択一試験攻略法
PART 4
さて、民法の問題を早く解くには、
どうすればいいでしょうか。
もちろん、正確な知識を広く身につけるというのは、
絶対条件です。
これは、人によってやり方はあるでしょうけど、
気合入れてやってください。
コツは、総則には時間をあまりかけず(6〜7分の1)、
債権法を重視する、
問題演習によって知識をつけることも
効率的である、
この二つにあると思います。
その上で、民法を目標40分で解くのです。
どうすればよいでしょうか。
1.一つ一つの肢の正誤を、正確に素早く判断する。
2.問題文の肢を最初から検討して○、×をつけ、
組み合わせと照らし合わせて
答えがわかった段階で検討をやめる。
3.一つ一つの肢につき、素早く判断する。
但し、○、×に加え、△をつけてもいいことにする。
おそらく、世間一般で言われている早解き方法は2.で、
ほとんどの人が実際やっている方法は1.だと思います。
わたしの主張は3.です。
これによって、飛躍的に解答時間は縮まると思います。
なぜでしょうか。
すぐ正誤が判断できる肢は、当たり前ですが、
簡単です。
これに対して、正誤がなかなか判断できない肢は、
難しいです。
判断に時間がかかります。
とすれば、すぐ正誤が判断できる肢だけを
まず○×をつけて、
その他の肢は留保していく、
それで答えが出ればそれでよい、
これが、早解きの秘密なのです。
それでは、具体例を用いて説明しましょう。
平成11年度NO23.の問題を見てください。
これは和解という、マイナー契約に関するものですから、
全部の肢について正誤を判断するのは困難ですし、
時間もかかりますね。
そこで、△テクニックを駆使するわけです。
まず、アの肢から検討します。
和解が書面契約など聞いたことがありません。
これはすぐに×がつけられるでしょう。
次に、イの肢を検討します。
これは、和解の確定効の知識があれば、
紛争の蒸し返しになるこのような錯誤無効の主張はできないことは、
分かります。
よって、イの肢も×。
これだけで、答えは5、と出ます。
ア、イをふくむ1〜4は正解とならないからです。
ただ、和解の確定効の話は後ろのほうにあり、
知らない人も多いと思います。
そこで、知らないのであれば考え込まずに、
△をつけて、次に進むことにします。
次に,ウの肢を検討します。
これは和解と錯誤の論点であり、
和解と確定効の応用論点です。
そこで、とっとと△をつけて、次に行きます。
次に、エの肢を検討します。
これも多分知らないと思いますが、
和解があってもなくても債権は同じく存在するのに、
和解があっただけで保証債務が消滅するのは、
当事者の意思に反しますね。
そこで、多分×だけど保留、と言う意味をこめて、
△(×)という記号をつけることにします。
このように、どちらか、かな、という記号をつけることは、
あとで三角ばかりついてしまった場合に、効果を発揮します。
ある程度肢の比較ができるからね。
このような記号として他に、○(△)、
△(○)、×(△)といったものがあげられます。
有効に活用されればいいと思います。
さて、最後にオの肢を検討します。
和解契約も契約である以上、公序良俗に反するのは許されません。
よって○です。
ただ、当事者が合意していればもしかしたらいいのかな、
という気もするので
○(△)としておきます。
これで、ア×、イ△,ウ△、エ△(×)、オ○(△)というのが
出揃います。
そして、アの肢を含む1,2、は正解にはなりません。
また、エとオではエのほうが、間違いっぽいので、
3、と4、では3、の肢を切れると思います。
とすれば、あとは4、と5、の比較、
すなわち、イとウのどちらが合ってそうか、という
問題になります。
そして、債権譲渡自体が無効であった場合まで
債務者に責任を負わすのは酷ですから、
イよりもウのほうがあってそうな気がしますね。
よって、答えは5、と確定します。
このように、結局三角ばかりつけていても、
答えを出すことは可能です。
そして、この方法であれば、
難しいウやエの肢で考え込んでしまうことなしに
答えが出せるのですから、
解答時間が早くなるのです。
いかがでしょうか。
ただ、ここでひとつ疑問が生じると思います。
「そんな解き方やったら、不正確になるやん。
答えが合ってるかどうか分からへんし、不安になる。
だから、全部の肢を検討したほうがいい」
こう思いませんか。
僕の周りでもこのような考え方が多数です。
そして、民法をゆっくり解くみたいです。
確かに、民法で確実に点を稼いで、
その貯金で逃げ切るというのも
一つの作戦ではあります。
しかし、その結果時間不足になって、
本来解けるはずの問題が解けない、
そういう事態になる危険もあるのではないでしょうか。
択一は45点取れば受かるのです。
これは、4問中3問を100パーセント正解すれば
クリアできる数字であると共に、
55問について正答率80パーセントにもっていけば
クリアできる数字でもあります。
少しぐらい不正確かも、と思っても、
組み合わせ問題では、このような解き方でも80%は正解に達します。
とすれば、この方法で早く解き、
55問を検討できるようにすることが、
より得点率アップにつながるのではないでしょうか。
現実問題として、45問を100%の確信を持って正解することは
不可能だと思われますから。
多くても、20問ぐらいしか「100%合ってる」とは思えないでしょう。
だから、完璧に解こうとするよりも、
早く解くことが、
重要になると思うのです。
さて、順番的には、次は憲法ですが、
憲法は穴埋め、並びかえと
細かい知識が出題されます。
細かい知識問題は、やってもあまりとれないと思います。
むしろ、穴埋め、並びかえ問題を早く解くことが
得点アップの秘訣だと思います。
そこで、PART 5では、
穴埋め、並び替えを早く、できるだけ正解するように解く方法を、
検討してみたいと思います。
PART 5 へ
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