観た日 | 2006/10/08 |
観た場所 | TOHO CINEMAS 錦糸町オリナス |
原題 | WORLD TRADE CENTER |
監督 | オリバー・ストーン |
事情もよくわからないままあの日にWTCに向かい
誰一人助けないうちに自分らがWTCに押し潰されそうになった
港湾警察署の警官の奇跡の生還ストーリー。(実話に基づいた話)
比べる意味はないのだけどどうしても同じ事件が題材ということで
先日観たユナイテッド93と比べてしまう。
あちらのほうが事実を淡々と語ったドキュメンタリータッチで
こっちは2人とその家族に焦点をあてたドラマ仕立てのはずが
私は観ていて前者のほうが緊迫感、危機感、悲壮感などがあり
前者のほうが観てよかったと思う。
何もこの程度(と言ったら被害者の方々にたいへん申し訳ないが)の話だったら、
WTCを持ってこなくても良かったんじゃないかと思う。
爆弾テロでも手抜き工事でも地震でも、何かの事故でどこかのビルが崩壊しかかって、
救助に向かった警官が生き埋めになりかけた。という設定で十分話になったのでは?
むしろそのほうが911関係者に事件を思い出させて
心の傷を抉らなくても済んだのではないのかしら。
そのくらい、911に触れずに話が展開していました。
最初だけ。ほんとに最初だけ。
あとは密室の救出劇でした。
911を題材にしてWTCの名前を使っているならば
あの事件はどんなに考えても結論の出る事件ではないとはいえ、
もう少し何かを投げかけて来てほしかったと思います。
これではただの大げさなお涙頂戴劇。
なんかもう観てる途中で引いてしまいました。
幻を見たとこなんてスクリーンに何か投げつけたくなりました。
宗教感覚の違いかしら?
私はどんな状況でもあんなのが出てきたら思いっきり引く。嫌過ぎる。
埋まりかけて動きの制限された状態での主演2人の演技は良かったと思います。
でも個人的にはNG。二度と観たくない。
期待しすぎて観たわけではないですよ。
正直私はこの映画はあまり期待してなかったんです。
でもやっぱりがっかり。
あ。感動するかしないかは、人に依るのだということは一応付け加えておきます。
一緒に観にいったお友達は感動してました。