Code of Conductカスタマイズのススメ
〜より愛されるパラディンになるために〜
はじめに
パラディンをロールプレイする上で最大の障害となる縛り、それがこのCode of Conduct(行動規範)でしょう。
しかし、Mongoose社から発売されている「Quintessential Paladin II」を使用すれば、
自分のプレイしやすいように行動規範をカスタマイズすることができるのです!
『パラディンは融通が効かないから冒険に不向きだよ』
『悪は全部倒さなくてはいけないでしょ?戦闘でやばくなったらどうするの?』
『弱い奴守っていたらPCの命がいくつあっても足りないって!』
パラディン道を進むことにためらいをもたれているあなた!
今こそこのルールブックをゲットして、プレイしやすく、且つ皆から愛されるパラディンを作り上げてみてください。
本稿ではそのカスタマイズルールについて簡単に解説し、
最後に“5時までパラディン”の異名をとった(笑)
あるパラディンの行動規範「The Brave to Sunset」を紹介したいと思います。
Code of Conductの項目
「Quintessential Paladin II」において、Codeは22項目のtenet(教義)に分類されており、
それぞれ0(ほとんど気にしなくて良い)〜3(絶対に守らなくてはならない)の4段階でランク分けされてあります。
tenetランクの合計が15以上になるように、個別のランクを調整していくわけです。
それでは個々のtenetを順に紹介していきましょう。
Honor & Justice (名誉と正義)
Personal Reputation(個人の名声)
パラディンの社会的立場を重視するかどうかに関するtenetです。
シティアドベンチャー時には重要になってきます。
0:目的を達するためならば、己の名声などどうでも良い。
1:パーティや教会内での立場を気にしなくてはならない。
2:皆の手本となるように、普段から振舞わなくてはならない。
3:他人からの評価、名声こそ全てであり、それを貶める行為は断じて許されない。
Lies & Truth (嘘と真実)
「嘘も方便」という言葉もありますし、どれだけ融通が効くかです。
よく「嘘をついてはならない=真実を話さなくてはならない」と誤解している方がいらっしゃいます。
自分にとって不利になる真実に関しては「話すことはできない」と黙秘権を主張することが一般的ですよ。
0:なるべく本当のことを話すべきである(嘘をついても罰則なし)
1:他者を守るための嘘ならば許される。
2:真実を告げることが邪悪な行為につながる場合にのみ、嘘が許される。
3:例えどんな状況であっても嘘をつくことは許されない。
Law & Justice (秩序と正義)
「悪法も法なり」を通すかどうかに関するtenetです。
「力こそ正義」と言った法律に従うか否か、状況によっては重要なtenetと言えます。
0:己の持つ法律・規範が最優先であり、それ以外の法は注釈に過ぎない。
1:法を守ることが邪悪な行為につながる場合、法を破っても良い。
2:法律厳守が原則であり、破る際には前もって協議しておく必要がある。
3:どんな状況下でも直接法を破ってはならない。
Torture & Mistreatment (拷問と虐待)
捕虜から情報を聞き出す際の規範に関するtenetです。
「部下に任せておいたのだ」とばかり弁明していると、某国の軍隊のような問題になったりしますが(笑)
0:個人の趣味でなければ拷問も可。
1:他の手法が尽きた場合のみ可。魔法的な手段が好ましい。
2:Intimidateのみ可。使用できるのは言葉だけ。
3:できることは「質問すること」だけ。
Oaths (誓いの言葉)
自分の剣や神の名に誓って立てた約束の拘束力についてのtenetです。
0:実現するよう努力はするが、拘束力は無い。
1:正式な手順で立てた誓いのみ拘束力を発揮する。
2:どんな些細な約束でも守らなくてはならない。
3:口から出たどんな些細な言葉、約束にも拘束力が生じる。
The Field of Battle (戦場において)
Murder & Combat (殺人と戦闘)
戦いにおいて、相手を殺しても良いのか、というtenetです。
戦場でのtenetはダンジョン内でも適用されるケースが多いので、前線キャラは要チェック!
