観た日 | 2005/06/04 20:50〜22:35 92min |
観た場所 | TOHO CINEMAS 市川コルトンプラザ |
原題 | The Forgotten(喪失) |
監督 | ジョセフ・ルーベン |
ジュリアン・ムーア主演のスリラー。
Aさんとレイトショーで観ました。
えー・・・激しく勘違いをしていました。
普通のスリラーだと思っていたんです。
「あなたの大切な人生が一つ残らず消えていったら」
そんなコピーと、予告編からは考えもしない方向へぶっ飛んでいってくれました。
しかも途中から(笑)
前半はスリラー。
亡くした子供を偲んで見ていたビデオテープから映像が消えたり
親子三人で撮った写真から子供だけ消えたり。
子供が居たという事実すら消えてしまい、周りの人もみんなそんな子は居ないと言う状態。
テリー(ジュリアンムーア)の妄想なのか、
何かどこかの組織か企業が人間の記憶を消すような実験でもしていて
その陰謀に巻き込まれているのか。
国家保障局の人間にわけもわからず追いかけられたりする
サスペンス+アクション+スリラーでした。
で、何故か唐突にスーパーナチュラルな後半へ。
以下、ネタばれなのであぶり出しで。
これから観る人は読まないでください。
スーパーナチュラルという言葉は知らない、聞きなれない、という人が多いと思います。
この言葉は別に映画には出てきていません。
日本語にすると超常現象です。
日記のほうにこの映画のことを一言で言うならThe
X-Filesでした。と書きました。
Xファイルを観ていた人ならこの言葉はよく耳にしていたと思います。
居たはずの人が存在した事実ごと消えてしまう。っていうのは予告で観ていて、
「シークレット・ウィンドウ」のように、すべての事実は実は主人公の妄想でした。
なんて夢オチ的な展開になるのか、または、「キューブ」みたいに
誰かの陰謀か実験に運悪く巻き込まれてるのかの
どっちかだろうなんて勝手に思っていたんですよ。
でも、「記憶を消すことが人間に出来ると思う?」
そんなような台詞をテリーが言ったとき、
もしかして何かこれは違うほうに進んでいくんじゃないか?と思いはじめました。
いやまさかこんな予想もしなかったところでE.B.E.(地球外生命体)とか出てくるなんて。
テリーを信じてくれた女刑事なんて突然どこか遠くに飛んで行ってしまうんですよ。
拉致られちゃうんです。「何か」に。
隣の人驚いてましたが私はふきだしそうになりました。
拳銃で撃っても死なないヤツが居たり、
アブダクション(拉致)が起きたり、人間が実験されてたり。
なんかXファイル観てるみたいなんですもの。
いろんな意味で裏切られて面白かったですよ。展開が予想外すぎた。
そしてこの話ほんとに終わるのかと不安になってきたころ
理不尽な実験に母の愛(執念)が打ち勝って
拉致られた子供たちも唐突に帰って来て、すべてが何事もなかったことになり終わる。
記憶を消せばいいってもんじゃ・・・。超ご都合主義だ。
拉致られた女刑事とか一体どうなったんだろう?
記憶を消してしまえば済んだ話なのになんであんなに派手に拉致らないといけなかったんだろう。
すべてが白紙に戻ったとき彼女も地球に戻されていただろうけど、
この事件自体きっとなかったことになったので主人公との接点がないから
ラストに登場させることも出来なかったんだねきっと。
いろいろ突っ込みどころ満載です。
いやーお陰で久しぶりにXファイル観たくなったじゃないか。最初から通して観ようかな(笑)
これスリラーじゃなくて、SFスリラーです。
「サイン」あたりを観て「馬鹿げている」と思わなかった人は
観てもまぁそこそこ楽しめるのではないかと。