観た日 | 2007/04/18 |
観た場所 | TOHO CINEMAS 市川コルトンプラザ |
原題 | sunshine(陽光) |
監督 | ダニー・ボイル |
原題はサンシャインだけなんですけどね。
なんでしょうこの邦題の、センスの無い付け足しの「2057」は?
戦国自衛隊とかドラえもんと一緒じゃねぇか。
確かに映画の時代設定は2057年ですけど
2057年に大きな意味はなくて、
大きな意味があるのはその太陽の熱と光なんだよもう。
死に絶えようとしている太陽に核爆弾をぶちこんで活性化させ
地球を救おうというハードSF。
でもアルマゲドンみたいなヒロイックストーリーじゃなくてホラー。
絶対ホラー。
太陽の描き方は綺麗だと思う。
死にかけていてもなお周りをすべて焼き尽くす光と熱。
その太陽の照射にこだわったキャラがいたりするのもよかったかな。
感想サイトだと主人公が誰だかわからないという批判がみられますが
この手のやつはわからなくてもいいと思う。
感情移入はしにくいんですが、
その分次に誰がやられるのかわからないという意外性が残るので。
以下、ネタばれを含むのであぶりだし。
編集が悪いのか脚本が悪いのか、
なんか場面の移り方がおかしいとこが多々。
もしかして私一瞬寝てたんじゃないかというほど
つながりが悪かったです。
イカロス1号とのランデブーなんて
もちょっとちゃんと描いてもいいんじゃなかろうか?
あとラストも場所はくるくる変わるわ
着脱に時間がかかるはずの宇宙服はいつの間にか脱いでるわ
(そもそも一人で着たり脱いだり出来るのか?)
何をしなきゃいけないのかよくわからないわで
ほんと繋ぎが悪かったです。
場面場面はそれなりに迫力があったのにもったいない。
そーいえば日本人で真田広之が出てました。
邦画をあまり観ない私が彼を劇場で観たのは二本目です。
一本目はラストサムライでした。
本人は英語はしゃべれるらしいですが
ラストサムライのときは英語がわからない役だったので
スクリーンで英語を聞いたのは初めて。
でもうまいのだかへたなのだかよくわからないうちに
早々に太陽に焼かれて脱落。
早いよカネダさん。(←役名)
途中まではザ・コアってかんじの進み方だったのに
イカロス1号の船長の登場でSFドラマがSFホラーになった。
あれは怖い。
でも乗員が一人多いと気付いた時点で一人で見にいく展開はおかしい。
やられるじゃないか。
まさにホラーの、「みんなで集まっておとなしくしてればいいのに
わざわざ手分けして散策に行って端からやられる」ってパターン。
次々と乗組員が死んでいくんですよ。
なので、これ絶対ホラーです。
そもそも、たかだか50年の科学力の発展で
地球上のすべての核を使い尽くして作るようなサイズの核爆弾を
搭載した宇宙船が第二宇宙速度で地球を飛び出せるのだろうか?
なんて根底を覆すような突っ込みはおいとくとして、
変な邦題は付いてますけど
SF好きなら及第点になると思いますよ。
あーやっぱり自分の感想は
ひっかかるところが多い映画ほど長いんだわ。
あまり何も考えずに楽しみたい人は
私の感想が短い映画を選ぶといいかもしれません。
ただし、面白く無さ過ぎて書くことがない。なんてのは選ばないように
ちゃんと感想を読んでくださいね。