246/椎名へきる
☆担当者コメント
まず、この曲タイトルについて解説すると、タイトルの「246」は、国道246号線から取っていて、詞の内容としては、国道を恋人と走っていた時の追憶というようなものになっており、メロディラインも非常にせつない雰囲気になっています。
では、この曲のどこがいいかというと、一番すごいところは、聴いてると本当に国道を走っているような感覚になるということです。聴く人をここまで曲の世界に取り込めるというのは、この曲を除いて他にないと言っても過言ではないと思います。
では、なぜそこまで曲の世界に引き込まれるかというと、これはやはりメロディのすばらしさに尽きます。詞で引き込まれるタイプの曲もたくさんあると思いますが、この曲はメロディで引き込むタイプだと思います。ということで、ここでは「246」のメロディのすばらしさについて、紹介したいと思います。
まず、すばらしいのがイントロ。イントロのギターソロが、本当に国道を走っているような感覚を引き起こし、一気に曲の世界に引き込みます。続いてAメロ。ここは2回繰り返す形になるのですが、1回目はバックのサウンドが静かなのに対し、2回目は薄くギターが入ってくることで、再び国道を走っているような感覚に襲われ、またこの後に向けて盛り上げていく効果を生み出すため、まったく飽きさせません。さらにBメロで盛り上げていき、締めは1度聴いたら耳から離れない、何度でも繰り返して聴きたいと思わせるほどのサビ。単体でも文句のつけようがない出来ですが、それまでの流れが、より引き立てていると思います。
続いて、再びイントロと同じギターソロが間奏として入り、2コーラス目のAメロに入るわけですが、ここではバックでピアノのソロが入っています。これがまたせつなさを加速させ、この後のBメロ〜サビを、1コーラス目と違った雰囲気で聴かせています。そして、2コーラス目が終わったらキーボードメインの間奏が数秒あった後、ギターソロへ。このつながりも実によくできており、曲の流れを壊さず、見事に後ろにつなげています。
その間奏からつながるメロは、一応AメロともBメロとも違うメロディにはなっていますが、全般的にBメロと似ています。なので、感覚としてはBメロの別パターンみたいな感じになっていますが、こちらはせつなさの中に優しさを感じさせるようなメロディになっていて、詞と本当によくマッチしています。
そして、極めつけは最後のサビ。サビを2回繰り返し、2回目は半音上がるという、よくあるパターンではあるのですが、初めてフルで聴いた時、この半音上がるサビを聴いて、感動を覚えました。そこまででも十分すばらしいですが、最後にさらなる感動を与えるというのが、真の名曲と言うにふさわしいものにしていると思います。
こうして、初めて聴いた時は圧倒的な曲の世界に感動し、それによって何度もリピートして聴きたいと思わせ、そのたびに感動が沸き起こり、そして、ある程度聴き込んだら今度は演奏に注意して聴いてみると、別の角度から新たなすばらしさを発見でき、感動できます。これだけでも十分ですが、さらに、実際に国道を走りながら聴いてみると、より感情移入の度合いが高まり、また違った感動が味わえることでしょう。時間帯としては、夕方が一番おすすめです。
このように、あらゆる面で世界に引き込ませる、そして感動させる要素が詰まっているこの曲は、もはや音楽の域にとどまらず、1つの芸術と言っていいほどだと思います。へきるファンの僕が言ってもいまいち説得力に欠けるかもしれませんが、これは本当におすすめできます。オリコンの曲紹介コーナーでも、カップリングにもかかわらず「椎名へきる最大の名曲」として絶賛されていた曲なので、客観的に見ても勧められる曲だと思うし、へきるさんの曲がまったくダメという方にはさすがにきついかと思いますが、1つでも好きな曲があるなら、ぜひ聴いてみてほしいですね。
ちなみに、この曲は「漂流者」のカップリングとして収録されているものと、「Baby blue eyes」の中に収録されているもので微妙に異なっています。CDを見ても特にリミックスのような表記はなく、実際アレンジはまったく同じなんですが、「Baby blue eyes」に収録されている方は、曲が全部終わった後に、30秒ほどピアノソロが入っています。これがまたよくできており、また違った楽しみを与えてくれます。どちらがいいかと言われると答えにくいところですが、複数の曲が入ったMDなどで1回だけ聴くならアルバム版、何回もリピートして聴くならシングル版がいいかと思います。
