戦場のピアニスト
観た日 2003/02/19
原題 THE PIANIST(ピアニスト)
監督 ロマン・ポランスキー

ナチス・ドイツ侵攻下のポーランドでの、1人のピアニストの運命を描いたドラマ。
世間では絶賛されてるみたいですが、あれだけリアルに戦争を描写すれば
それなりに話題にはなるでしょう。といったところで、それほどたいしたことはなかったです。

ナチス・ドイツのユダヤ人迫害について、多少なりとも知ってないと
映画の大半で、登場人物たちが何のために何をしているのやら、
何がおきているのやら、さっぱりわかりません。
この映画、パンフレットが売り切れてたんですが、
見た人がパンフレットを買いたくなるのがわからなくもない。
ユダヤ人迫害はオランダに旅行したときにアンネフランクの家で
ちょっと資料とか見ましたがかなり酷かったようで、
この映画でも、ちょっと気に障っただけで殴られるわ、
立てといわれて立たなかった(足が悪くて立てなかった)ら
二階から突き落とされて殺されるわ、余計な質問を一言しただけで射殺されるわ、
全く意味不明に何人か選ばれて次々射殺されていくわ・・・
ラスト30分くらいはまぁ感動できるんですが、全体的にはかなり滅入るんで
楽しみたい。って時に見るものではないと思います。

個人的には、命を救ってもらったドイツ人将校をなんとか探し出して助けてあげて欲しかったです。
そのくらいの影響力は持ってたと思うんだけどなぁ。

備考:
売り切れてたので後日買ったパンフレットに書いてあったのですが、
シュピルマンは自分を助けてくれたドイツ人将校を救おうとはしたそうです。
ポーランド政府に受け入れられなかったとか。
このあたりは映画を見終わったときの気分にも響くので
パンフレット読まなくてもわかるように映画の最後にでも解説入れといて欲しいと思った。
いまひとつ、映画の作りに不満が残る。


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