ザ・インタープリター
観た日 2005/06/05 20:30〜22:50 129min
観た場所 TOHO CINEMAS 船橋ららぽーと
原題 The Interpreter(通訳)
監督 シドニー・ポラック

インタープリターは通訳のことです。
国連で同時通訳をやっている女性が主人公なので。
ある言葉をほかの言葉に訳すことをトランスレーションと言いますから
通訳をトランスレーターと言うのだと思っている人も居ますが、
トランスレーターだと翻訳家になります。
コンピュータのプログラムで、コンパイルせずに
実行時に1行1行解釈していくタイプのものがありますが
あれもインタープリターと言いますね。
「その場で解釈していく」という意味の単語です。

通訳は非常に難しいです。
しゃべっていることが理解できるのと、それを訳して口にすることが出来るのは違います。
映画じゃなくてリアルで個人的に通訳を頼まれたことがありますが、
自分は意味が取れるのに、上手く日本語にできなくて苦労しました。
普通に訳すのすら苦労するのに同時通訳なんて神です。
訳した内容を口にしている間に訳す対象の人はもっと先を勝手にぺらぺらしゃべっているんですよ。
卓越した語学力とすばやい理解力がないと。

そんなカッコいい女性を演じるのはニコール・キッドマン。
この人強いとか独立してるとかいうイメージのある女優さんなので
こういう仕事がすごく出来るキャリアウーマンみたいな役はよく合いますね。
彼女を護るSS(シークレットサービス)役はショーン・ペン。
この人も存在感のある俳優さんです。
この映画、キャスティングがよかったと思います。

話はちょっとややこしくて途中見失いかけました。
思っていたより話の規模が大きかったみたいです。
通訳の主人公が偶然ほかの国の要人の暗殺計画を聞いてしまい
疑われたり襲われたりする政治サスペンスです。

それをするのはそんなに簡単なわけは無いだろうとか
なんでそこに警備が居ないんだ?とか、
突っ込みどころはいくつかあるのですが、
それなりに緊迫してて、悪くは無かったです。
キャストで救われていた部分もあると思いますが。
ドラマ映画好きな方はどうぞ。

それにしてももっとまともな邦題を考える人は居なかったのだろうか?
インタープリターじゃおおよその日本人はたぶん何のことかわかんないよ?
この単語そんなになじみのある単語じゃないもの。
出来は悪くないのに興味をそそられるタイトルじゃないのがもったいない。


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