観た日 | 2007/07/18 |
観た場所 | TOHO CINEMAS 市川コルトンプラザ |
原題 | Volver |
監督 | ペドロ・アルモドバル |
ペドロ・アルモドバル監督の女性讃歌映画三部作の三作目。らしい。
前の2本(『オール・アバウト・マイ・マザー』『トーク・トゥ・ハー』 )は観てないけど。
でも続きの話ではないみたいなので、これだけ見ても大丈夫。
いろいろな女性を、母、妻、娘などいろいろな立場から描いたドラマ映画です。
登場人物の偏りがすごい。女しか出てこない。
殺された旦那を除いては、男は、ちょっと画面に出てきても全くからまない。
レストランの客の男あたりはペネロペ・クルスとからむかと思ったのにからまない。
でもちゃんと女だけで話の進行が成り立っているのもすごい。
しかも出てくるのが女だけなのにぜんぜんうるさかったりしなかったのは好感が持てた。
この感想を書いていて、この映画悪くないなーと思って観ていたはずなのに
どういう終わり方をしたのかをよく覚えてない自分に改めて気付いて笑った。
思い出せない(笑)
一つの事件が展開するとか一人の人生の物語というわけではないから
私にとって結末はそんなに重要じゃなかったらしい。
あ、終わり?みたいに唐突に終わった気がする。
そんなのもたまにはいいか。
ペネロペ・クルスがものすごくナイスバディで
ぜんぜんそういう色気のある映画じゃないのに
料理している場面で無意味に胸を真上から撮ってみたり
お母さんの台詞に「あなたの胸いつからそんなに大きかった?」なんてのがあったりして
ちょっと面白かった。
男性へのサービスなのかもしれない。
以下は軽くネタばれ。
殺人という非日常なことが発生しているのに、ごく普通の描写が続く。
非日常が日常にまぎれてしまっている演出がすごい。
いちおう必死に隠そうとしてはいるけど
あやういシーンもなければ動揺しているようにも見えない。
気付く人もほとんど居なければ気付いたところで咎める人も居ない。
なんか不思議な一幕。
彼女たちにとって旦那はたいした意味を持たなかったってことかね。
母娘の親子か女の姉妹同士で観るといいかもよ。