ハチ的水族館時代Vol.1レポート
恐怖!水の無い水族館に謎の革命家を見た?!
12月19日
今日は「水族館時代」というライブがある。
これは、ハチが時々通う所の、福岡地元の前衛的アーティストが集まって楽しくやりましょ〜って場所――だったんだが、事情がかなり変わってきた。ってのも、(もし来てたら参加するって事になってた)あの外山恒一氏の参戦が、本決まりになっちゃって、突然、風雲急を告げるようになっちゃってね。
これは行かなければ!と、仕事を急いで切り上げ、会場の箱崎水族館喫茶室へ。こんな名前だけど水族館があるワケじゃなく、昔、この場所に水族館があった事が名前の由来だとか。
店頭の看板 |
中に入ると、荒尾競馬痛レース仕掛け人ニコマスプロデューサーでおなじみのせりざわPが、前座代わりに、ニコ動の紹介をやってた。前回の中洲のライブ喫茶では、マシン不良で巧くいかなかったけど、今回はちゃんと巧くいってるようだ。んで、今回の参加者の一人「宇宙サービス」ニシジマオさんと久々の再会。恐る恐る写真はOKか尋ねたら、無問題だそうで、一安心。ってか、遠慮なく撮る。
まず、トップバッターは荒木ひようさん。
言うまでも無く男性 |
――え…っと。一体、どこからツッ込んだらいいんだろう?この衣装と、ギターを包丁とナイフとで弾くスタイル。
これで音が出るのか? |
いきなり濃いのがきたよ!まぁ、外山氏を迎えるにあたっては、これぐらい強烈でないといけないんだろうけど。
一曲終わって、ひようさんが一言「この格好で地下鉄乗ってきました」
この格好 |
…はい?!勇者だ!なんという勇者だろうか?!後、加藤鷹と会ったことを嬉しそうに話してるし。
かと思えば、2曲目以降は、さっきの壊れたのとは打って変わって、マトモな曲を歌うし。これが上手くてねぇ。このギャップが長所なんだろう。
さっきとは打って変わってキレイに歌い上げる | ツッコミ所満載だけど良しとしよう |
演奏終了直後。お疲れ様でした♪ |
曲の間、ふと入り口を見ると、どっかで見たスキンヘッドの男性の姿が――って、外山恒一氏じゃないか?!……あれ?動画で見る氏とは全然違って、覇気が全く感じられない。あんな事してるけど、案外、普段はフツーの人なのかも知れない。
2番目は、ガムテープ男こと森耕さん。お決まりの顔にガムテープぐるぐる巻きで参上!
ガムテープ男、現る |
ガムテープ男、暴れる | ガムテープ男、転ぶ |
ガムテープ男、剥がす |
ガムテープ男、傘をさす ちなみに眼帯の赤は「ともだち」エンブレムっぽいの |
観客を巻き込んでのやりたい放題を展開した後…あれ?外へ行ってしまったけど…って、これで終わり?戻ってこないんで、これはこれで終わりらしい。
ガムテープ男、どこかへ行く | ガムテープ男、そして消えていった |
3番目に、来ました!外山恒一氏の登場――なんだけど、楽しみは後に取っておこう。ってか、今、先に書いてしまうと、後のアーティストのレポートを書く気力が残らない予感がするんで。
4番目は切り取った耳さん。
只今セッティング中 |
えーっと…福岡のミュージックシーンって、女装子が多かったんでしょうか?ギターにドラム、あとよく分からない楽器色々を並べて、演奏開始。最初の1曲目を聞いての感想は、これはミュージックの名を借りた黒魔術ですな。この音楽は、呪術や魔術の類としか形容しようが無い。
魔力がカメラに影響を与え、写真が…(ウソ) |
更に魔力が強まり、写真が凄い事に… (実際は暗くした部屋にカメラが対応できなてないだけ) |
しかし、ウデはかなりのモノを持ってるらしい。ってのも、ある曲では、様々な楽器を順番にサンプリングして順々に奏でる形式で不思議な空間を作り出していてね。この手法(いや、魔術と言うべきか?)は、感心しちゃったし。
魔術を使ってない素顔の、切り取った耳さん 髪に隠れた耳は、利根川との死闘で…(大ウソ) |
5番目、トリをつとめたのは我らが(?)宇宙サービス。ニシジマオさんによる、前衛テクノの、やりたい放題大暴れ。
ジマオさん。右手にペットボトル、左手に鍋 |
…を楽器にして歌い始める 右の巫女装束は妹(メンバー名称) の風原優人さん |
曲に合わせて、目前の人の似顔絵を描くパフォーマンス | 描き上がった似顔絵(?) |
ハチは何とか写真に収めようと悪戦苦闘していたんだけど、この人、ライブ中はムチャクチャに動き回るもので、撮ったはいいんだけど、使える写真が全然無い。
あなたの為に3分間祈らせてください(ウソ) |
今度はマイクを持って | 新曲「25%削減のうた」を熱唱 |
結局、カメラとステージを交互にチラ見してる間に、ライブが終わっちゃった感じ。こんな事ならライブに集中すればよかった。
では、皆様、お待たせしました!先に残しておいた、3番目の外山恒一氏の出番です!!
