たこ天OB大同窓会
〜あごひげ男爵の夕べ〜

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10月12日


 今日は、西島先生主催「たこ天同窓会大宴会in大橋」の日。予め言っておくけど、今日のネタは極めて地域限定&内輪度が高いんで、分からない方は、無理に読んでくれなくてもいいかな。

 今回は、往年のたこ天アーティストが続々集結する事になっている。かつてはたこ天アーティストとして活躍してたハチだけに、今日の飲み会は前々から楽しみにしてた。そんなワケで、仕事を早めに切り上げ、待ち合わせ場所たる大橋駅へと向かうハチ。

 西鉄大橋駅の西口。ここは待ち合わせの小メッカと化しており、複数のグループが群がっていた。よく見てみると…おお、いたいた☆数名が到着済み。メンバーは、西島先生水沢和美梅子姐さんマイムマイム芹沢パンツいっこ大将の計6名。

 「実はね、もう2名来るんよ」ほぉ…西島先生の話によると、その1人は知情意隊リーダー、えぞえ氏。ハチとも面識があるそうだが、ハチ自身には覚えは無い。「えぞえ見たら驚くよ。」一同、西島先生が突然投げ込んだフレーズに、思わず振り向いた。「一言で言うなら…放射能」何の事だか掴みかねていたハチだが、ようやく実態を気付き始めた。「もし、ネット帽をかぶってきやがったら、卑怯者と呼んでやろう」これで、ハチは全てを理解した。

 「おっ、呼んだそばから…」西島先生が振り向いたそこにはスキンヘッド(笑)一同爆笑。いや、まったく見事ナリ。でも、女々しくバーコードにするより、開き直って剃る方が、逆に潔くて良いかもな。

 そして、もう一人ってのは、水鏡みりう氏。何でも、3Pの元常連リスナーで、西島先生が打診したら、あっさりと参加表明したんだと。そうするうちに、水鏡氏登場。「忍守!」妙に慣れた挨拶に、全員身構える。って言うか、この濃いメンバーを目の前にしても眉一つ動かさないとは、タダ者じゃない!

 かくして、予定メンバーが集結。目的地へ出発となった。大橋駅からトコトコ歩く事約10分、居酒屋『すえ勝』へ到着。ここは西島先生以下、大橋近隣在中の面々が常連で、喜んで宴会に使用するとか。喜んでと言っても、貧乏浪人生や巨乳女子高生がバイトしてるワケではないが。

 座敷席に座り、まずは乾杯。皆が世間一般的な見解によりジョッキを頼む中、梅子姐さん一人が日本酒をチョイス。…ああ、そういえばこの人はビールよりも酒を好む人だったか。
そんなワケで、乾杯☆ハチは酒乱舞踏の名に負けず、一番槍でジョッキを飲み干し、替わりを頼む。元々が酒飲み揃いだけに、他の面々も次々と酒を頼む。

 酒が回り、話に花を咲かせる面々。西島先生と水鏡氏を主格に、鍵中心の萌え談義に盛り上がる若人(厨房?)。その向こうでは、大人の話をする熟女とスキンヘッド。完全に、話題が2つに分化した。ハチ?勿論、前者の方だけど。

 いや、ここねぇ、料理が美味いね。まずは焼き鳥に始まり、そして揚げ物が続く。居酒屋の定番って所か。途中、梅子姐さんがトムヤムクンラーメンなる物件を頼む。ハチも頂いてみたが、遅発信管的な辛味が程良くて美味。特に、皆が薦めていたタコわさびが絶品ナリ。

 飲み会も進み、2200時頃にお開き。二次会のカラオケへと向かう。ハチは、ここで帰らねば帰りの足を喪うのだが、怯む事無く、二次会に突撃して行った。この時点で、水沢和美が脱落。

 カラオケ開始。当然と言えば当然だが、各自が持ち歌を披露。西島先生が、大将が、梅子姐さんが、懐かしのたこ天ソングを熱唱する…そう、彼等は確かに、一時代を創り上げたんだよね。その立役者達が一同に集まり、過ぎて行った日々の想い出を、この一夜限りで甦らせる。ハチは、感慨深く彼等の歌を聞いていた。ハチでさえそうなんだから、水鏡氏の感激たるや、言うまでも無いかな。…おっと、ハチの出番だ。ハチもデビュー曲にして年間入りを果たした「親方・覚えていますか」をスモー・スピリッツ全開で歌い上げた。