※作詞・作曲:上野浩司/編曲:亀田誠治
※アルバム「Baby blue eyes」、シングル「漂流者」収録
●黒い80
この曲はへきるさんを知らなくても曲、詩、歌声、ともにすんなり受け入れられる曲だと思います。内容的のは「日常のすれ違いから関係がぎこちなく・・・」歌詞的にはありがちな内容ですが、つい聴きこんでしまう内容ですね。こころ当たりのある方は聞くのを控えた方が・・・w
曲を聞く雰囲気としては、私は「仕事帰りで遅くなった肌寒い夜の空いた国道を窓を全開で少しスピードを出して流しながら、聞く感じですね。そして、最後のキーボード演奏の部分で自分の駐車場から降りて星空を見上げると」w
涙が出てきそうです。
歌唱力7 メロディー9 必聴度10・・・・・総合8(小数点以下
●サンドぱん
この曲いいですよね〜、特にサビの部分が。 僕は、椎名へきるさん自体を知ったのがものすごく最近で、この曲知ったのもつい最近のことです。
Jさんの書き込みを見ると、タイトルの「246」は国道を示しているそうですが、僕は学校が国道246号の近くにあるので、毎日のように246号の近くを歩くのですが、次行く時は、そういうことも考えながら歩いてみようと思います(僕の行ってる大学名バレちゃうかな?)。一人で車を運転していて、この曲がラジオからかかってきたら、いい感じになるだろうな〜、って思います。
黒い80さんが評価をだしていらっしゃるので、僕もだしてみようと思います。僕のオススメ度は9です。本当は10でいいのですが、「眠れる森」が一番好きなので、9にします。
●M
とにかく、メロディが素晴らしいの一語に尽きます。「疾走」というイメージが曲全体をひとつにまとめ上げており、タイトルや歌詞を含めてひとつの「作品」として申し分のない出来だと思います。J-Windさんは夕方をイメージされているようですが、私にとっては夜のイメージの方が強いですね。このへんの感じ方は人それぞれでおもしろいところです。
曲の位置付けとしては、バラードでもなく、かといってアップテンポというわけでもない、「眠れる森」に近いものがあると思います。「森」も十分にいい曲なのですが、メロとサビのつながりなど、細かい部分の完成度ではこの曲が圧倒的に上を行っているでしょう。
なお、アルバム「Baby Blue Eyes」に収録されている方のバージョンには、最後にピアノでエピローグが入っていて、これがまたいい感じです。ちなみに、TWO-MIXの「LAST IMPRESSION」でも同じようにピアノが使われています。
評価をつけるとすれば、もちろん「10」ないしそれ以上(実際のところは11くらい)です。
●まさやん
僕は最近聞いたばかりですがへきるさんの曲のべスト3にはいる曲ですね。とにかく題名の意味である国道をドライブしているような曲の雰囲気が好きです。中でもサビで「この道」という単語を繰り返して使っているところが良いですね。
僕も毎日というくらい国道を使っていますのでこの曲の詞にどっぷりはまりました。この曲を聴いたらああ、僕は一体この国道でどんな事が起こるのだろうかと考えてしまいますね。そして実際に246号をドライブしながら聞いてみたいと言う衝動が走りまくります(笑)
是非とも皆さんも一回聞いて「246」病にかかってみてください。
評価 「9」の上
●EKUSU
へきるさんの中の名曲ですね。J-Windさんのおっしゃるとうりメロディーがすばらしいと思います。個人的にへきるさんの曲は聴き易くしているためか飽きるまではいいんですけど、1度飽きてしまうとその後再びすばらしいと思えることは少ないんです。(246も例外ではない)
しかしこの曲はそれを差し引いてもおつりがくるぐらい完成度の高い曲ではないでしょうか。この曲が収録されているBaby blue eyesも優秀なアルバムですし、へきるさんの曲が好きな人はとりあえず聞いてみて損はないかと思います。