観た日 | 2005/05/22 20:30〜22:40 116min |
観た場所 | TOHO CINEMAS 市川コルトンプラザ |
原題 | LADDER 47(第47はしご部隊) |
監督 | ジェイ・ラッセル |
Cくんとレイトショーで観てきました。
消防士の物語ですが、職業としての消防士たちの物語ではなく
一人の消防士の成長物語+人生物語でした。
なので途中恋愛話とか家族の話とか入って退屈しました。
盛り上がったのは一番最後のクライマックスのシーンだけでした。
私としては全体的にちょっと不満な展開と結末でした。
以下、完全ネタばれなのであぶり出しで。
主人公の消防士がビルの床が崩落して脱出できなくなってしまい
彼の回想シーンで構成される映画。
回想と回想の間に現在のシーン
(仲間が彼を助け出そうとしているシーン)が入っていく構成なんですが
何が不満って、最後に彼を助けられないで諦める形で終わるんですよ。
私の好きな漫画にやはり消防士の話があって、その登場人物の台詞に
「生きて戻って来い。それだけで要救助者一名救出なんだ。」
というのがありました。
また、その漫画の消防士たちはどんな絶望的な状況でも絶対に諦めない。という人たちでした。
その考え方がすごく好きでした。
この映画ではラスト、主人公の居るところからあと数メートルというとこまで行ったのに
炎の壁に阻まれて助けに入れないと言う状況で、苦渋の選択とはいえ救助に入った部隊は撤退するんです。
なんというかその決断と撤退までが早すぎて、諦めるにしても
もっとほかの道を探す努力を見せてくれるとか撤退命令に誰か抗議するとか抵抗を試みるとか、
もう少し諦めるまでの葛藤と悪あがきを見せてほしかった。
やっぱり自分が生きて帰らないと駄目ですよ。
絶望的な状況下で生きて帰れないのなら
せめてもう少し最後まで生きて帰る努力、助ける努力を見せてくれないと。
人が死ぬことはそれだけで話になるから殺して話にして感動誘うのは駄目だと思う。
絶対感動するに決まってるんだから。
違うやり方で感動するシーンを作ってほしかった。
そんな意味で回想シーンが多い構成と結末がちょっと不満でした。
回想シーンよりも今絶望的な状況下にある彼を如何にみんなで助けようとするかってのをみせてくれるのを
期待していたのかもしれないです。
要は余計な期待をして映画観に行っちゃ駄目ってことですね。
そんなことはわかっていたのですが
消防士の話には好きな映画と好きな漫画があるからつい・・・。
うーん・・・考えてみれば原題と邦題、どちらも映画の内容と合っていたんだわ。
ほんとにメモリアルなんだこれ。
字幕の出来は悪かった。
そんな意味で言ってねぇだろとか、漢字が違うんじゃないか?とか。
どーせほとんど読んでないからいいんですけども。
ちなみに好きな消防士の映画は「バックドラフト」
漫画のほうは「め組の大吾」といいます。
どちらも面白いのでお勧めです。
映画は10年以上前の映画なのでもうレンタルされてるはずですし
漫画のほうも連載終了して全巻出版されています。
興味のある方は是非。
あまりプラスな感想書いてませんけど一緒に行った方は満足してたみたいですよ。
やっぱり映画の満足の度合いって
映画の出来そのものがかかわるのは当然として
観てる人の精神状態とか期待度とか
映画によっては説明不足を補える知識と興味が
相当に影響しますよね。