PART 6
さて、PART 6 では 計画→実践→評価 の過程について説明したいと思います。
課題を見つけ、目的を設定し、
その目的にあった手段を選択したとしても、
目的意識を強く持って効果的に目的を達成していくためには、
その「目的意識」を、常に意識する必要があります。
また、そもそも目的意識論の実践のためには、
「目的」に応じた「手段」を選択する、という過程が必要です。
そのためには、目的意識を明確にした(!)「計画」を作ることが
必要となります。
例えば、残念ながら択一で落ちてしまった人がいました。
特に刑法は、合格最低点からは5点も足りなかった、という状態でした。
そして、この人は、
刑法の敗因を、単に学説の知識のみに頼って解いてしまっており、
論理的思考力が足りない、ということに気づきました。
では、どうすれば、論理的思考力がつくのでしょうか。
このことを考えることから「計画」がスタートします。
逆に言えば、少なくても目的意識論においては、
自分の課題を見つけず、目的意識も定めないまま
勉強手段の計画を考えてはいけない、ということです。
そして、論理的思考力を養成するという目的を持って、
刑法の択一問題を、毎日10問ずつ解いて行こうと思いました。
ここで、論理的思考力をつけるという目的意識を強く持つためには、
この「計画」時点で、目的意識をしっかりと明確に、「計画」という形で残すことが
必要です。
この目的意識の設定を、計画として残しておかないと、
毎日10問ずつ択一を解くこと、その手段そのものが、
目的となってしまうからです。
計画段階で、しっかりと明確に目的意識の設定をするからこそ、
目的意識に沿った手段として意識でき、効果も上がるということです。
さて、上記の計画段階を「計画」、実際の勉強を「実践」とすると、
「計画」→「実践」の繰り返しだけでは、まだ不十分です。
「実践」ののち、『評価』という過程を経ることが、
目的意識論では重要です。
『評価』とは、
○計画通りの手段が実践できたか、またどうして実践できなかったか、
という点の外に、
○その勉強手段を実践していくことによって、目的は達成できたか、
という点を、しっかり評価する必要があります。
上記の例で言えば、
○毎日10問ずつ出来たか、出来なかったのはどうしてか
(計画が厳しすぎ、習性の必要があるのか、それとも他の要因があったのか)
○何とか10問を8月までにやり遂げた、では、論理的思考力は身についたか、
を評価するべきなのです。
そして、身についたのであれば、更にそれを向上していくという目的意識を持って行えばよいですし、
単に問題を学説の知識を使って機械的に解いただけで、やっぱり論理的思考力が
つかなかったということであれば、
目的を達成するほかの勉強手段を再度考える必要があります。
そして、上記のような「評価」したことを、次の「計画」の作成のときに生かすのです。
そうすると、二度目の「計画」は、最初の計画よりも、よりよいものになっていくのです。
こうやって、「計画」→「実践」→「評価」の過程を繰り返すことによって、
単に漠然と勉強手段を繰替えすのと比べ、
目的の実現のための効率的な手段が効率的に実践できることとなり、
より効率的な学習が可能となるのです。
独学で勉強していると、特に、
何度も何度も、「手段はやったけど目的は達成できない」
という場面が多くでてきます。
その場合に、このような「評価」のステップを踏むことによって、
より目的達成に効果的な手段を考えていくきっかけが出来ます。
また、しっかりと計画を立てることによって、
「自分が今、何をすべきか」が、明確となります。
そうすると、得体の知れない相手に対し闇雲に勉強を続けるよりも、
はるかに、精神的に楽になりますし、
邪念がなくなる分、勉強にも集中できてきます。
こういった副次的な効果も大きいです。
計画を立てる、あるいは評価するのが
極端に苦手だという人は、
合格者又は実力者に相談して、
率直に自分の実力を話し、
今までの勉強では何が足りなかったか、何を改善すべきかを評価してもらい、
その評価を踏まえた上で、
目的意識に沿った手段を計画してもらうのも
良いと思います。
以上が
私の合格の原動力となった
『目的意識論』の概要です。
PART 6 を書くのが
非常に遅くなってしまい、
申し訳ございませんでした。
これで完結ですので、
是非、参考にしていただき、
できれば自分のものにされることを
お勧めいたします。
なお、この目的意識論は、当たり前のことを言っているだけかもしれません。
しかし、司法試験に限らず、どんな課題でも、
「当たり前のことが、一番重要なんだ」ということが言えると思いますので、
その点を踏まえ、参考にしていただけますと
幸いです。
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