◆ Just be conscious ◆

 

 

●アーティスト:林原めぐみ

●タイアップ:スレイヤーズRETURN

●発売元:キング

●発売日:1996/07/05

●クロレビ平均:6.87

●収録アルバム:「Iravati」

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●点数分布

   10 * 1

   09 * 1

   08 *** 3

   07 ********* 9

   06 ******* 7

   05 ** 2

   04  0

   03  0

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●ベスト枠コメント

<TAX FREE>

 この曲は他の人にどんどん勧められる歌ですね。メロディーももちろんいいのですが、何よりもいいのは歌詞!今まで聞いた全ての曲の中で一番のお気に入りの歌詞です。その中でももっとも好きなのが2番のサビの後半。

   「せっかく今を生きているのだから 好きなこと楽しいことしなくちゃ
    次の人生(アンコール)なんて待っていられない 精一杯の今に乾杯」

の部分です。わたしはこの歌詞のように生きたいといつも思っています。自分の人生に対する考え方みたいなものを4行にまとめたって感じですね。この歌詞(ことば)を大切にしていて他の人にもこうして生きていって欲しいなと思い、高校時代には転任する担任の先生への色紙にこの言葉を書きましたし、友達にも「ホントいい歌詞だから。生き方を考えさせられるよ」って勧めたりしています。

 この部分だけではなく1番のサビの前半の歌詞、

   「明日の自分を好きになりたいから 今日の自分をギュッと抱きしめる
    自分が主役の人生(ドラマ)ぐらいは 楽しまなくちゃもったいないわ」

なども自分に対する考え方ってものが描かれていて、今の自分を大切にする、自分が満足できる人生を自分で作り上げていくという生きていく中でとても重要な(重要だとわたしが感じている)ことを聴く人に伝える歌詞となっています。

 こういうことってとても重要で簡単にできそうなことなんですが、意外に難しいことなんですよ。他人(ひと)の目や評価等ばかりを気にしてホントの自分を閉じ込めてしまって、偽善(うそ)の自分(“偽善”という言い方は言い過ぎかも)を作り上げていることって結構あるんですよ。もちろん他人(ひと)のことを考えないでというのではなく、他人と協調しながら生きていく中でも自分らしく生きていかないといけないってことです。そういうことは「抑圧の中塞き止められて〜感じる」の部分の歌詞によく表れていますね。

 その他、

   「人は傷を知る度に 強く優しくなれる 涙のあとの真実
    かけがえない今を生きてる」

というこの歌詞、今までの経験の中で深く感じました。一番それを強く感じるのは恋愛において。わたしのHPに載せてあるわたしが作詞した歌詞でいえば「今までの“恋心”(れんあい)は このための“経験”(ステップ)」です。恋をすると傷つくことも多いですね。一番辛いのは失恋ですか?特に想いが届かないってのはつらいですよね。

 でもこういう叶わなかった恋や消えてしまった恋も大切なんです。わたし自身、多くの辛い経験もし、たくさん涙を流してきましたが、そのおかげで今の自分があり、やっと“幸せ”の入口に辿り着けたのではないかと思っています。とはいっても、まだまだ“真実”への道のりには苦難がありますけどね(笑)。「挫折を味わった人は強くなる」といいますがそのとおりですよね。この歌詞は上のようなことを簡潔にまとめていると思います。

 まだまだいい歌詞はありますがこのへんにして曲のほうにうつりたいと思います。メロディーについてですが、まず何よりもサビ。例えば一番のサビで言えば「明日の」と「自分を」はテンポ(音の長さ)は違えど、音は一緒。その後の「好きになりたいから」も「明日の自分を」の4種類の音のうちの2つだけでメロディーができているんです。サビはほとんどが4種類の音だけで構成されているんですね。それでいてこれだけ人を魅(ひ)きつけ、かつノリも良く、心を打つんですよ。微妙な音を上手く組み合わせて見事なメロディーとなっていると思います。

 伴奏も最初のゆっくりで静かな部分からテンポの速いAメロへのところが一番ぴったり合ってていいと思います。歌うという点においても狭い範囲の微妙な音が多いうえ曲調も速く、はずしやすいので、難しく歌い甲斐があります。そんなこの曲を林原さんは綺麗にかつ正確に歌っていると思います。

 この歌は“人生のバイブル”ともいえると思いますよ。

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●コメント

星美と愛花:6点

 どこか神秘的で小刻みなノリが印象的です。ボーカルもコーラスも力強いところがより世界観を広げていると思います。

みみっか:5点

 この曲の「自分が主役のドラマを楽しもう」という大きなテーマは、とかく自分を見失いがちな今の世相で、ダイレクトに心に響いてきますが、曲は詞ほどには良くないかな。

黒い80:7点

 壮大な人生のストーリーを力強く歌う、林原さんと強いテンポの曲調とコーラスが印象的です!林原さんとコーラスの静かな出だしから、ドラム、ギターと一気にアップテンポな演奏になる所がいいよ!

D.S.:5点

 サビがいまいち。インパクトも少ない。メロ部分が良いだけに、残念な曲。

ふめい:6点

 第一印象として、ワンパターンでいまいち盛り上がりに欠けるなぁ…と思いました。 でも詞は最高ですし、わりと何度でも聞ける曲なので、この評価で。

M:7点

 サビが印象深い曲である。メロディは荒削りで,ややもすれば単調に感じることもあるかもしれないが,そのぶん歌い手のパワーは素直に伝わってくる。聴く者へのアピール度がやや弱いように感じることもあるが,曲としてのまとまりの良さは評価できる。

J-Wind:6点

 曲の入りや、間奏のコーラスなどは味があっていい感じですが、サビがどうも盛り上がりに欠けてしまいます。アレンジも終始同じような感じで、もう少し変化がほしかったところです。

へめへめ:8点

 この曲では声優ならではのかつ舌の良い歌唱が+に働いて、良い雰囲気を醸し出していると思います。歌という感じがせず詩の朗読といったような印象ですが、つまらなくないのはその歌唱によるものだと思います。歌詞にもいろいろな解釈のできる奥深さがあるような気がします。

G-Breeze:6点

 全体的にまとまっているが、パッとしない感じもした。淡々としてるように感じられたからだろうか…。