 一通り歌い上げると、次は本能全開で曲をセレクト。西島先生は徹底的に鍵で攻める。ハチはというと、小森まなみの曲を歌える限り歌う。喉が枯れよと熱唱しまくりのハチ。水鏡氏は西島先生と萌え歌合戦を展開。「このカラオケさぁ、普通の曲率、めちゃ低いよね」えぞえ氏が呟く。アイヤ、ごもっとも(汗)

 0130時。カラオケ屋を出る。既に帰りの足なんて有るはずが無い。梅子姐さん、えぞえ氏離脱。さて、残された西島先生、ハチ、大将、水鏡氏の計4名。結局、西島先生の家に上がり込んで、朝まで待機する事に決定。が、ここで一つ問題。西島先生宅は、春日原の新幹線基地近くにある。大橋から歩いて楽に一時間半はかかる距離。現に、西島先生は自転車でここまで来てた。

 夜道を延々と行軍する4名。ハチは一番後方を歩く。熊本から撤退する際、味方に取り残され友軍陣地までの180キロの距離を徒歩撤退した、姫やあっちゃんの苦悩はこんな感じか?否、連中はウォードレスだ、ハチは生身だ!とか思いつつ、フラフラになりながら皆について行く。国の恩恵にどっぷりつかってるKなんぞよりは、生命力があると自負するハチ。が、目の前の人々は、ハチなんかよりも凄まじい人生の修羅場を乗り越えた強者ばかり。やはり、この人達には勝てない…そんな事を考えながら、早々と歩く3人に何とか食い下がるハチ。生きて辿りつけるだろうか?

 0300時頃、薄れ逝く意識の中、辛うじて自分を維持し、西島先生宅へ到着。とりあえず夜食を食らいつつ、DC版AIRをダシに、相変わらずのバカ話が続く。尤も、死にかけてたハチは殆ど聞き流してたが。

 途中、西島先生から延々とアルパインスタイルの説明を受ける。西島先生が多用するこの言葉、知らない人の為に説明をば。アルパインスタイルってのは本来、単独もしくは小人数で冬山を踏破する技術の事。大勢のスタッフや大量の機材を駆使して数名を登らせる(つまり、世間一般的に用いられる世界クラスの高山を登る手段)高地法と対極となる。それを何で西島先生が知ってるか?と言うと、『ゴルゴ13』に出てきた中国軍山岳部隊の燐隊長がアルパインスタイルを体得してて、作中で「アルパインスタイルを体得していれば7日間は生存可能だ!」とか「高地法など登山家の恥だ!」等の名ゼリフが西島先生のツボにハマってしまい、以後、西島先生が多用するようになった。

 さ、寒い…夜明け前は一番底冷えする。疲労でヘロヘロな上に、アルパインスタイルを会得してないハチには特に堪える。ふと見ると、大将はとっくに寝てしまってるし。水鏡先生は、西島先生に連れられて、西島先生の部屋こと腐海へと消えて行った。この腐海、ベッドとパソコンのスペース以外は物が隙間無く詰められてて、4畳半でありながら人数制限2名というステキ状態。

黎明期のFRを読ませてもらったり、で底冷えする夜明け前の冷気に震えながら、凍死直前で何とか朝を迎えた。


10月13日

 朝が白々と明けていく。今までの地獄の宴がウソのような、神々しい夜明け。

 帰りは、西島先生の愛車『あごひげ男爵号(仮)』で送ってもらった。感謝☆帰宅後、母上より弁当を受領、そのまま仕事へ直行となった。その日1日、声が出ない&寝不足&二日酔いの三重苦に、死にかけながらも精神力で辛うじて乗り越える。ここ数年で、最も長い8時間を過ごしたハチは、ヘロへロになりながら帰宅。風呂にから上がると、一気にベッドに崩れ落ちた。

 って言うか、丸二日間、原稿の進行が止まってた(汗)


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