撮影日 2017年 6月23日

影場所:静岡県磐田市見付  明治の薫り漂う 磐田市旧見付小学校

所在地:静岡県磐田市見付2452

開校 明治6年8月、見付学校として、宣光寺、省光寺を仮校舎として開校。

現校舎は明治7年10月工事着手、工事は、名古屋の堂宮棟梁、伊藤平右衛門(後の9代目伊藤平左衛門)に委嘱。明治8年8月7日落成

本校舎は、現存する日本最古の木造擬洋風小学校校舎で、昭和44年4月、国指定史跡となる。学校裏に在る土蔵の磐田文庫も指定を受ける

小学校の校舎としては、大正11年4月にその使命を終えた。その後、見付中学校、見付錬武館、見付高等裁縫女学校、戦時中は、浜松

陸軍病院見付臨時分院として活用されていた。明治7年校舎建築に対する地元の人々の思いの篤さをひしと感ずる。

開校当時の児童数 明治7年 男179名、女116名。8年男202名、女56名。9年男206名、女122名。

教員は7年2名、8年10名(内女1名)、9年13名・・(児童数に対し教員数が少ないが、別に雇教師、代用教員で補っている。)

見付学校扁額 「木受縄則直 金就礪則利」「荀子」勧学篇の文中の一節(初代浜松県令 林 厚徳 書)

木、縄を受くれば則ち直く 金 礪(レイ)につけば則ち利(スルド)し (曲がった木も墨縄を当てて切れば真直ぐに切れ 金物も砥石で磨けば切れるようになる)

2017年6月23日訪問、JR東海道線金山駅から豊橋、浜松で乗継ぎ磐田駅で降車、磐田駅に降り立つのは

初めてのこと。頃も昼時、駅舎1階の「さかなや道場」で鉄火丼、腹こしらえ。

駅からタクシーで目的地へ、930円。瀟洒な木造擬洋風校舎が目に飛び込む。敷地内の左に「受付」、氏名、市町村名を記入。

入場料は無料。係りの方より学校の生い立ち等、詳しくご説明いただいた。学校への思い入れの深さは勿論のこと、地元見付町

への誇りを強く感じいった。帰りは乗り合いバスで磐田駅へ、180円也。

「解説 旧見付小学校(改訂版)」の表紙裏に大太鼓の詩が書かれていた

太鼓は見付小学校の最上階(5階)に置かれ、児童の登校の合図や正午の時報として、また児童の士気をを高めるための

太鼓として毎日打ち鳴らされ、見付の人たちの「生活の音」として親しまれてきた。(解説より)

ドンドーン ドドン ドーン

見付学校の太鼓ガ朝を告げる

子どもらのざわめきと

通りを行き交う人々の

雑踏が重なって

にわかに見付の町が活気づく

そう見付の朝はいつだって

ドンドーンだ

町の時間もそこから始まる

そんな情緒溢れる町の

余韻を伝えるのが

見付学校の役目

今に生きる人たちへ贈る

一世紀余の「生きられた過去」

その老賢者(ワイズ・オールドマン)の記憶を今に伝えよう

木造擬洋風校舎


校舎右隣は「淡海国玉神社」学校創設に尽力された大久保氏はここの神官


人形による授業風景、教室に入った折ビックリ


昭和初期の『小学国語読本』愛称「サクラ読本」


手代か番頭さんですかね、蓄音機が気になります


手つくりの時代いいですね


子供の頃のトンボとりを思い出す


磐田文庫(「資冶通鑑」「康煕字典」など所蔵)


布草履が懐かしい


JR磐田駅舎、雰囲気が見付小学校に似ていますね


JR磐田駅前の大楠



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