★車検篇★
◆車検とは?

道路運送車両法(昭和二十六年六月一日 法律第百八十五号)
第一章 総則(この法律の目的)
第一条 この法律は、道路運送車両に関し、所有権についての公証を行い、並びに安全性の確保及び公害の防止並びに整備についての技術の向上を図り、あわせて自動車の整備事業の健全な発達に資することにより、公共の福祉を増進することを目的とする。

っというわけで、車検に関する法律が出来たわけです。
で、
<第47条>
自動車の使用者は、自動車の点検をし、及び必要に応じ整備をすることにより、当該自動車を保安基準に適合するように維持しなければならない。

<第62条>
登録自動車又は車両番号の指定を受けた検査対象軽自動車若しくは二輪の小型自動車の使用者は、 自動車検査証の有効期間の満了後も当該自動車を使用しようとするときは、当該自動車を提示して、 国土交通省の行う継続検査を受けなければならない。この場合において、当該自動車の使用者は、 当該自動車検査証を国土交通省に提出しなければならない。

となっているわけですが、法律上「使用者」とあるので、車検は別に業者がやらなくてもOKです。
ぶっちゃけまったく新車時から手を着けてないノーマルでほとんど乗ってなくて以上など無い状態なら高い金払わなくても自分で車検場に行って検査すれば必要最低限の金額で通っちゃうわけです。

でも、めんどくさいから普通は業者に任せるのが一般的ですね。
【PR】


車検パスできるか怪しいくらいチューニングしてあるなら、チューニングしたショップで車検を通すのがいいかと。



◆車検時のチェックポイント

●灯火類
ヘッドライト光軸が基準に合っていて、暗くなければ純正品以外でも基本的にはOKです。
光の色は白色か黄色の単色で統一されていなければなりません。左右で色が異ならなければイエローバルブ等でもOKですがブルーの場合は度合いによってNGの可能性もあります。
テールレンズはレンズ自体はクリアの物等でもかまいませんが、点灯時に「赤」でないとNGです。
ウインカーも基本的にはオレンジでないとNGです。外車等一部例外もあるみたいですが…

●灯火の破損・不灯火
正常に点灯しない、球切れ等がある場合はNGとなります。
ウインカーやテールレンズ等が破損していて、電球の原色が見えるものもNGとなります。
多少のヒビ程度ならばOKです。

●ミラー等
ミラー類は歩行者や障害物に接触した際に容易に倒れるもしくは外れる構造でなくてはなりません。
純正品以外でも上記の条件を満たしていればOKです。また、正規のものでも完全に固定した物の場合はNGとなります。

●ハンドル
原則として直径が36cm以上でホーンマークが付いていればOK。

●タイヤ・ホイール
タイヤ外径が同一で、タイヤ幅がフェンダーからはみださなければOKです。
タイヤのスリップサインが出ている物はNGです。大きな亀裂や穴等も同様。
ホイールの場合はホイールに乗用車なら「JWL」、貨物車には「JWL−T」の刻印があればOKです。

●よけいなステッカー
原則として、フロントガラスには車検の有効期間を示すステッカー以外の物は貼らないでください。
他のものはすべてNGの対象となります。

●サスペンション類
取付け部の緩み、がた、損傷がないかどうか。オイルショックの場合、本体からオイル漏れがないか等をチェックします。
スプリング自体がへたり、がたつき等が出ている場合はNGとなります。

●シャフト
縁石等で車の下廻りをこすった事があると要注意。
プロペラシャフト・ドライブシャフト共に損傷が酷い場合は走行不能になる事もあります。
回転する部分なので走行時の異音等に注意してください。

●車高・車幅
車高・車幅とも基本的に車検証の記載と同一寸法でなければいけません。
ただし、1996年8月の「車両法規正緩和」で一部寸法の相違がある物でも 検査に通る事もあります。

●取り付け不良
ステアリングのロッドの取り付けにガタがあるとNGです。ハンドルの遊びやガタつきをチェックしましょう。
ドライブシャフト・プロペラシャフトの各自在継手部にガタ等があると不合格となります。この部分に異常がある場合は異音がでますので、普段の走行時に分かるでしょう。

●油漏れ
エンジンオイルをはじめとした各オイル等に派手な漏れ等がある場合はNGとなります。多少のにじみ程度は問題ありませんが「駐車場から車を移動させら地面にオイルのシミがあった」なんて場合は要注意です。

●排気装置
マフラーに穴や亀裂が発生し、排気ガスが漏れている場合はNGです。
触媒が無い場合もNGです。スポーツキャタライザーの一部はOKの物もありますが直管はNGです。

●シート
ヘッドレストで視界が遮られるような物はNGです。
それ以外ならフルバケでもセミバケでも基本的にOKです。

●エアロ・ウイング等
エアロは基本的に車検証の寸法から派手にはみ出していなければ問題ありませんが、突起物など歩行者などに障害を与える可能性のあるものが付いていたらNGです。(カナード等)
ウイングもボディ幅からはみ出していなければ基本的にOKです。

●ロールバー
ロールバーの金属部分が剥き出しだとNGです。パッドが巻いてあればOK。

●最低地上高
基本的にボディの一番低い位置が地上から9cm以下だとNGです。



◆車検にかかる費用

S15の場合(1t〜1.5t以下 2006/02現在)
自動車重量税 … 37800円
自動車賠償保険 … 29780円
自動車税 … (39500円)
リサイクル料金 … 11170円
リサイクル管理料金 … 480円
検査印紙 … 1400円

計 … 80630円

まったく何の問題も無い状態の車を自分で車検場に持っていった場合の最低費用の目安です。
実際には必要書類や整備手数料も多少かかります。
まあ、これはあくまで自分で車検を通す場合の目安です。


ちなみにガソリンスタンドやカー用品店の「車検19800円から!!」とかっていうのは整備・代行費用の事。
19800円で車検を通せるわけでは無いので勘違いしないように…

なので、だいたい相場は車に何も問題が無ければ「80630円+19800円」ですが、触媒レスだったり、GTウイングが付いてたりすると、「触媒を戻す」「ウイングを外す」等の工賃が発生。
また、消耗品が磨耗している場合は交換などで費用がかかる場合もあります。

【PR】