スウィーニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師
観た日 2008/01/20
観た場所 TOHO CINEMAS 市川コルトンプラザ
原題 Sweeney Todd: The Demon Barber of Fleet Street
監督 ティム・バートン

ミュージカル・スプラッター・ホラー。
無実の罪を着せられ投獄された男の復讐劇。

のどを掻っ切るので血飛沫飛び散りまくるし
カニバリズムありの、かなり悪趣味な映画。
途中で気持ち悪くなった。

復讐劇といいつつ途中から何の関係も無い人までも手にかけだすので
観た後の後味もあまりよろしくない。

現在の情景はかろうじて色の判別がつくくらいまで彩度を落としたモノトーン調で暗くて救いのない様子
思い出の中はセピア。戻れない記憶の日々。
妄想の中は極彩色。決して訪れることのない幸せな明るい未来。
と、状況の違いを色で表現した演出はまぁ面白いと思う。
モノトーン調の中にも血の色の鮮やかな赤など、ときどき1箇所だけ色が付いてたりする手法は
悪くはないけどすでにあちこちで使われてるので新鮮なかんじはまったくしない。

・ミュージカルが好き
・ティム・バートン+ジョニー・デップの若干悪趣味とも言えるブラックユーモアの世界が好き
・スプラッター平気
・ホラー好き
・カニバリズム抵抗なし
・倫理なんてまったくないやつでも楽しめる

に全てあてはまらないととてもじゃないが鑑賞に堪えない。
ミュージカルダメでもヘアスプレーなんかは全然問題ないと思ったけど
これはほんとにミュージカルダメだとつらいと思う。

観た回はほぼ満席の状態だったけど何割の人が満足したんだろうか?(笑)
唯一素で笑えたのはヘレナの妄想の中のぎこちないジョニー・デップ。そんだけ。

この映画を「(映画そのものが)面白かった」という人とはあまりお友達になりたくない。
悪趣味。
映像や効果などを面白いという人ならいいけどね。


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