ハイドアンドシーク 暗闇のかくれんぼ
観た日 2005/04/24
観た場所 TOHO CINEMAS 船橋ららぽーと
原題 HIDE AND SEEK(かくれんぼ)
監督 ジョン・ポルソン

ここ3週間連続で週末に映画観てます。2つ連続ではずしましたが(笑)
これが3つ目。3連敗は免れた。
ハイドアンドシークは確かにかくれんぼだけど
邦題のほうの「暗闇のかくれんぼ」はいったいどこのセンスの無い人がつけた副題なんだろうと思う。
ほんとに映画の内容観てからタイトルつけてるのかと。

ロバート・デ・ニーロ主演のスリラーです。
ほかにも「カクテル」、「リービング・ラスベガス」のエリザベス・シューとか
「マイ・ボディガード」の子役ダコタ・ファニングとか出てました。
ストーリーはそんなにものすごく意表をついて驚かせてくれるほどのものではなかった。
はぁ。そう来るか。くらい。
でもロバート・デ・ニーロが最強です。やっぱこの人上手いと思います。

以降ネタばれを含むのであぶり出しで。

最初は母親の自殺で心に傷を負ったエミリーの想像上の友達ということで名前が登場したチャーリー、
チャーリーの仕業であることが多々起きるようになり
この先超常現象でホラーな展開に進むのか、姿を見せない誰か第三者が介入してるのかで
映画の内容がぜんぜん変わるな。どっちかな。と思っていたら
チャーリーはおやじさんの第二の人格でした。
正体不明の存在が実はすでに描かれている人のもうひとつの人格ってのはときどきあるし
ついこないだもなんだったかジョニー・デップが出てたやつでそんな展開のを見たばかりなので
(こないだってほど近くも無いけど)そんなに新鮮と言う感じはしませんでした。
でも存在そのものはすごく怖いです。二重人格の父親が、じゃなくて、デ・ニーロが怖い。
存在感と演技力のある俳優が狂気を演じると怖いですよ。
ところでいま落ち着いて考えてみると
あの意味不明な行動を取っていた隣人はいったい何だったんだろうという疑問が・・・

絵も怖いんですよ。
エミリーの描く絵。
だんだん黒が基調の暗い絵になっていくんです。
スリラーって小道具の使い方がけっこう重要ですよね。

あと、ラストが気持ち悪い終わり方してくれちゃって良かったです。
チャーリーの人格のほうが強く出てきてしまったおやじさんを女性セラピストが葬って
ハッピーエンドとまではいかなくてもなんとか落ち着いて終わったかに見えたところに
ラスト、エミリーの描いた自分自身の絵に顔が2つ描かれているのが映し出されるんです。
おやじさんの二重人格の遺伝子が彼女の中にも潜んでいることを示唆するような
気味の悪い絵。で、暗転、エンドロール。
映画ってラスト一瞬でけっこう印象が違いますね。

まぁ退屈はしなかったですよ。


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