撮影日     2004年3月11日

撮影場所:旧宇和町立宇和町小学校

所在地:愛媛県東宇和郡宇和町卯之町2丁目24

四国遍路の道すがら立ち寄る。平屋建て60間(109メートル)の校舎

には驚いた。昭和63年までは現役であったが、同年7月現在地に移築され

現在は、宇和米博物館として保存されている。記念誌には、建築時のことが

次のように書かれていた。「当時の為政者は、学校は人間を作る道場である」

との思想のもと、材料は、宇和檜の良材で、できるだけ年を経た無節、柱は5寸以上

土台は御影石、戸のレールは真鍮で巻き、ガラス戸はドイツ製、まさに教育

には財を惜しまずと。

その思想は、同地、幕末の私塾、太師堂、申義堂、開明学校に遡ることができる。

なを、申義堂、開明学校は、共に現在も保存されている。

旧校舎の敷地には、鉄筋の新たに立派な校舎がたてられいた。

卯之町には、シーボルトに関係のあった方々の足跡が残っており

同地、中町の家並みは保存地域になっている。散策の好地。

校歴、明治2年申義堂、明治5年開明学校、明治20年卯之町尋常小学校を経て

昭和22年宇和町立宇和町小学校、平成16年4月西予市立宇和町小学校となる。

校舎の建築年月日、昭和3年12月。旧校舎での卒業生数約8,500名

校歌 作詞、河野 素. 作曲、清家 嘉寿恵.

1.常盤の緑松葉城

 流れも清き宇和の川

 仰ぐ祖先の勲しを

 継がんとここにはげみあう

 ああ宇和の子に望みあれ

2.伝統古き学舎に

 正しく剛く健やかに

 友と睦びてたゆみなく

 自主独立の道をゆく

 ああ宇和の子に栄えあれ