観た日 | 2006/10/15 |
観た場所 | TOHO CINEMAS 錦糸町オリナス |
原題 | THE BLACK DAHLIA |
監督 | ブライアン・デ・パルマ |
公開初日にお友達と観に行きました。
私はそのうち観てみようかなーくらいに思っていた映画ですが
お友達に誘われて初日になりました(笑)
私これ、映画を観ている間ずーっと
L.A.コンフィデンシャル観てる気分だなぁなんて思っていたんですけど
ウチに帰って調べたら原作者がL.A.コンフィデンシャルと同じ人だった・・・。
ジャンルは、クライムミステリーです。
監督はサスペンスタッチの作品に定評のあるブライアン・デ・パルマ。
トレードマークのスプリットスクリーンは今回は使ってたっけか?
スローモーションもあまり印象がないなぁ。
『ミッション:インポッシブル』のときのスローモーション使いは結構覚えているんだけど。
あ。クレーンショットは使ってましたね。
死体を見せるシーンは鳥肌が立ちました。
長回しとか、くるっと見渡すようなパンとか、撮り方が独特だと思います。
『ミリオンダラー・ベイビー』のヒラリー・スワンクが
ファム・ファタールで登場。色っぽいです。
『ミリオンダラー・ベイビー』のときは全然そんな色っぽいって形容詞は出てこなかったんだけど
この人、役ですごく化けるなぁ・・・。
この人を観るだけでもこの映画を観る価値あったかもとか思っちゃう。
なんで私、女優のほうにばっかり目が行ってるんでしょうね?
話は、前半で謎を解く鍵をばらまくだけばらまいて
観ている人にいろいろ考えさせておいて
観ている人がそれを組み立てるより早いすさまじい勢いで
後半のラッシュで話をまとめてあげていくのは、
同じ監督作品の『ミッション:インポッシブル』に似てます。
終盤手前でちょっと中だるみになる部分がありますが
そこでぼやぼやして気を抜いて観ていると話に置いていかれてしまいます。
内容が濃い映画なのでサスペンスが好きな方にはお勧めしますが
最初から最後まで気が抜けません。
そーいや、捕まって顔に恐ろしい笑いを植えつけられた男の映画があるらしい。
「笑う男」って映画。
殺された女優の卵の顔も口が耳まで切り裂かれていたりして
それを話している場面で「笑う男」に触れたりするんですが・・・
ってコアな映画ファンしかわかんないし。
話自体は普通のクライムミステリーなんですけど、
細かいところで監督の映画オタクが全開。
字幕がその深さに全然追いついてないです。
字幕にしたとしてもわかる人がいるとはあまり思えないけど。
見応えのある複雑なミステリー。
悪くないと思う。
このジャンルが好きな方にはお勧めしますが
けっこう疲れますので映画に娯楽を求める方にはあんまりお勧めしません。