陽炎〜摩利支天女〜/桑島法子

 

 

☆担当者コメント

 法子さんの曲2曲で迷って、この曲にしました。この曲は過去と現在を行き来する魂、平安時代、鬼女と呼ばれ討たれた「紅葉<モミジ>」の恋愛を描いたもので、副題の「摩利支天女」はこの紅葉が信奉していたといわれる最強の神です。

 曲はイントロやサビ等もとても綺麗でいいのですが、何より好きなのはBメロです。他の部分は流れるような綺麗なメロディーですが、このBメロは紅葉の強い想い、情熱が伝わってくるような、心にずしっと重たく響くメロディーです。

 歌詞もBメロのところの歌詞が一番好きです。

  「たぐりよせても見えない あなたのこころ見えない
    ひとの想いはいつでも 流れる風なの
     見上げる空は何色? 一番星はどこなの?
      わたしの夢はいつでも 迷い道」

紅葉の寂しさに似たような気持ちが感じられますね。そして法子さんがそれぞれの紅葉の気持ちに合わせたように歌っています。このアルバムは他にもいい曲あるので、買って聞く価値は十分にあると思いますよ。わたしも衝動買いしましたが、買ってよかったと思いましたから。

※作詞:北川恵子 作曲:服部克久
※収録:1stオリジナルアルバム「Flores〜死者への花束」9曲目