YELLを君に!/小森まなみ

 

 

☆担当者コメント

 この曲はタイトルの通り応援歌系で、落ち込んだ時なんかに聴くと、元気になれる曲です。中でも一番好きなのは、

   『YELLを君に送るよ ひとりぼっちじゃないんだ
     YELLを君に送るよ 涙拭いて 笑顔見せて 僕はここにいるからね』

というところですね。数あるつらさ・悲しさの中でも、孤独というのは一番つらいことだと思います。特に、信じていたものに裏切られた時というのは、計り知れないものがあるでしょう。この詞は、そんな一番つらいところを包み込んでる、優しい詞だと思います。

 そしてこれは、メロの『離れていく人たちに唇噛みしめた日も 耐える場所のない夜も乗り越えてきたよ』という部分からつながってくることによって、より引き立ち、心に染み渡ってきます。この曲のすばらしいのはこういうところで、ただ前向きなだけではなく、落ち込んでる様子をうまく描いていることで、相乗効果が出てくるんですよね。実によくできてると思います。

 さて、ここまで歌詞について書いてきましたが、もちろん曲もすばらしいです。明るくノリのいいポップス曲で、ライブでも盛り上がりそうな感じですね。しかも、ただ明るいだけでなく、メロのところではせつない雰囲気が出ており、詞と見事にマッチしています。構成も文句のつけどころがないし、間奏がまたいいんですよ。サウンド的にも厚くもなく薄くもなくで、いいバランスだと思います。

 最後に、小森さんというと声が高いという印象があり、曲についてもドリカンの最後の方から聴かれた方などは「HAPPY RIDER」などからそのような印象を受け、「聴いてると疲れる」とか「なんか苦手」とか、負のイメージを持ってる方もいると思いますが、この曲はキーがさほど高くなく、特徴的な歌い方はしてないので、聴いてて疲れるということはまずなく、自然に耳に入ってくると思います。歌自体はうまいとは言えませんが、普通に聴けるレベルなので問題ないかと。

 そんな感じで、詞・曲ともに申し分のない、名曲です。ドリカンでも450ポイント取ってる曲なので、知ってる方も結構いると思いますが、知らない方は、ぜひ聴いてほしいと思います。

※作詞:小森まなみ/作曲・編曲:池間史規
※ベストアルバム「Be Station」、アルバム「Courage」、シングル「YELLを君に!」収録