◆ Schwarzweiβ〜霧の向こうに繋がる世界〜

 

 

●アーティスト:霜月はるか†Revo

●タイアップ:イリスのアトリエ グランファンタズム

●発売日:2006/06/14

●クロレビ平均:6.75

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●点数分布

   10  0

   09 * 1

   08 ****** 6

   07 *** 3

   06 ******* 7

   05 *** 3

   04  0

   03  0

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●コメント

アクアフロート城也:9点

 歌詞にも出てきますが「冒険譚」という言葉がぴったりと来る1曲。幻想的なコーラスとかわいげなボーカルがよく合っています。これにストリングス+ギターという一見合わなさそうな伴奏が絡んで壮大な世界観を作り出しています。

くぎ:7点

 Schwarzweiβは万人ウケを狙おうとしたのか、間奏の語りやイントロの短さや特有の転調が一切無いなど一般ウケを狙うにはうまくいってると思う。オフコーラスの部分の楽曲は非常にレベルは高いが、何だかSound Horizonにしてはサウンドが薄いなぁ。しかも、肝心のサビはまぁまぁ程度に収まっていて殻から抜けきらない感じ。甘めの判定でギリ7点。

すなけん:8点

 普通に聴いていて勢いやらで「アリだな」と思える曲。ただ、深く聴こうとすればするほど味が出てくるというか、1度聴いただけで全部を理解するのは禁物、のような感じがします。歌声がかわいらしいので、それとあいまって「だまされて」しまうのかも。こういった幻想的な歌詞の世界観を目にするのは初めてなので個人的に新鮮でした。そういう深い読みがいのある歌詞なので、逆にあなたなりのストーリーをこの歌詞から読み取ってみるというのも1つの楽しみ方かもしれませんよ?聞き込めば聞き込むほどハマっていきそうな感じ。

ふめい:8点

 このシングルに収録された3曲を通して聴いていただきたいのですが、ここでガラっと曲のイメージが変わります。前2曲同様、クラシック音楽の要素を取り入れながらも、激しい重厚な曲となっており結構好み。間奏部分なんてコードとか拍子とかのセオリーを完全無視してやりたい放題ですが、さすがに1分は長すぎか。私はこの間奏よりも霜月さんの声の方が好きなようで、「いいから早くはるかたんの声聴かせんか!」ということになってしまいました。あと関係ない所では、歌詞カードで1番の歌詞と2番の歌詞を白と黒で対比させてるのが面白いですね。

てまるA:8点

 聴いた瞬間軽い衝撃を受けた。曲のバランスが危ういところにありひとつでも間違えれば曲が台無しになってしまう。でもその危うさがあるからこそ極限までにとぎすまされて、ボーカルとバンドが調和というよりせめぎあっているといった感じだった。

J-Wind:6点

 メロがなかなかいい感じで、期待したんですが、肝心のサビがイマイチ。また、サウンドもちょっと薄いかなという印象。間奏ではやたら激しくギターが鳴ってたりするので、余計ギャップを感じてしまうところがあるのかもしれません。

サンドぱん:8点

 一陣の風(ガスト)、箱庭(アトリエ)などタイアップを意識した歌詞の言葉遊びが非常に面白い。それに加えて、愛娘(アリス)、悪意(マリス)、虹彩(イリス)の韻も非常に綺麗。歌詞の内容も1つの物語風に作られており、非常に手の込んだ作りになっているのが分かる。この点はかなりの好印象。曲はテンポが速く、自然と入っていけるような雰囲気がある印象。ボーカルも特に癖のある歌い方をしているわけではないので、食わず嫌い以外にはそんなに酷な印象を与えることはないのではなかろうか。

へめへめ:6点

 タイアップ作品の雰囲気と曲の雰囲気が微妙にマッチしていないような印象を受けます。主題歌ということもあってあえてキャッチーな感じに仕上げたのかもしれませんが、曲タイトルは作品同様に幻想的な雰囲気を感じさせるのに、メロディーが意外と浅いので肩透かしを食らった感じがします。