アイランド
観た日 2005/07/31 20:30〜23:00 136min
観た場所 TOHO CINEMAS 船橋ららぽーと
原題 THE ISLAND(アイランド)
監督 マイケル・ベイ

近未来SFアクション。
生命がオーダーメイドされる場所。というキャッチコピーのSF。
そのコピーのとおり、クローンを作るのを商売にしている話なんですが・・・。

2時間を越える映画は長く感じます。
この映画も前半はちょっと冗長とも感じる少しゆっくりとした展開でしたが
途中からはちょっと無駄に破壊しすぎてると思えなくもないほど
激しいチェイスが繰り広げられ視覚的に迫力があって楽しめました。
作品の長さ自体は思ったより感じなかった。

ストーリーのほうは商売として人間のクローンを作っていたら
クローンが予定外の行動を取ってしまった。という、
そんなに意外性のあるストーリーではなかったものの
ユアン・マクレガーの好演もありけっこう観られました。

はい、ここからストーリーに突っ込むのであぶり出しね。
ラストに触れてるのでこれから観る人は読まないで下さい。
この映画、視覚的に派手だし緊迫感もあって楽しめるんですけど
ちょっと考えるとひじょうに怖いです。
商品(クローン)であるリンカーンとジョーダンが、
施設を逃げ出してしまい、追っ手が迫ってくるわけなんですが、
外の世界で真実を知ったリンカーンは上手く策略を使い
発注者である本物と入れ替わります。
本物がクローンに取って代わられるんですよ。
クローンのほうがこの映画の主人公なんで彼らに感情移入しているからいいものの
冷静に考えると恐ろしくないですか?
追っ手のほうがどっちがオリジナルか判断付かなくなって
クローンのほうのリンカーンのとっさの策略にはまって
オリジナルのほうを撃っちゃうんですよ。
怖すぎ。

最後も、反抗分子になる可能性がある商品を始末しようとしているのを
リンカーンたちが知って、始末されそうになった仲間たち(クローン)を
助けに行き、見事成功してクローンたちは開放されて終わるわけですが
これ・・・このあとどうなるんだろう?と考えるとほんと怖すぎです。
映画はそこで終わってるんですからそんなこと考えなくてもいいんですけど
つい考えてしまうよ。
クローンなんて神の領域の触れてはいけない技術だと思ってます。
自分と同じ人なんて居てほしくありません。
仕事で忙しくて自分がもう1人欲しいと思うことはありますが
それは忙しさを現す比喩というか冗談であって
自分のクローンが自分の目の触れるトコに居て
ちゃんと意志をもって動いているなんて絶対嫌です。
この映画の設定は2017年。
クローンを作る技術がそこまで進歩するかもしれないという
微妙な年代設定も現実味があって怖さ倍増です。
そういった意味ではとても嫌な終わり方をしてくれた。

でも見応えはあると思いますよ。
観て損をしたとは思わないはず。いちおうお勧めできます。
観たあと深く考えてはいけません(笑)


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