観た日 | 2005/02/12 |
観た場所 | TOHO CINEMAS 市川コルトンプラザ |
原題 | The phantom of the Opera(オペラ座の怪人) |
監督 | ジョエル・シュマッカー |
大ヒットロングランのミュージカル(ゴシックサスペンス)の映画化作品。
土曜の夜のレイトショーで観ました。
オープニング、モノクロの映像で展開する埃っぽいオークション会場の場面から
シャンデリアのカバーがはずされた途端画面に鮮やかな色がついて
19世紀のパリに場面が変わるのは映画ならではの演出ですごいなと思いました。
私はミュージカルも観ているのですが、映画を観て思ったのは
この話はもともとストーリーが深いものではなかったということですかね。
ミュージカルを観に行ったときは舞台演出と音楽をメインで観に行ったので
あまり気にならなかったのですが、映画だと字幕があるせいか台詞が多いせいか
必要以上にストーリーの展開を追ってしまうので
有名な曲が延々と歌われる見せ場の場面が逆に冗長に思えてしまって
ちょっとテンポが悪いとすら感じてしまいました。
昔からの恋人で自分のことを思ってくれるラウルが居ながら
芸術の天才であるファントムに惹かれて揺れるクリスティーンを見てると
なんともいらいらしますし(笑)
ストーリーを見るものじゃなくて演出と音楽を楽しむものだと・・・。
舞台と映画の違いは・・・
最初のシャンデリアが登場する場面、これは舞台でもかなり派手なシーンになりますが
映画のほうは前述のように申し分なかったと思います。
クリスティーンがファントムに連れられて地下に行く場面は舞台のがよかったかな。
ここは舞台だとすごく動きがあるんです。
舞台の上のほうに左右に渡された板の上を二人が歩くのですが、
左から右に向かって歩くときはだんだんと板が斜めに右のほうが下がっていって
右端まで来ると折り返して左に向かって歩くようになるんですが
こんどは板そのものの左が下がって、二人がどんどん地下に下っていくのを表しているんです。
この演出は舞台を観たときにすごいと思いました。
映画ではあっさり終わりましたがね(笑)
映画のほうが気に入ったのはドン・ファンの舞台と、
ラスト近くのファントムがクリスティーンとラウルを残して姿を消すところです。
ドン・ファンは、舞台だと役者さん遠くて(まぁ二階席だったからなんですけど)
表情とか見えないんですが、突然登場したファントムに
最初驚くクリスティーンが徐々に惹かれていくのが表情ではっきりわかってよかったです。
ファントムの出生については映画のみの演出になります。
舞台では無かったと思います。
ラウルが地下で水牢に閉じ込められそうになるシーンとかも当然映画のみ。
ときどき大きく動く舞台と違って映画は淡々とストーリーを進めていってくれて、
しかも途中途中で歌が入って展開が止まるものだから
途中でちょっと部分的に飽きがきました。
特に地下に連れて行かれたときのシーンがちょい長すぎた。
場面の切り替わりとか映画ならではの演出もあるんですが
もっと映画向けに作りこんでくれてもよかったんじゃないかと思います。
これ多分映画だけ観た人途中で飽きるよ。
曲はOverture(メインテーマ)とThe Point of No
Returnが好きです。
サントラ買おうかなと思ってます。
曲は最高なんで映画観に行く暇がない人でもサントラは買ってもいいんじゃないかと。
曲だけでも聴いてください(笑)
楽しみにしていたとさんざん書いていたわりには微妙な感想になってしまった。