論文試験攻略法
PART 1
このページは、論文試験の攻略法を、
私が考え、実践してきたことを中心に、
つれづれなるまま語っていくページです。
ただ、論文試験の勉強法は、
択一試験のそれよりもさらに、
人によって千差万別です。
なぜかというと、論文試験では、
本当に人によって克服すべき課題、
および課題の克服方法が異なるからです。
というわけで、本当に一意見として、
聞いていただけると、幸いです。
さて、論文試験の対策を立てるためには、
論文試験という敵を知る必要があります。
そこで、PART 1 では、
僕なりに考えた論文試験の出題傾向を
考察したいと思います。
当たり前やん、と思う部分もあるかとは思いますが、
当たり前と思っていることが重要なこともあるかとは思うので、
まあ読みすすめてください。
○憲法第一問
人権からの出題であるが、最新判例を素材としている出題が
非常に多い。また、ほぼ確実に事例問題であり、問題文中に
事案が散りばめられており、違憲審査基準へのあてはめ能力が
要求されている。
→最新判例の問題意識を押さえておく対策が必要
あてはめ能力、事案解決能力を身につける対策が必要
○憲法第二問
統治からの出題であるが、実務的にはあまり問題にはならない、
知らない問題が出題される傾向がある。
その知らない問題を、現場思考で考える必要がある。
→統治の基本原理から現場で考察できる法的思考力をつける対策が必要。
応用問題の考察の中で、憲法の基本原理を表現できる対策が必要。
○民法第一問
事例問題であり、かつ長文の問題文である。そして、事案分析、および
民法の解釈を通じた妥当な事案解決ができるか否かが試されている。
→当事者の主張に沿った事案分析、
民法の条文、解釈を用いた事案解決ができ、
そしてその解決法をわかりやすく表現できる対策が必要。
○民法第二問
聞いたことのない1行問題が出題される。その中で、いかに
民法の基礎知識からの現場思考ができるか、が問われるが、
多くの受験生はその現場思考に行きつく前に自滅すると思われる。
→問題文に素直に答えようとする姿勢を見せる対策が必要。
定義、趣旨、条文を中心とした守りの答案を書ける対策が必要。
○商法第一問
会社法の1行問題。広い分野にわたって出題される可能性があるが、
内容的には難しくない。また、論点よりもむしろ制度、趣旨の説明が
問われる傾向にある。
→幅広く制度、趣旨を穴なく押さえていく対策が必要。
1行問題の書き方の対策が必要。
○商法第二問
有価証券法または総則商行為。もっとも傾向が読みづらい
分野ではあるが、商法の基礎的理解があり、
かつ総則商行為の条文を押さえていれば、沈むことはあまりない問題が
出題される傾向。
→商法の基礎的理解を広く行っておく対策が必要。
沈まない答案を書けるようにしておく対策が必要。
○刑法第一問
刑法総論の事例問題。一見とにかく難しそうに見えるが、
聞いているのは学説の対立ではなく、行為者の罪責の確定。
一つの行為ごとに罪責を検討していく姿勢をわかりやすく示すと、
思いのほか評価はよい傾向。
→素直に行為ごとに罪責を確定させていく答案を書く対策が必要。
論点に深入りせず、わかりやすさを重視した答案を書く対策が必要。
○刑法第二問
刑法各論の事例問題。最新判例や口述過去問から
出題されることが多く、とにかく各予備校の予想答練が当る。
問題文もそんなに難しくない。そのため、高得点を狙って
書きすぎて自滅する受験生が続出すると思われる。
→知っていたり、ヤマが当っても書きすぎず、あくまで
問いに答える姿勢を見せる対策が必要。
○刑事訴訟法
捜査法一問、その他の分野一問。例年一問は予備校の予想答練を
さらに簡単にしたような非常に基本的な問題が出題される。もう一問は
最新判例からの出題が多い。
→基本的事項を丁寧に表現できる答案を各対策が必要。
最新判例の問題意識を押さえておく対策が必要。
○全体
あてはめや未知の問題など、現場で考えさせる問題が多い。
ただ、その思考の素材となる知識自体は基本的なものが多い。
また、必ずしもヤマが当るとは限らない(むしろ大ヤマは外す傾向)。
→現場思考の素材となる基礎知識を
広く押さえておく対策が必要。
本試験の問題に応じた現場思考の練習を積んでおく対策が必要。
まあ、こんな感じでしょうか。
しかし、これだけでは敵を知るにはまだ不充分です。
答えが明らかな択一試験とは異なり、論文試験では
何が論文試験で上位答案になりうるか、が
わからないからです。
そこで、どのような答案が上位答案として評価されるのか、
それをPART 2 では
考察していきたいと思います。
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