今夜は、代表的な政見放送動画を上映しつつトークショーを行う形式。どちらかといえばリベラル寄りを自認してるハチは、このイベントに挑むに当たって、イザという時には論戦の覚悟を決め、多少の理論武装――紙細工ほど脆いけどね――を用意し、度胸付けのため、入店してからずっと、ビールをどんどん飲み続けてる。
「えーっと、皆さんこんばんは。外山恒一です」
ついに我々の前に現れた外山氏 | 近影。高橋名人ではない |
…はい?最初の挨拶で、正直、拍子抜けしたハチ。目の前で、椅子にチョコンと座ってる外山氏は、いたって普通の人っぽい。ってか、実に物腰柔らかな常識人だったよ。ホント、ビックリした。
んで、上映された都知事選政見放送とのギャップがすさまじすぎる。動画上での外山氏の甲高い怒号に、会場が沸く沸く。外山氏――いや、もう外山「さん」にしておくよ――も後で話してたが、改めてコレを見てみると、言ってる事は理論的には正しいんだよね。
都知事選政見放送。これがステレオタイプの外山さん なんだよねぇ |
あともう一つ、去年のアメリカ大統領選挙に勝手に立候補した時の動画も上映された。これもまた、ムチャクチャなようで、「言ってる事は理論上正しい」んだよな。多くの人は既に見てるだろうから詳細は省くけど、つまり、アメリカが世界で我が物顔に振舞ってる=世界はアメリカ=日本はアメリカの一部=日本人の自分にも、大統領被選挙権はあって然るべき――ぶっ飛んでるけど、そうそう間違いではないから恐ろしい。
これは、アメリカ大統領選挙の時の |
一通り動画上映が終わったら、トークショー。ここで、外山さんが質問を受けつけるというので、ハチが真っ先に切り出してみた。ハチは、前々から疑問に思ってたことがあってね。都知事選の時の供託金、アレはどうやって捻出したんですか?ってね。
その答えは、友人からの借金で、しかも未だ完済してないとの事。
色々質問が飛び交ったので、興味深かったモノを幾つか取り上げてみる。
Q:政見放送では言えない事はあるの?
A:何でもOK。極端な話、ち××ま××言っても構わない。但し、発言の結果、処罰されたりしてもそれは発言者の責任であって、NHKは一切関与しないとクギを刺される。(※この形式に至った経緯に関しては、ここを参照。この裁判沙汰に懲りたNHKは「後で何があっても立候補者の自己責任」の立場をとることになった、と外山さんが言ってた)
Q:今、こうやって話してるのと、政見放送とかと声が違うけど?
A:演技(笑)アレは予め作った原稿を、カラオケボックスで練習しまくった成果。
Q:政見放送を素材に、数々の動画が作られていることについて、どう思ってる?
A:別に構わない。でも、オリジナルを超える完成度の動画は、まだ出ていないと思ってる。
Q:今後の政治活動は?
A:「世の中変えたい、面白いことをしたい」という志を持つ同志を、立候補させたい。
Q:じゃあ、外山さん自身は立候補しないの?
A:自分が立候補することは無いと思う。そもそも政治活動をするのは、同志というか仲間を集めるための宣伝活動。でも回りは、外山恒一に「面白いモノ」を期待しすぎちゃって、「何か違うな」って。
こんな感じで、「外山恒一さんは意外に気さくで良い人でした、マル」ということで、トークショーも大好評のうちに終了。
トークショー直後。撮影の為に、わざわざ表情を造ってくれた やっぱ良い人だ |
ライブ終了後、出演者らと、しばし歓談。
会場の「箱崎水族館喫茶室」店内の模様 結構良い感じの店 中央はガムテープ男の中の人 |
途中、荒木ひようさんと風原優人さんのツーショットを撮る。
すごい絵面なんだけど |
そうそう、上演の間の準備時間に、せりざわPがニコニコ動画の面白いのを紹介してて、ニコニコ動画の宣伝に貢献してたよ。
上は、その一部。写真が小さいけど、いくつかはわかる人もいるんじゃないかな?ハチはニコニコのID持ってないけど。
最後に、出演者全員で記念撮影。(写真クリックで大きい写真)
左から外山恒一、ニシジマオ、切り取った耳、森耕、 荒木ひよう、風原優人(敬称略) |
帰路につきながら、これのレポートを今日中に仕上げて、ローソンの「よくばりぺペロンチーノ」と「グリルチキンのポルチーニクリームフェトチーネ」をワインと一緒に頂きたくなり、近所のローソンに。が、ぺペロンチーノはあったけど、グリルチキン〜が無い。
諦め切れず、周囲のローソンをひたすら歩きまくったけど無く、代わりに「たっぷり熟成明太子」を買ってきた。これで酒盛りするか。その前に、これを仕上げないといけないけどね。
てか、これを書き上げたのが、20日0600時。(アップロードしたのは夜。ハチが文章の類を書く時には、校正の為に可能な限り、冷却期間を置く)今考えれば、これから買いに行けばよかったな。
■おまけ
ライブ終了後、偶然撮れてしまった衝(笑?)撃写真。
いやー、映るモノなのですねぇ… |
流石にこれは公開できないだろう…と思ってたら、何と、外山さんが快諾してくれた(滝汗)