司法試験に活かせるカウンセラー術


PART T

誰もが精神的に追い詰められている論文直前期,
自分がいやで仕方がなくなる合格発表直後,
プレッシャーがおそう択一直前期,
そんなとき,
「どうしてこんなに苦しいんだろう」
「本当にしんどいよ」
そう思うことは,
一度や二度ではないでしょう。

僕も長い(?)受験生活の中で,
苦しい思いをしたことは,
数え切れずあります。
そして,そのたびに思うのは,
「誰かカウンセラーになってくれる人がいて,
今の僕の気持ちをわかってくれないかなあ」
ということでした。

このページは,多くの人にカウンセラー技術の
初歩を知ってもらい,
つらいときなどには、
互いにそのカウンセラー技術を用いて,
少しでも精神的に楽になる,心をヒーリングすることが
できるようになるためのページです。

さて,ではカウンセラー技術とは,
どのようなものでしょうか。

僕も専門家ではまったくないので,
詳しいことはわかりません。

ただ,基本原則として,
次のようなことが言えると思います。

一、人格尊重の姿勢
二、共感の姿勢
三、ジャッジメント〈審判〉の禁止
四、とにかく話を聞く姿勢

まず,一、について説明します。

カウンセリングというものは,
その人の本当の感情を引き出せば,
90%の目的は達成されます。
それだけで,通常は相談者の心は晴れやかになりますから。

しかし、当たり前ですが,
相談者は,自分の人格を尊重してくれなければ,
そのカウンセラーに心を開くことはありません。
心を開いてくれなければ,
自分が本当に思っている感情を打ち明けることはできません。

よって,どれだけ相手の人はだめな奴,と内心では思っていたとしても,
相手の人格,考え方,生き方などを,
尊重することが必要なのです。

次に,二、共感の姿勢,について説明します。

相談者が自分の感情を明らかにしていこうとしても,
その感情が否定されてしまうかもしれない,と思ってしまったら,
そこで心を閉ざしてしまうでしょう。

それゆえ,相手の気持ち,感情に,共感していく姿勢が,
カウンセラーとしては必要不可欠なわけです。
相手の気持ち,感情に反論したり,意見を述べてはならないのです。

次に三、ジャッジメント〈審判〉の禁止、について説明します。

相談者は何らかの悩みがあるから,
相談しているのですが,
相談者の真意は,本当に望んでいることは,
その悩みについての正しい答え,もしくはカウンセラーが正しいと思う答えを
聞きたいのではない場合が多いのです。
自分の感情をわかって欲しいのです。

これは,「司法試験止めたい」というたとえを例に出せば
わかると思います。

「司法試験止めたい」とあなたが愚痴るときがあるとすれば,
それは本当に司法試験をやめようかどうか
悩んでいる場合も、もちろんあるとしても,
おおかた、司法試験止めたいほどしんどい気持ちを
誰かにわかって欲しいと思うときではないでしょうか。

そんなあなたは、「途中でやめたら後悔するから頑張れ」
とか、
「そんな意志の弱いことでどうする」
とかいう審判は、
聞きたくもないのではないでしょうか。

というわけで,カウンセリングをする場合は,
自分の意見を言う=審判を下す、ということはさけ,
できるだけ相手の感情を引き出すように,
自分の意見はあと回しにするのが、
原則だと思います。

最後に,四,とにかく話を聞く姿勢について説明します。

カウンセリングの目的は
とにかく相談者の真意,感情を引き出すことにあります。
このことからいえば,
とにかく相手の話を聞く姿勢は
当然の原則といえます。

しかし,実際にこれを貫こうとすると,結構大変なのです。
ずっと聞き手ばかりでは(しかも,当然面白い話ではない)
思っている以上にしんどいです。
思わず,自分の意見を言いたいと思うときもあります。

しかし、その感情をぐっと押さえ,
相手の話をとにかく聞くことこそ,
カウンセラーとしての基本があるのです。

話を聞くだけで,
悩んでいる相談者の心が楽になる,
そう思えば,話を聞くことなど,
そう苦痛ではないのではないでしょうか。

以上がカウンセラーの原則ですが、
人生相談などを見ていると,
見事にこの原則に背いているものばかりです。
見ていて,いやになってきます。

そこで、PART 2 では、
司法試験に関する悩みについて,
どのようにカウンセリングを行えばいいか,
具体的に、具体例を交え検討していきたいと思います。


PART 2 ヘ


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