観た日 | 2004/09/12 |
原題 | The Village |
監督 | M.ナイト・シャラマン |
「サイン」の監督のスリラー。
一部で盗作の話があがってたりしますが真相のほどは知りません。
閉じられた集団の中で、みんなが無条件に守っている
暗黙の掟みたいなのがあって、それを破る若い人が出てきて・・・と、
ストーリー自体はあんまり斬新といったかんじはないんですけど
話の展開と人物像の描き方でけっこう惹きこまれるので
そこそこ見応えはありました。
出演している俳優さんたちが皆さん演技派でしたから。
終わらせ方が面白いと思います。
完全なハッピーエンドでも悲劇の幕切れでもないんです。
もともとこのページはネタバレを含むので
観てない人で観るつもりの人はご注意と書いてますがここから下は
ほんとにこれから観るつもりの人は読まないでください。
面白いなと思ったのはラストシーン。
盲目のヒロインが何で無事に、怪我をした恋人を救うための薬を町まで行って
手に入れて帰ってくることが出来たのだろうというのもかなりの疑問ですが
やっと目的を果たして恋人のもとにたどり着いたとき
カメラのアングルの中に恋人の顔は映らないんです。
ベッドに横たわっている彼の傍らにひざまづいて
帰ってきたと伝えて微笑むヒロインを映して終わるんです。
笑っているから、その視線の先にはそれに応えている恋人が居るのでしょうが
はたして、彼はまだ生きていたのだろうかと。
もしかしたらもう・・・?とほんの少しだけ疑いたくなります。
本当に完全なハッピーエンドならカメラを逆から撮って
ヒロインと恋人のバストショットで終わると思うんですが
そうしないあたりが面白いなぁと。
2時間弱ですがまぁ見応えありましたよ。