観た日 | 2004/11/26 |
原題 | THE FILM MAKERS |
監督 | ジェームズ・ワン |
ソリッド・シチュエーション・スリラー。
お友達と金曜の夜のレイトショーで観てきました。
すごく観たかったわけではないんですが、まぁ機会があったら観よう。
くらいの感覚だったんですが、期待しすぎてないこともあってか
予想外に面白かったです。
以下ネタバレ注意。
目が覚めると状況が理解できない場所に居る。
そこから脱出するために、与えられたヒントを使い状況を解決していく。
というのがソリッドシチュエーションで、「キューブ」とかもそうなんですけど
この映画の主人公2人のうち1人は最初から終わってます。
目が覚めるとバスタブの中に居るんですが、
最初から水と一緒に何かが排水溝に流れて行ってしまうんですよね。
それが最終的に足につながれた鎖を解く鍵だったということは最後にわかるんですが
それでも何か失ったことは最初からわかります。
そんなことはラストまで忘れてるんですが(笑)
人の殺し方が上手い。と一緒に観に行った友達の友達が言っていたそうですが
私は構成が上手いと思いました。
老朽化したバスルームに閉じ込められて脱出方法を探さなければならない二人と、
連続殺人犯を追う二人の刑事と被害者たちのストーリーの2つが上手く交錯してました。
途中からラスト近くまで犯人と思っていた人も実は被害者だったりして
犯人の指示のテープレコーダーを雑用係のポケットから見つけたときのアダムの絶望の表情なんか最高です。
しかも終わり方が、2人のうちどっちも助からなかったのか、どっちかは助かったのか
あるいは2人とも助かったのかわからない終わり方でけっこう良かったです。
結末の先を観る人に想像させるのが面白いときと面白くないときとあるんですけど
この映画の場合はこの終わり方でよかったと思います。
予告編から考えていたよりも気持ち悪くなかったし、
スリラー好きなら観ても面白いと思いますよ。