Cross talk/MARY
☆担当者コメント
I'veの1stアルバム「regret」に収録されている曲……なんですが、どうもこの曲はI'veと言うにはやや異色な気がします。初めて聴いた印象が「これ、本当にI'veの曲?」と言う感じでしたし、「Shooting Star」や「Second Flight」などドリカン、こむちゃに登場した曲と比べてもかなり雰囲気が違うかと。
曲調としては暗い……と言うよりは切ない感じの曲。歌詞に関しては……正直、テーマが分かりにくいかも。歌詞単体だけを見ても、あまり意味が掴めませんし、1番がとりあえず暗い感じで、2番以降で希望を見つけたのかなあ…というくらいの印象です。
が、この曲調と歌詞が合わさると、とんでもない破壊力を発揮。別段大した事が無いと思っていた歌詞が、突然素晴らしいものに見えてくるのですから驚きです。
その要因はやはり曲の構成。1番→2番→間奏→3サビという、よくある非常にオーソドックスな構成ですが、その1つ1つの繋ぎ方が非常に秀逸。Bメロ→サビの繋ぎの部分の歌詞
「流されながら揺れながら 初めての出会いへと」
が非常に曲調と合っていて、ここでまず1つ感動を覚えます。
そして最大の特筆点はやはりサビ。サビの歌詞が前述してきた曲調、構成と合わさって最大級の感動を与えてくれます。サビ後半の
「誰も知らない未来のどこかで きっと巡り会おうよ」
なんかは、もうお見事の一言。歌手のMARYさんが、また切ない歌い方をしてくれるので、本当に泣きそうになってきます(^^;
I'veというと、どちらかと言うと明るい雰囲気の曲の方が一般受けしやすい印象がありますが、これは切ない雰囲気の曲の中では希有な一般受けしやすい曲だと思っています(そういう意味でも異色)。それほど手に入りにくい曲でも無いと思うので、聴いた事の無い方には是非一度聴いてもらいたい1曲です。
※作詞・作曲・編曲 高瀬一矢
※収録
-short ver-
「(PCゲーム)ツグナヒ」「PUSH! 2002年05月号」
-long ver-
「(PCゲーム)ツグナヒ」「・I've Girls Compilation 1 「regret」」「BLUE GALE Vocal Collection
Vol.1 「Vent Azure」」「コンプティーク 2001年11月号」