撮影日 2017年 7月27日

影場所:大坊小学校 和歌山県田辺市芳養(ハヤ)町3944

所在地:和歌山県田辺市芳養(ハヤ)町3944 標高180m 位置 東経135度22分51秒 北緯23度46分1秒

校舎建築年月日 昭和35年(1960年)。平成29年(2017年)8月から取り壊され、平成31年(2019年)2月には木造の新校舎が完成予定。(東京オリンピックの前年である)

平成29年4月の児童数 18名 教職員数8名。 平成28年末の卒業生総数は、291名である。

開校 明治6年下芳養小学校創立。その後幾多の変遷を経た後、明治22年、地域でみかんの苗木を売り始めるに伴い、読み書きソロバンの必要性を感じ

明治25年近くの祇園神社の境内で男子6人ばかりで勉強を始めた。(学習所の始まり)明治34年「大坊分教場」として認可(田川秋葉神社境内にて)

明治42年大坊の地に(大坊3912番)「下芳養小学校大坊分校」ができた。52年後の昭和35年、現在地に新校舎を建築、全児童が大坊分校に通学できることになった。

昭和45年田辺市立大坊小学校として独立。今年(平成29年)は大坊小学校となって46年、校舎が出来て57年目である。創立から135年(明治6年から)となる。

学習所がスタートした頃(明治25年)の戸数は12軒〜13軒であったが、現在は約100軒を数える。 校舎は山の中腹にあり、足、腰の丈夫な子供達が育つに違いない。

名古屋発8時3分ののぞみ23号で新大阪8時53分着。予定していた、くろしお3号9時3分発が、架線故障の為、復旧にメドが立たない構内放送、結果1時間5分遅れで復旧

待ちきれず、先発の、くろしお5号に乗り、和歌山駅で35分待って、遅れてきた3号に乗り換え、田辺着12時半近く。早速、駅レンタカー事務所で、軽四をレンタルし

ナビで大坊小学校の電話番号セット、スタート。幹線道路から山道に入れば大坊小学校の標識あり、標識に従い脇道に入る、車のすれ違いが出来ない幅員、所々に

すれ違い場が設けられている。カーブを何度もやり過ごした後、校舎らしき建物が目に入る。隣接の空地へバックして切り返しながらやっと駐車。驚いた、道路下の傾斜地に

校舎が建っている感じである。山の傾斜地を切り開いた平地とその傾斜を利用して建てられている。校舎の奥くの運動場には、足場組の中に仮校舎が建てられていた。

今回は、校舎が8月に取り壊されると知り。急遽7月に訪問した次第。校舎内には人影なく、近くに居られた工事現場の方に教員室を問い仮校舎を一回りして教員室へ、

校長先生に取り次いで頂き、ご挨拶をし訪問の主旨を述べる。ご了解頂き、各教室等を案内いただいた。57年、将に半世紀子供達を送り出した教室、走り回ったであろう廊下は

きれいに清掃されていた。新たな校舎へのバトンタッチである。新校舎完成の折には、是非とも訪ねたい。

「大坊小学校のはじまりのはじまり」から

大坊こぼれ話

この地域に多い「池田」という名前由来

祇園さんを越えた団栗の上に屋敷(家)があった。ここには昔、池があった。現在はその池は田にしている。だからその土地を池田と言い、姓もそこから生まれたものである。

珍しい「火縄」という名前の由来

昔、火縄銃の火縄を専門に作っていた、ということからつけられたらしい。

火縄の苗字は、和歌山県が40人 、兵庫県、大阪府に各10人との記事を目にしたが、真偽の程は定かではない?又、根来衆との関わりもあったのでは?

大坊分校の校歌(作詞、作曲不詳)

1.みかんの山にこだまする 元気な子供の歌声は

 仲良しこよしの分校の子 大坊分校の子どもです

2.杉苗 松苗 檜なえ すくすく伸びゆく木のように

 強い体の分校の子 大坊分校の子どもです

3.みかんの花が咲きました ご本を読む声 歌う声

 お勉強しっかり分校の子 大坊分校の子どもです

4.青いみかんがなくなりました 今に黄色く輝くよ

 希望の光 分校の子 大坊分校の子どもです

大坊小学校の校歌  作詞 宮原 治良  作曲 岡野 良男

1.黒潮のはるけき彼方 湧き立つ雲に 希望果てなし 

 見渡す浜辺 梅は香りて ああ 美わしき わが学び舎よ

2.父母の拓きし里に たちばなの実 みのり豊けし

 勤労の歌 こだまを返し ああ 頼もしき わが学び舎よ 

校長先生から頂いた「大坊小学校のはじまりのはじまり」の資料を利用させて頂きました。ありがとうございました。感謝申しあげます。 

子供達の健やかな成長を祈っています。

校舎玄関


校舎玄関2


玄関3


校舎1


校舎2


校舎中庭


校舎中庭。鯉はしばらく中芳養小学校で暮らします



廊下


教室



3.4年生の教室からの眺望 素晴らしい眺めです。子供達はこの景色に包まれながら成長していきます


3.4年生の教室からの眺望 四季折々の彩りが目に浮かび、時に薫風が教室へ、これぞ天空の学び舎、


階段、地形を活用した階段



隣接のプールとポスト


傾斜を開墾して平地を造る。その折に出土した石を利用した石垣。先人の知恵の結晶。


子供達が制作した彫像が組み込まれた石垣


プールと校舎


校舎の下はみかん山(青い実がついています)


昭和61年度卒業生の寄贈



校舎とプールとカンナ


室内に飾られたカッパの絵


大坊地区の古図


写真右側の道を回ったその先に学校が在る


諸行事で皆が集いし講堂


中庭に面した教室窓


校歌




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