Thirty/林原めぐみ

 

 

☆担当者コメント

 最初にこの曲をしっかりと聴いたのは「VINTAGE A」発売時、私が17の時でした。そのときは、確かにいいと感じましたが、「それなりに良い」止まりというところでした。が、それから少し経ち高校卒業となり、それまでの自分を振り返ると、この曲に対する気持ちが大きく変わってきました。

 歌詞を抜き出そうとするとキリがないので、一部分ですが、

   『迷ったり つまずいたり 色々あったけど』
    『誰一人私のことを わかってはくれないと』

実際には「Thirty」のときの「10年前」、「今」、そして「10年後」を書いた歌詞ですが、その一つ一つが言葉では言い表せない「何か」となり、そのときの私の心に突き刺さってきたのです。

 それから月日が流れ、私も「Twenty」、この曲が語る「10年前」の歳になりました。『自分が好きになれずに 落ち込んでいたけれど』今現在、私は正直この曲で語られている状況に近いところにある気がします。これが10年後、「Thirty」となったとき、さらに10年後、「Forty」となったとき、この曲をどう感じるのか今の時点ではもちろん分かりません。この曲のことを忘れてしまっているかもしれません。しかし、『それぞれがとても大切』な『私だけのダイアリー』として振り返られるときを信じていたいと思っています。

 「あのとき、本当にあれで良かったのか」「今はこれで良いのだろうか」今の自分に不安を持っている方、ぜひ一度この曲、そして歌詞を聴いてみてください。どう感じてくれるかは人それぞれ、良いとは思わない人ももちろんいるでしょう。しかし、小さくとも「何か」を感じてくれれば幸いです。それが『私だけのダイアリー』に刻まれ、いつか自分を振り返ったときに、プラスとなって返ってきてくれるでしょうから…

※作詞・作曲 MEGUMI 編曲 岩本正樹
※アルバム「Iravati」・「VINTAGE A」に収録


●J-Wind

 閣下はシングル曲だとスレイヤーズ系の力強い曲が中心で、他にはラップ系だったり、岡崎律子さん提供のバラード曲だったりといったイメージがありますが、この曲はそのどれでもなく、どちらかというと明るい雰囲気の、正統派ポップスといえる内容になっています。

 そして、この曲のいいところは、なんといっても歌詞。30になった閣下が描く「10年前の自分」と「10年後の自分」の姿は、必ずや何かを感じさせてくれるはずです。評価をつけるとすると「8」になりますが、評価以上に、ぜひ聴いてほしい1曲です。

●まさやん

 この曲はめぐさんが初めて作詞、作曲両方を行った最初の曲ですね、本当に詩も曲も最高の出来ですね☆その後の2曲と比べてもやはりこの曲のほうが良いです。

 僕も30歳になったらと考えるとこの曲のような感じがしますね。楽しみです。めぐさんファンは絶対聞くべき1曲でしょう!評価は9.1ですね。

●M

 林原さんの中では珍しい、メジャーコードの曲ですね。サビのバックコーラスとのハモり具合がなかなかよくできています。シングルカットされなかったのがもったいないくらいですね。

 人生の節目で自分を見つめ直すという歌詞の内容にも非常に共感できます。温かみのあるいい曲なので、聴いてみていただきたいと思います。

 評価は「8」です。

●TAX FREE

 めぐさん作曲のこの曲。めぐさん本人の作曲のなかでは一番でしょう。評価は「8」〜「9」くらいですが、おそらくこの他にもめぐさんはいい曲がたくさんあるため、ちょっと低めの評価になっている気がします。メロディーもいいですが、歌詞のほうが好きですね。

 「気がつけば後ろに道が しっかりとできていて」
  「それぞれがとても大切 私だけのダイアリー」
   「深く呼吸をしてみたら 決して一人じゃなくて」
    「自分以外の誰かを 大切にしてたら すてきね」

とか好きな歌詞はいろいろあります。「10年前の私」と「10年後の私」の対比もおもしろいですよね。