択一試験攻略法
PART 6
改めて考えたいことですが、
択一試験に受かるためには、
どうすればよいでしょうか。
簡単なことですが、
「本試験の3時間30分で45問正解を出せばよい」のです。
裏を返せば、どれだけそれまで勉強しても、
「本試験の3時間30分で正解を出せないと落ちる」
というのが、厳しすぎる現実です。
このように、一発勝負の択一試験であるにもかかわらず、
今まで、その3時間半の取り組み方については、
あまり論じられていなかった気がします。
考えて見れば、まったく意外なことです。
どれだけ勉強しても、その3時間半に何もできなければ落ちるのに、
その3時間半の過ごし方が重視されておらず、
その前段階の勉強方法ばかり考えられてきたのですから。
もっとも、今までも、3時間半の過ごし方についてアドバイスはいくつかありました。
しかし、「これまでやった勉強を信じて、
自信を持って取り組もう」という、
抽象的なものにとどまっていました。
もちろん、「自分に自信を持とう」といわれてすぐに自信の持てる人は、
かなり有利です。
その通りに、自信を持って頑張ってください。
ただ、直前の成績などが芳しくなく、
自信を持てない場合もあると思います。
そんな場合には、そのような抽象的なアドバイスは
あまり役に立たないのではないでしょうか。
そこで、より具体的に、どうやって本試験の3時間30分、
ひいてはその前日、当日を過ごせばいいのか、
について書いてみたいと思います。
ひつこいようですが、本試験の3時間30分の
取り組み方、集中力、精神状態等によって、
4〜5点はゆうに変わってきます。
重視してもしすぎることはないのです。
さて、まず
1.睡眠を十分に取る事、があげられます。
睡眠不足であれば、頭の回転が鈍るだけでなく、
疲労からマイナス思考に陥ってしまい、不利になるからです。
ただ、本試験前日は、
やっぱり興奮してしまい、眠れないものです。
当然です。
ではどうするか。
前前日、つまり金曜日に
たくさん寝ておくことです。
そうすれば土曜日に少しぐらい眠れなくても、
「昨日あんだけ寝たからいっか」と思うことができ、
その安心感から嘘のように前日も眠れるのです。
もちろん、この作戦を取るためには、
択一の勉強を金曜でほぼ終わらせておく必要がありますね。
次に 2.直前の時間を大事にする
ということがあげられます。
直前の時間といっても、
資料を見返す時間ではありません。
着席して、「机の上からしまってください」といわれたあとの時間のことです。
本試験ではこの時間が模試とは比べものにならないほど長いです。
(大体20〜25分)
この時間は、単に待つ時間ではなく、
司法試験管理委員会が受験生にくれた
貴重な準備時間なのです。
この時間で、緊張している人はなんとか緊張をほぐし、
集中力を極限まで高め、
また択一での注意事項を自分で言い聞かせるのです。
そのための時間です。
ちなみに、人間は
「何か書くと緊張がほぐれる」という事が言われています。
ですから緊張している場合は、
手元の紙に何かを書けばいいのです。
本試験直前には、
成績通知の封筒が配られますので、
そこに名前などを書いて、
それで緊張を和らげるというのが、
一つの方法としてあるといえますね。
そして、もっとも大事なことが、
3.休憩を必ず取る、ということです。
3時間30分も集中力を持続させるのは、人間業ではありません。
あの世界的なマラソンランナー、高橋尚子ですら、
2時間20分しか集中力がもたないのです。
常人の僕たちに、3時間半集中しろというのは無理です。
だからこそ、集中力を回復させるために、
休憩を取るべきなのです。
ここでいう休憩は、トイレにいくことにかぎりません。
座席の上でちょっと一息ついたり、
頭を少しマッサージしたりという休憩も含みます。
このような休憩をはさむことによって、集中力が回復し、
問題に取り組めるというわけです。
この話しをすると必ず言われるのが、
「休憩している時間がもったいない」
「休憩している時間などない」という批判です。
まあ、確かに時間はないです。それは認めます。
しかし、時間がないのは、
集中力が落ちて、一問あたりの時間が長くなってきているからでは
ないでしょうか。
僕はそうおもうわけです。
F1というスポーツをご存知でしょうか。
あのスポーツは1秒を争うレースであるにもかかわらず、
10秒ぐらい車をストップさせて
タイヤ交換を行います。
その方が、トータルでは速く走れるからです。
択一でも、おなじだと言う気がします。
さて、次に
4.動揺したときは、とりあえず何か紙に書く、
というのがあげられます。
言うまでもなく、精神的安定を取り戻すためです。
難しいときは、みんな一緒だ、とよく言われます。
しかし、本試験では冷静ではいられない結果、
そのようなことをついつい忘れてしまって、
自分の能力を超える問題にあせってしまうのです。
そこで、問題用紙に一言
「分かるか!」「できるか!」「おちつけ!」などとかいて、
落ち着きを取り戻すわけであります。
最後に5.いつも通り解く、ということですね。
結局やることは模試と一緒ですから。
これは精神論になってしまいましたね。
あと、3時間半の時間配分とかは、
民法40〜50分で解けるようになれば、
そんなに気を使う必要はないと思います。
どの順番でやっても間に合うと思うし。
というわけで、まだまだ伝えたいことは
いっぱいあるけど、
とりあえず択一試験攻略法は
この程度にしたいとおもいます。
皆さんの2000年度の択一試験突破を、
心からお祈り致します。
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