来た!見た!勝った!実写版X-MENレポート
で、実際のところどうなのよ?
え〜、そういうわけでございまして
既に掲示板でもお知らせ、もとえ自慢させていただいておりますが、日頃から悪いことはしておくもので私ことホークはX-MEN(実写)を見ちゃったよおい〜!
まァ他のコーナーも放り出してここ1か月ほど紹介だなんだとさんざんやってまいりまして、実際に映画を目にするのが皆さんと同じロードショー公開後、というのでは何か非常に大したことねえじゃんよ、おまえという感が拭いきれず、これじゃ行ったこともない外国に異常に詳しいオヤジみたいじゃねえか、あるいは魚ってヌルヌルして気持ち悪いから触れな〜いと抜かす寿司職人と同じだ!どうする!って言うか早く見たい見たい見た〜いと非常に悩んだわけであります。もはや公開前に見るにはグアムにでも行くしかないのかと思っていましたよ!あるいは六本木のガスパニックかどこかで米兵のお兄ちゃんとダチになって米軍基地に潜入するしかないのかと思っていましたよ!しかし夢は叶う!それがケチなものであればケチなものであるほど!というわけでオレはオレのケチな夢を叶えた!どうやったのかはここでは言えないが少なくとも幸せは家の中に、とは言わないがけっこう近いところにある(メーテルリンクの『青い鳥』より)ということだけは言っておこう!あと、名刺くれと言われて思わず辞めた会社の名刺を差し出したことは謝っておこう!すまん!そして見た!いいかみんな!夢は叶うんじゃ〜(大仁田風に、泣きながら)。
そんなわけで9月下旬より、日本劇場他 全国東宝洋画系にてロードショーですから、ここで肝心の中身に関してああでもないこうでもないと訳知り顔をするのはよしましょう。なので映画のお話がうんぬんという話はしな〜い!だってお話がどうこうとか、そんな映画じゃな…やめよう。
そのかわりと言っちゃあ何ですが、オレなりに鑑賞のポイントを数項目定めまして。各項目に関して今のところの判定をしております。オレことホークにとってはあくまでマンガありきの映画ですから、現時点ではマンガとの対比において云々という話になりますし、それが何の参考になるのか、そんなことはオレにも皆目検討がつきません。いちおうネタバレを防ぐために各判定および備考はこのページの地の色で書いてあります。公開までは何も耳に入れたくない!特にホークのたわごとだけは!いやああ!やめてえ!というお方は9月まで見てみぬふりをしてください。別にホークの意見聞いたってなあ、参考にもならんだろというお方は該当箇所を反転させてご覧くださいませ。なお、今後ホークが鑑賞の回を重ねるごとに鑑賞のポイントが増えること、および判定がひっくり返ったりすることをお伝えしておきます。
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プロフェッサーX、本物度 |
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特に役作りをしてるふうでもないんだが、不思議なもので「結局ピカードじゃん」とは思わず。プロフェッサーXはプロフェッサーXだった。よって本物と認定 |
サイクロップスの真っ赤なメガネが欲しい度 |
がんばれ |
メガネ代4万円出して完コピしたくなるほど今回サイクは活躍せず。映画版『X-MEN』はほぼ、ウルヴァリン(とローグ)の物語だった。もともとマンガにおいても決して押し出しが強いほうではないのが映画にも出てしまったか。 |
ファムケ度 |
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ファムケには文句なし!新境地を拓きましたよ。新境地君枝。すんまへん。とにかくジーン・グレイいいわ。結婚したいわ。と思わせること1時間半とちょっと。衣装も何度か変わるし。メガネ美人だし。そんなわけでファムケファンは必見ですよ。 |
ストームの白眼度 |
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サイクと並んで影が薄かったのがストーム。ファムケ演じるジーン・グレイとローグに挟まれて割を食った。でも可愛いことは可愛いよ。見せ場はしっかりあるし。何つってもストームとサイクの影薄いコンビはその初登場場面こそすべてだ。刮目して見よ! |
ウルヴァリン、本物度 |
本物だって |
