎士が相手だぜ?勝てるわけないっての!おっ来た来た…悪いけど、僕は勝てないケンカはしない主義なんだよね。隠れてやり過ごすよ、そうしてるうちにランスロットがデコを始末してくれるだろ。ククク…今ごろあの広いデコは胴体とサヨウナラ、ってかぁ〜☆

 ……変だ。あれから20分は過ぎてるのに、デコの断末魔はおろか物音さえもしない。どうなったんだろ?僕は恐る恐る覗いてみた。

「おい、デニム。このゼノビアから来た聖騎士連中が公爵様の救出に手を貸してくれるってよ!善は急げ、だ。公爵様の処刑が近いんだ、とっとと行こうぜ!」

 お、おい、待ってよ。ゼノビアの聖騎士?なに、それ?聞いてないって。それに公爵ってあの脂ぎっとぎっとのロンウェーのハゲの事かよ?ヤツを助けるって?冗談じゃない!そんなことに命張れってか?命ってのはもう少し有効活用するものだぜ。な、みんなもそう思うだろ?


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