薔薇のロマンセ 月のセレーネ/田村ゆかり
☆担当者コメント
こむちゃ系ソングではあまりなじみのないミドルテンポの曲調だが,田村ゆかりの曲としては,「Sweet Darlin'」に雰囲気がよく似ている。2005年春のライブツアー「Spring Fever」では,通称「ボサノバ・ゾーン」(*1)の中核を担い,田村ゆかりのレトロな衣装とともに好評を博した。
メリハリの利いたメロディラインがすばらしく,特にAメロ〜Bメロの流れが完璧である。2コーラス目以降のセルフコーラスの効果も見逃せない。また,パーカッションとしてハンドクラップも登場するが,どうやらこれは田村ゆかり本人が担当しているらしい(*2)。こちらの方も歌に負けず劣らずの腕前である。
アイドル系から本曲のようなものまで,幅広いタイプの曲をこなす田村ゆかりの才能を窺わせる曲といってよいだろう。
*1:ボサノバ・ゾーン
田村ゆかりライブのプロデューサーである太楽氏は,同系統の曲を1ヵ所にまとめるクセがあるが,Spring
Feverツアーにおいても「きらら時間旅行」「Sweet Darlin'」と本曲を連続させたプログラムを組み,太楽氏らしさを存分に発揮したことから,プログラムの当該部分が上記3曲の曲調にちなんで「ボサノバ・ゾーン」と命名されたものである。
…と,誰かが言っていたような気がするのだが,ひょっとすると気のせいかもしれない(何
*2:ハンドクラップ
6thシングル「夢見月のアリス」では,クレジットに「Handclap:Yukari」と書かれており,ラジオ「田村ゆかりのいたずら黒うさぎ」でも,ハンドクラップの練習をしたというコメントがあったので,おそらく本曲でも本人が担当したものと推測される。
○4th Album「琥珀の詩、ひとひら」収録
○作詞:渡邉美佳 作曲:田村信二 編曲:中村康就