観た日 | 2007/01/20 |
観た場所 | TOHO CINEMAS 錦糸町オリナス |
原題 | − |
監督 | 周防正行 |
周防監督のドラマ映画。
フリーパスポートがあるので邦画も観ます宣言をしまして、宣言どおり観てきました。
痴漢冤罪を扱ったドラマです。
二時間を越える長尺の映画にしては
前半一部飽きかけたものの最後まで観られました。
裁判シーン以外のとこはちょっと冗長だった印象がありますが。
あと、どうも邦画を観るとセットなどに金をかけていないなという印象が。
留置所とか取調室とかどうにも作り物なかんじがするんですよね。
どことなくリアリティに欠ける。
でも裁判が始まったあとは、自分が裁判もの好きなこともあって
けっこう面白く見られました。
検事と弁護士の最終弁論あたり緊迫していて説得力があって面白い。
以下ネタばれ注意
だけどこの映画を作る意図と見られる
「日本の裁判制度の不明瞭な点に警鐘を鳴らす」ということ、
それにこの映画のタイトルから用意に想像できるラストでは、
案の定被告人は有罪判決を受ける。
痴漢行為などやっていない(と主張している)のに。
協力者として登場する、やはり痴漢容疑で審議中の別な協力者も
同じく有罪の判決を受ける。
なので決して観終わった後味がいい映画とは言いがたい。
当然「控訴します」で終わるわけですがそれでもね・・・。
やってないことを証明するのはやったことを証明するよりはるかに難しい。
正しいことでも認められるとは限らない。
ということがよくわかる映画です。
それでも自分がこれまで観てきた邦画の中で数少ない
「悪くなかった」と思える映画でした。
同じ監督の作品の「Shall we ダンス?」も観たけど
あれもとても気に入ったというわけではないけど悪くは無かったので
自分はこの監督の作品とは相性が合うのかなと思いました。