声に出して読め!
ハマー語録

さあ読め このヒョットコ!


『俺がハマーだ!』最大の魅力はとにかく羽佐間道夫のハマー、小宮和枝のドロー、内海賢二のトランク所長ほかが繰り出すデタラメな日本語吹替えにあります。
87年にテレ東で放映された際の『ハマー』は原語版との2ヶ国語音声で、試しに英語音声を聞いてみたらまァこれがみんな、実にまともな台詞を喋っていたのでビックリしましたよ。もちろん設定とか視覚ギャグとか、えーあとハマーの顔芸とかは原語版オリジナルのものですから、もともと面白いドラマであることに変わりはないんですが。しかし吹替えがあまりにも強烈なので日本版になるとドラマ自体のパワーが一気に5倍ぐらい増加するわけです。「アメリカが生んで、日本が育てた」という肩書きをつけたくなる所以はこの辺りにあるんですな。
というわけでここではそんなバカ台詞を可能な限り拾ってまいります。
第1シーズン


〈第1話〉


「まァこれでもどうぞ 一回噛んだやつを洗って、うめじそで味をつけたもんです
 薄味ですけどいけますよ」
しつこいようだが、ガムを薦めるときはこの台詞。うめじそって何だよ、これ海外ドラマじゃないのか?勘のいい視聴者は既にこの時点で、これがただのドラマではないことに気づき始めるのである。


「方法はどうでもいい、お前に任せる 娘を取り戻してくれればな」と市長に言われたハマー、
「取り戻します 生死を問わず」
殺してどうすんだよ、と市長から間髪入れずに突っ込まれる。むしろこの突っ込みの早さが見どころというか聞きどころ。それぐらい絶妙なタイミングですよ。


「大丈夫、理屈じゃないんです」
ハマーといったらこのひとこと、ほぼ毎回聞くことになる決め台詞。今回は道端で引ったくりを捕まえてひとこと決める。


ハマーの女房は裏に住んでいた二重顎の男と駆け落ちした。そんな女房との思い出。
「よく犯人を連れ帰っちゃ柱に結わえといた
 それを仕事をうちに持ち帰ると言っちゃ怒ってた」



「マギー、聞いた?謹慎が解けたって!
 今夜は豪華にステーキでも・・・・・・俺だけ食おう」
そんな男やもめのハマーが愛銃、44マグナムのマギーに。何てことないんだがちょっと微笑ましい、いい台詞ですよ。


「驚いたろう! 俺も驚いたけど」
山猫グループのアジトに天窓をぶち破って突入、それでこのひとこと。実にかっこいい。


〈第2話〉


第1回の大暴れですっかり市長に嫌われたハマー。ハマーばかりかサンフランシスコ市警事態が目の敵にされてしまった。その件でトランク署長に説教されたハマー、「私の言いたいことは判るな?」と聞かれて
私に市長を殺せと?
ハマーの切り返しは日常生活にも応用できますね。会社とかでも。


ハマーの刑事哲学。
早い話、人を見たら泥棒と思えです
 この街ではどこを歩いていてもその気になればすぐ犯罪にぶつかる
 何たって12秒に1件の割合で事件が起きてるんです



「大丈夫、理屈じゃないんです」
今回は路上教習中の車に乗ってビシッと決める。だがその直後に車は崖からダイブ、レポーターのガムは両腕をへし折られるのであった。


警察をクビになったハマー。再就職の心当たりはあるの?とドローに聞かれて
あるわけないだろう
 小学校2年のとき、職業適性検査を受けた
 そのとき刑事と出た 刑事だ!・・・・・・刑事かコメディアン

実に泣かせる。結局やりたいことをやるとかそういうことじゃなく、これしかできないからやってるという腹の括り具合。そこにグッとくるのです。

〈つづく〉

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