0:自己防衛のためならば先制攻撃も許される。
1:自己防衛のために戦い、Detect Evilで悪と判断した相手のみ殺害可。
2:邪悪の大元のみを殺すべきであり、悪即斬は控える。
3:敵が邪悪であり、身の危険が迫っており、他に手段が無い場合にのみ殺害が許可される。
Treachery & Tactics (裏切りと戦術)
戦場で名乗りを上げて正面から突っ込むか、それとも透明化して背後から斬りつけるか、
戦闘の際の振る舞い方に関するtenetです。
0:戦場で勝つためならば毒でも使用可
1:毒や邪悪勢力との同盟以外であれば、不意打ちなどは全て使用可。
2:敵が卑怯なことをしない限り、正々堂々と正面から戦わなくてはならない。
3:敵が卑怯なことをしていても、正々堂々と正面から戦わなくてはならない。
Duels & Challenges (決闘と挑戦)
決闘や勝負を挑まれたときの対応の仕方に関するtenetです。
0:特に制限は無く、フェアーで無いと判断したら断っても可。
1:相手が自分と同じ種別であったら決闘を受けなくてはならない。
2:決闘に値する相手からの挑戦は受けなくてはならない。
3:ありとあらゆる決闘を受けなくてはならない。
(例)
パラディンが人間(種別:人型生物)であった場合
1:人型生物相手のみ決闘する。巨人や竜などは断っても良い。
2:相手が決闘の意味を理解していれば巨人や竜相手でも戦う必要あり。
3:相手がデーモンでもアンデッドでも挑戦されたら受けなくてはならない。
Valour & Foolhardiness (勇気と蛮勇)
戦場での撤退の可否に関するtenetです。
0:特に勇敢さをアピールする必要はなし。状況に応じて撤退して可。
1:自分のHPが1/4を切るまで撤退してはならない。
敵のHD合計が自分のHDを上回っている場合は戦闘を仕掛けなくても良い。
2:自分のHPが1/10を切るまで撤退してはならない。
敵のHD合計が自分のHDの2倍を上回っている場合は戦闘を仕掛けなくても良い。
3:一度戦闘を仕掛けたのであれば撤退してはならない。
敵のHD合計が自分のHDの5倍を上回っている場合は戦闘を仕掛けなくても良い。
Prisoners (捕虜)
戦場で捕らえた捕虜の扱い方に関するtenetです。
0:紳士的であれば、何をしてもかまわない。
1:捕虜全員をDetect Evilでスキャンし、邪悪な者は切り捨てなくてはならない。
それ以外の属性の捕虜は治療を受けた上で釈放されるか、裁判に掛けられる。
2:捕虜全員をDetect Evilでスキャンし、Moderate以上の反応があった者は切り捨てなくてはならない。
それ以外の捕虜は治療を受けた上で釈放されるか、裁判に掛けられる。
3:捕虜の殺害は一切不可。全ての捕虜を大切に扱わなくてはならない。
Dealing with Evil (邪悪との付き合い方)
邪悪な連中と協力しなくてはならないとき、
この場は妥協しなくてはならないと判断したときに振る舞い方に関するtenetです。
0:パラディンにとって善なる目的のためであれば協力してもよい。
1:他に手段では損害が大きいと判断した場合にのみ協力してもよい。
2:他に手段が無い場合にのみ協力してもよい。
3:邪悪な者とは口も利いてはならない。協力関係はありえない。
Noblesse Oblige (高貴な者の義務)
Aid & Succour (手助けと援助)
困っている者を見たときに彼らを助けるかどうかに関するtenetです。
0:手助けできるのであればした方が良い。制限は無し。
1:求める者には応じなくてはならない。それがミッション達成の障害にならない限り。
2:求める者には応じなくてはならない。それが邪悪でない限り。
3:どんな相手にでも応じなくてはならない。
Charity & Healing (奉仕と治療)
献金活動の有無と、怪我をした者に対する治療義務に関するtenetです。
0:特になし。個人の判断に任せる。
1:善の属性の怪我人は治療しなくてはならない。
財宝の分け前の10%を寄付しなくてはならない。
2:邪悪以外の属性の怪我人は治療しなくてはならない。
財宝の分け前の25%を寄付しなくてはならない。
3:邪悪な者であっても、すぐに被害を及ぼさない状況であれば治療しなくてはならない。
財宝の分け前の半分を寄付しなくてはならない。
Protection & Defence (守護と防衛)
一般人の保護(護衛)に関するtenetです。
0:守るよう努力したのであれば、守りきれなくても罰則は無し。
1:一般人に害を及ぼす兆候があった場合、それらを除去しなくてはならない。
