− Rogueって何? −





 私の手元にある辞書で引いてみたところ、Rogueには「悪漢」「ごろつき」といった意味があるようです。ファンタジーRPGでは、盗賊や街のゴロツキなどとして"Rogue"という言葉が使われていることが多いようです。

 Ever QuestにおけるRogueもだいたいそのイメージであっています。彼らは盗賊であり、軽装な戦士です。2002年2月現在Ever Questには15のClassがありますが、Spellを使えないClassは3つしかありません。Rogueはそんな、Spellを使えないClassの一つです。




 Ever QuestのRogueはRogueです(当たり前ですね)。Thief(泥棒)ではありません。と言うのは、Ever Quest中のRogueは、Thiefと呼ぶにはあまりに戦闘的だったからです。

 Rogueの戦闘能力は、特に「攻撃」に特化しています。Manaを使わずダメージを与えるという点においてRogueは全Class中最強・もしくは最強に近い能力を秘めています。敵の背後に回り、その急所を執拗に攻撃する"Backstab"は、Rogueの現在のポジションを確定した重要なSkillです。

 グループの仲間を守る為の「防御」能力は著しく低く、CasterやHealerよりマシという程度しかありません。しかし、敵の目から逃れ、他の人を攻撃させる能力がRogueにはあります。それが"Evade"です。攻撃を受け、耐えてくれる仲間がいれば、Rogueは"Evade"を使って無傷で攻撃を与え続けることができるのです。




 またRogueは盗賊的な能力も十分持っています。

 敵に見つからず、移動する能力がRogueにはあります。それが、"Sneak"と"Hide"です。"Sneak"は忍び歩き、"Hide"は身を隠す能力です。この二つの能力を使うと、Rogueは姿を隠したまま移動ができます。この二つのSkillを併用し、姿を隠しながら移動ができるのは全Class中Rogueだけです。
 姿を隠したRogueを見つけられる者はごく限られた者で、偵察をしたり、迷宮の奥で死亡した仲間を助け出す時、その能力は重宝します。

 またRogueはLockpick(カギ開け道具)を使って錠前破りをすることができます。迷宮にはしばしばカギで閉ざされた扉があり、専用のカギがないと開けられません。しかしRogueがいればカギを探す手間を省き、扉を開くことができます。中には専用のカギが存在せず、Rogueの"Lockpick"でしか開けられない扉もあります。




 と、一通りいいことばかりを書いてみましたが、Rogueにも良くない点はあります。

 最初に書きました通り、RogueはSpellが使えません。その為、何かしらのSpellを使いたい人にはRogueは向きません。逆に、Manaの配分やどのSpellを覚えるか考えるのが煩わしい人に、Rogueは向いています。

 また防御力がないため、Rogueはソロ活動(一人プレイ)には向きません。その卓越した攻撃力も敵の背後に回れば・・というのが前提だからです。Rogueの一対一の戦いに「殺られる前に殺る」という戦術はないと思って下さい。一人でのプレイがつまらない、人を誘ってワイワイと遊びたいという人に、Rogueは向いています。

 そしてRogueの様々な能力は、高レベルになればなるほど開花していきます。使用する武器次第ですがBackstabで目を見張るような大ダメージが出るようになるのは40レベルを超えたころですし、カギ開けの能力が本当に重要視されてくるのは50レベルを超えたころです。姿を隠し移動するにしても足が遅いのは否めません(忍び足をしているからです)。この足の遅さが解消され始めるのも、50レベルを超えたころです。
 そして、Ever Questとはレベルを上げるのに時間のかかるゲームです。ゲーム内に友達がいず、予備知識もない人がゲームを始めた場合、50レベルに到達するには早くても半年はかかると思います。
 レベル上げを楽しめる人や、厳しい修行時代が苦にならない人に、Rogueは向いています。この厳しい間を大急ぎで駆け上がったりせず、じっくりとプレイした人は、プレイヤースキルも上達することと思います。