ウルヴァリンは完全に本物。ときどき妙に人情味溢れすぎたりもするが、基本的にはオレらの知ってるウルヴァリンであった。外見もさることながら雰囲気や目つきまで。葉巻も吸ってたし。今回の主役はこのウルヴァリン、といっていいほど。ていうか『ウルヴァリン』という映画にすれば、いろんな意味でもっとスッキリしたかもしれないんだが、それは言わない約束。とにかく鑑賞後には誰もがアダマンチウムを注入したくなることは間違いなし。オレは明日入れに行くよ! |
こんなのローグじゃないじゃん度 |
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確かにマンガから考えるとローグじゃないんだが、映画が終わる頃には徐々にローグに見えてくるから不思議なもんだ。だから今回は『ローグ誕生物語』ともいえる。ただ終盤まではローグじゃねえよとの感が払拭できず。これからだこれから。 |
こんなのマグニートーじゃないじゃん度 |
ねえ… |
マンガに似てる似てないは別としても、何だかんだマグニートーは気の狂ったオッサンなわけで、そこで少々品が良くなりすぎたかもしれん。もっと危険人物臭が漂わないとプロフェッサーXとの対比が面白くなってこない。それは今回のキャラクター描写殆どに関して言えることなんだが。 |
セイバートゥース、バカ度 |
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足りないのだ。まァあんまりマンガと比較してばかりでもイカンとは思うのだが、セイバートゥースといえばバカで下品で殺し好きなのである。いずれ取り上げるが実は非常に香ばしい名台詞も過去、マンガにおいては多々吐いているのである。そんなビクター・クリードがウガウガ言ってるだけのパシリとは。それはそれで愛らしいんですが。それでもなあ。もうちょっとなあ。 |
ミスティーク、裸度 |
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けっこう活躍したミスティーク。ただし殆ど喋らない。総じて悪役ミュータントの個性はあまり際立っていないように思われた。あまりにもマンガ的に誇張された性格付けをすると映画からシリアスさが失われてしまうという判断のせいかもしれない。実は非常にシリアスな映画なわけだし(下の欄に続く) |
カエル度 |
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それはもともと原作マンガがシリアスだから、よく原作のテイストを押さえているという評価にもなるのだが(そこは非常に買う)、それでももともとのキャラクターが持つ魅力は活かしてやってもいいじゃないのという不満が残らんでもない。まァ尺の関係もあるし、数多くの要素を全部入れたら収拾つかなくなるというのも判るんだが。ただそういう中でこのカエル人間トードなんかは独自の性格付けがあったりもして、やればできるじゃねえか。 |
尺は |
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やっぱりねえ、これだけ登場人物が多いうえに、必ずしもマンガを知ってるわけではない観客に一からコンセプトを伝えなきゃいけないわけだから、もう少々長くてもよかったと思われる。短い時間でよくまとめた、という評価もできるんだが。今回は状況設定および「X-MENとは何か?」ということの説明に終わった感もある。まァマンガ映画の第1作が往々にして陥りがちな事態なんですが。そんなわけでパート2ではいきなりサビから入ること。 |
マンガと違うよ!やってらんねえよ!度 |
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しかしキャラクターの人物造型をリアルにしようとしすぎた感あり。 マンガ映画として見れば各キャラクターの個性は薄くなってしまった。もっと極端でもいいのに。それでも原作マンガの雰囲気は非常にうまく再現されており、原作へのリスペクトは非常に深い。台詞にしても本当にマンガを読んでいるような錯覚に捕われることが何度かあったほど。ただマンガのファンに気を遣いすぎた部分があるのかもしれない。ファンなんて何をやっても文句しか言わないんだからもっと好きにやればいいのになあオイ、という歯痒さは多少残ったのだった。 |