2:一般人に害が及ばないように、常日頃から準備を整えていなくてはならない。
3:一般人に害が及ばないように、常日頃から情報を収集し、悪の兆候を見逃してはならない。
Religion & the Church (宗教と教会)
Religious Observation (宗教的儀式)
宗教の儀式(礼拝など)への参加義務に関するtenetです。
0:儀式に参加できなくても問題無し。
1:大きな宗教儀式(年に4回)には参加しなくてはならない。
1日に30分は祈りを捧げなくてはならない。
2:週1回の宗教儀式には参加しなくてはならない。
1日に2時間(30分×4と分割しても可)祈りを捧げなくてはならない。
3:毎日の宗教儀式に参加しなくてはならない。
1日2時間を祈りに捧げなくてはならない。
Religious Tithes (宗教税)
教会への寄付金に関するtenetです。
0:寄付する義務を負わない。
1:分け前の10%を寄付する必要がある。
2:分け前の40%を寄付する必要がある。
3:自分が所持している物は全て教会に所有権がある。
Duty to the Church (教会への義務)
教会からの仕事に従事する必要があるかどうかに関するtenetです。
0:従事する義務を負わない。
1:中央の教会からの仕事は受けなくてはならない。最低年1回クエストを行う義務を負う。
2:どんなクレリックからの仕事も受けなくてはならない。最低年3回クエストを行う義務を負う。
3:教会及びクレリックには絶対服従である。
Sexual Purity (純潔)
セックスして良いかどうかに関するtenetです。
0:社会的モラルに反しない限り、特に制限無し。
1:将来を誓った相手とであれば可。相手を誘惑したりしてはならない。
2:妻とであれば可。欲望に流されぬよう、常に中止しておかなくてはならない。
3:一切不可。身の回りから異性を遠ざけなくてはならない。
Chivalry & Feudalism (騎士道と封建性)
Duty to the King (王への義務)
王からの仕事に従事する必要があるかどうかに関するtenetです。
0:特に従う必要は無し。
1:国王及び王族からの仕事を受けなくてはならない。最低年1回クエストを行う義務を負う。
2:国王及び王族、貴族からの仕事を受けなくてはならない。
3:国の領土を守ることがパラディンの仕事の全てである。
Feudal Dues (税金)
国へ納める税金に関するtenetです。
0:要求されない限り、納税の義務を負わない。
1:分け前の5%を納める必要がある。
2:分け前の10%を納める必要がある。
3:分け前の25%を納める必要がある。
Associations & Companions (同盟者と同伴者)
Companions (同伴者)
パラディンと共に旅をするパーティメンバーに関するtenetです。
0:邪悪なことをしていない限り制限は無し。
1:邪悪な者をメンバーに加えてはならない。
2:善なる者か、同じ信仰を持つ者でなければならない。
3:全てLawful Goodの属性の者でなければならない。
Fellowship (仲間)
パーティメンバーがパラディンのCodeに従うかどうかに関するtenetです。
0:パラディンはなるべくメンバーがCodeに従うよう導くよう努力した方が良い。
1:メンバーは2ランク低いCodeに従わなくてはならない。
2:メンバーは1ランク低いCodeに従わなくてはならない。
3:メンバーはパラディンと同じCodeに従わなくてはならない。
サンプルコード1:PHBパラディン
| Personal Reputation(個人の名声) | 0 |
| Lies & Truth (嘘と真実) | 2 |
| Law & Justice (秩序と正義) | 1 |
| Torture & Mistreatment (拷問と虐待) | 3 |
| Oaths (誓いの言葉) | 3 |
| Murder & Combat (殺人と戦闘) | 1 |
| Treachery & Tactics (裏切りと戦術) | 3 |
| Duels & Challenges (決闘と挑戦) | 0 |
| Valour & Foolhardiness (勇気と蛮勇) | 0 |
| Prisoners (捕虜) | 2 |
| Dealing with Evil (邪悪との付き合い方) | 3 |
| Aid & Succour (手助けと援助) | 2 |
| Charity & Healing (奉仕と治療) | 1 |
