撮影日 2004年10月13日
撮影場所:高梁市立吹屋小学校
所在地:岡山県高梁市成羽町吹屋1290-1
同校は、吉備高原西北部、標高510メートルに位置する。JR伯備線備中高梁駅下車、約25`
車で1時間の距離である。私は、中国自動車道、新見インターから南下した。
2年程前に、NHKテレビ放送で、100年を経た校舎があることを知った。
訪ねる機会を探っていたが、機至らず2年が過ぎた。この度、西国三十三観音巡りの
円教寺から一気に走り訪ねる。校長先生に許しを戴き校舎を見学した。
外観も素晴らしいが、中に入って驚いた、廊下が代用運動場になっている。バスケットの
ゴールがあるではないか。さらに2階講堂の吊り格天井、そして100年は校舎ばかりではない、
100年オルガンが今も現役、でんと構えている。今でこそ過疎地になっているが、かっては
銅山、ベンガラ生産の町として、江戸時代後期から明治にかけて殷賑を極めたとお聞きした。
繁栄の跡が、豪壮な邸宅が軒を連ねる「吹屋の町並み」である。そして、昭和52年「重要伝統的
建造物保存地区」の指定を受け、平成15年には岡山県指定の重要文化財となり、昨今は観光客の訪れも多いと聞いた。
2012年3月20日最後の卒業式を行い、3月31日をもって廃校となる。明治6年以来の校歴の幕を閉じた。
又、一つ学校が消えた。2010年度の在籍児童数6人。今後は資料館として活用される予定。
開校年月日 明治6年
校舎の建築年月日、左右の平屋の校舎は明治33年(1900年)、中央の2階建て校舎は明治42年(1909年)
児童数・10名。(大正7年度の児童数は300名以上を数えた)卒業生総数3000名に上る
校歌 作詞、吉川 清秋. 作曲、川西政一.
1.朝の光の僕らの心
空を仰いで伸び行く体
共に笑顔でこの山里に
緑の色の強い松の木
吹屋の子供
2.希望果てない僕らの心
仲よく励む平和の手足
共に笑顔でこの山里に
正しく強く世界に伸びる
吹屋の子供