| Protection & Defence (守護と防衛) | 2 |
| Religious Observation (宗教的儀式) | 0 |
| Religious Tithes (宗教税) | 0 |
| Duty to the Church (教会への義務) | 0 |
| Sexual Purity (純潔) | 0 |
| Duty to the King (王への義務) | 0 |
| Feudal Dues (税金) | 0 |
| Companions (同伴者) | 2 |
| Fellowship (仲間) | 0 |
| 合計 | 25 |
数字的にはかなり厳しいCodeになっています。
教会や国家からの縛りが無い分、戦術や情報収集の部分で不利になっていると言えるでしょう。
サンプルコード2:The Brave to Sunset ”5時までパラディン”
あらかじめ断っておきますが、この部分は完全にジョークですのでご了承下さい(笑)
| Personal Reputation(個人の名声) | 0 |
| Lies & Truth (嘘と真実) | 0 |
| Law & Justice (秩序と正義) | 0 |
| Torture & Mistreatment (拷問と虐待) | 0 |
| Oaths (誓いの言葉) | 0 |
| Murder & Combat (殺人と戦闘) | 0 |
| Treachery & Tactics (裏切りと戦術) | 0 |
| Duels & Challenges (決闘と挑戦) | 0 |
| Valour & Foolhardiness (勇気と蛮勇) | 0 |
| Prisoners (捕虜) | 0 |
| Dealing with Evil (邪悪との付き合い方) | 0 |
| Aid & Succour (手助けと援助) | 0 |
| Charity & Healing (奉仕と治療) | 0 |
| Protection & Defence (守護と防衛) | 0 |
| Religious Observation (宗教的儀式) | 3 |
| Religious Tithes (宗教税) | 3 |
| Duty to the Church (教会への義務) | 3 |
| Sexual Purity (純潔) | 0 |
| Duty to the King (王への義務) | 3 |
| Feudal Dues (税金) | 3 |
| Companions (同伴者) | 0 |
| Fellowship (仲間) | 0 |
| 合計 | 15 |
”柔軟な”ロールプレイをするために必要な部分と、
戦闘パートの部分には縛りを設けたくありませんね?
つまりそれ以外の”まるで重要でない”部分でランクを稼ぐ必要があります。
オススメは上で示したように宗教国家の犬になることです(笑)
どの宗教にするか・・・当然Munchkinの神様に決まっていますね!!!
そしてMunchkinの大司祭にして国王を自分のCohortにすれば良いのです!
Munchkinの神様も納得しておいででしょう♪
パラディン「陛下、今回の上納金5万GPでございます」
陛下「うむ。ご苦労」
パラディン「ははっ」
陛下「お!そちの鎧はところどころ欠けておるではないか」
パラディン「今回の竜退治は激しい戦いでしたので」
陛下「ここに5万GPがある。それで修理し、呪文をかけ直せ」
パラディン「ははっ」
お金も何もかも最終的には自由よーーん♪
・・・と、言ってみた(笑)
終りに
ジョークで締めくくってしまうには惜しい記事なので(笑)真面目な話も。
D&Dのパラディンのロールプレイには常に、
「その行動は本当にパラディンとして適切なのか?」
という議論がつきまといます。
掲示板やセッション中でも議論が始まると、中々終わらないケースもあるみたいです。
捕虜にしたゴブリンから情報を聞き出し、用済みになったら切り捨てて良いのか?
悪法をしき、村人から重税を搾取する正式な国王に謀反を企てて良いのか?
教会内部の悪事が明らかになったとき、どう対処すれば良いのか?
これらはパラディンの行動規範が曖昧だったからこそ、出てきた問題だと思います。
個々のPLが考える行動規範がそれぞれ異なっていたら、そもそも議論にすらなりません。
そういった悲しい事態を避けるためにも、パラディンの行動規範を明文化することは
ロールプレイの上で非常に大切なことだと思います。
パラディンキャラをプレイされている方々、一度自分の行動規範をポイント分けしてみてはいかがでしょう?